グルメ
立ち食いそば
2016/5/25 11:28

【昼は立ち食いそば】新橋駅前ビル「おくとね」の巨大まいたけ天は味も価格もおトクね!

立ち食いそば店の食べ歩きが趣味で、立ち食いそばムックも執筆したことがあるライター、平島憲一郎さんが気になるお店をレポートするコーナー。今回は、オフィス街の代名詞として知られる東京・新橋の「おくとね」を紹介します。新橋駅前ビルの地下1階にのれんを構える同店は、創業当初から多くの常連客をもつ繁盛店として有名な立ち食いそば屋です。

 

他に類を見ないインパクト大なまいたけ天そばは必食!

↑まいたけ天そば(450円)。この店の基本となるメニューで、かえしに使うしょうゆはまいたけ天に合うものを選んでいる
↑まいたけ天そば(450円)。この店の基本となるメニューで、かえしに使うしょうゆはまいたけ天に合うものを選んでいる

 

まいたけ天はその香りとうまみ、シャキシャキの食感で、そば好きに人気のトッピング。なかでも「おくとね」の「まいたけ天そば」は、東京の立ち食いファンが店名を聞けば、誰でもすぐにそのメニューを思い出すほどの名物だ。

 

1994年創業で、当初から同メニューの人気は圧倒的だった。丼からはみ出さんばかりのまいたけ天はなるほどインパクト大。まいたけは、群馬県奥利根産を中心に、季節ごとに食感と香りのいいものを選んでミックスし、薄くスライスして揚げている。衣が薄く、つゆを余分に吸わないので、まいたけの風味を十分に味わえるのもうれしい。客は上のサクサク部分を食べながらそばをすすったり、つゆに漬かった部分を楽しんだりと、思い思いの食べ方でそのおいしさを堪能している。

 

↑釜玉そば(340円)。卵とつゆ、温かいそばが絶妙に絡み、揚げ玉がコクを加える
↑釜玉そば(340円)。卵とつゆ、温かいそばが絶妙に絡み、揚げ玉がコクを加える

 

つゆは、かつお節とさば節、昆布からだしを取り、甘めのかえしと合わせたもの。まろやかなコクが後を引くうまさで、まいたけが加わると、さらに風味がアップする。そばは冷凍麺で、適度なコシと抜群ののどごしが魅力だ。

 

↑基本メニューはワンコインを超えない価格設定。揚げものはまいたけ天、天ぷら(かき揚げ)、ちくわ天、コロッケの4種類を用意する
↑基本メニューはワンコインを超えない価格設定。揚げものはまいたけ天、天ぷら(かき揚げ)、ちくわ天、コロッケの4種類を用意する

 

↑店内の両端にカウンター、真ん中にテーブルがある。最大20人近く入り、回転はかなり早い
↑店内の両端にカウンター、真ん中にテーブルがある。最大20人近く入り、回転はかなり早い

 

「おくとね」がある新橋駅前ビルの地下食堂街は小さな飲食店がひしめき合い、不思議な懐かしさが漂っている。そんな郷愁も、同店のそばに深みを与える調味料のひとつなのだろう。

↑新橋駅前ビルの地下食堂街の一角に立地。入口にはのれんがかかっているだけなので、客はドアを開ける必要がなく、スムーズに入店できる
↑新橋駅前ビルの地下食堂街の一角に立地。入口にはのれんがかかっているだけなので、客はドアを開ける必要がなく、スムーズに入店できる