デジタル
2017/6/8 19:37

ヒットの卵たち大集合! 世界最大級のコンピューター見本市で見つけた面白ガジェット5選

6月上旬に台湾の台北市で開催された世界最大級のコンピューター見本市「COMPUTEX 2017」。会場には世界各国のパソコンやパーツメーカーはもちろん、台湾や中国の小さなデバイスメーカーも多数出展していました。当然、日本では未発売の製品や珍しいものまで、商品のバリエーションは多岐に渡ります。そのなかから、筆者が個人的に気になった面白ガジェットを紹介したいと思います。

 

このデカさに一目惚れ! A4サイズの手書きパッド

ペン入力全盛の昨今、電子インクを用いた手書きパッド自体はそれほど珍しいものではありません。しかし、会場で見つけたこちらの製品はA4サイズというそのデカさに惚れました。パッと見た印象では、日本でお馴染みの砂鉄を利用した子ども向け落書き玩具を彷彿とさせます。

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↑A4のコピー用紙とほぼ同サイズの広大な描画領域。持ってみると見た目よりも軽く感じました。画面サイズは13.3インチで、重さは400g

 

以前、某大手IT企業のCEOが会議中のメモやビジネスのアイデアを可視化するために、スケッチブックに油性マジックで描くと語っていましたが、この製品ならそういった使い方もできそうです。

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↑筆者が即興で描いたキャラクター「ナビ夫」(非公式キャラクター)。描き味は上々です

 

iPhoneケース型バッテリー? いいえ、実は……

一見すると、よくあるバッテリー一体型のiPhoneケースに見えるコチラの製品ですが、よく見るとホームボタンの下あたりにスピーカーが搭載されています。

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↑背面から見るとバッテリー一体型ケースにそっくりですが……

 

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↑しかし底面を見てみると、イヤホンジャックはかろうじて残されているもののLigitningコネクタは完全に塞がれており、なにやらLEDライトのようなものが確認できます

 

この製品の正体はiPhone用のQRコードリーダー。COMPUTEXはバイヤー向けの見本市であるため、このような業務用のデバイスも多数出展されています。特にバーコードを読み取ったり、スマホやタブレットで注文を受けるようなPOS(販売時点情報管理)に使われるデバイスを多く見かけました。

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↑飲食店などのPOSシステムに使われるそうです

 

理想まであと一歩! サードパーティー製アイコスチャージャー

筆者も愛用している過熱式たばこ・アイコス(IQOS)ですが、専用の携帯用チャージャーでしか充電できないのが数少ない不満点。例えば、ペンスタンドのように上から挿し込むだけで充電できるチャージャーがあれば……。

 

ありました!

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↑ペンスタンド型アイコスチャージャー。写真はアイコスホルダー(喫煙するときに使うスティック状のもの)をセットしたところ。スタンド部分にあるmicroUSBコネクタから電力を供給する仕組みです

 

いやー、アイコスユーザーの筆者にとっては、この手のサードパーティー製のチャージャーは喉から手がでるほど欲しいアイテムです。ただ惜しいことに、この製品はアイコスホルダーを「ハメ込む」必要があるんですね。欲をいえば、上からスポっと挿し込むだけで充電が開始されるようなスタイリッシュな構造であればベストでした!

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↑ クルマのシガーソケット用のチャージャーもありました。USBコネクタも搭載されています。ただ、これも上から挿し込む形状にして欲しかったかも?

 

使いどころは? 見た目も楽しいゲームパッド風キーボード

会場では使いやすいのかどうかイマイチわからない入力デバイスたちを多数発見しました。まずは、こちらのAndroid/Windows対応のゲームパッド風キーボード。端末とはワイヤレスで接続し、両手で握って親指で打鍵するという代物です。最初は「スマホやタブレットならタッチは画面でやるし、キーボードなら机などに置いて両手で打鍵したほうが良いのでは?」と思ったのですが、説明を聞くとスマートTVなどのコントローラーとして使うためのものだそう。確かにIDの入力とか作品を検索する際の文字入力には便利そうです。

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↑かなり小型ですが打鍵感は良好。十字キーやタッチパッドも搭載されています

 

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↑バリエーションも豊富でした

 

まさに反り立つ壁! 攻めたデザインのマウス

続いてのご紹介する入力デバイスはこちらのマウス。恐らく、人間工学に基づいたデザインということだと思うのですが、左右クリックのボタンがここまで側面を向いているのは、かなり攻めているデザインだと感じました。

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↑側面に左右クリックボタンとホイールが配置されています。イメージ的には反り立つ壁!

 

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↑握るとこんな感じになります。飛行機の操縦桿を握るというかスロットマシーンのレバーを引くというか……。不思議な握り心地でした

 

今回紹介した製品以外にも多くの面白そうなものが展示されていました。こういった決して王道とはいえないけれどつい気になってしまうガジェットを見つけられるのも、COMPUTEXの魅力。ここから世界的ヒット商品が生まれていくかも? と思うとわくわくしてしまいますね。