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2016/11/2 18:06

10年間伸ばし放題の髪、ダイソンのドライヤー体験に行ったらどうなった?

Dyson Supersonicヘアードライヤーとは、今年4月に発売されるや否や、大きな話題となったあの羽根のないヘアドライヤー。ハンドマイクのような独特な風貌で強烈な風圧を誇るアイテムですね。今回、その体験会が表参道にある超おしゃれな美容室「ABBEY2」で行われましたので、参加して参りました。

 

さて、数あるライターの中で、美容とは正反対の位置にいる私がなぜ参加することとなったのか――ただロン毛であるという一点のみで白羽の矢が立った次第であります。

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髪の傷みを抑えるには速く乾かしながらも熱しすぎないことが重要

↑ABBEY2の店舗の様子。清潔感があり、シンプルながらスタイリッシュな美容室です
↑ABBEY2の店舗の様子。清潔感があり、シンプルながらスタイリッシュな美容室です

 

↑こちらがDyson Supersonicヘアドライヤー。穴の空いた特徴的な形状となっています
↑こちらがDyson Supersonicヘアードライヤー。穴の空いた特徴的な形状となっています。実売価格は4万8600円

 

まずはDyson Supersonicヘアードライヤーがどれだけスゴイのか、ABBEY取締役の中村章浩さんと、ダイソンのシニア コミュニケーションズ エグゼクティブの赤野景子さんのおふたりに解説していただきました。

 

中村さんいわく、髪が傷むとキューティクルがはがれ、光が乱反射するために、美しいツヤが生まれないといいます。そして、髪の毛が傷みやすいのは、熱を加え過ぎたときと濡れた状態のとき。例えば、乾いた紙は破れにくいのに対して、濡れた紙は破れやすいのと一緒とのこと。なるほど、わかりやすい。つまり、髪の毛の傷みを抑えるには、速く乾かしながらも熱しすぎないことが重要なのです。

↑ABBEY取締役の中村章浩さん
↑ABBEY取締役の中村章浩さん

 

その条件を満たすのが、Dyson Supersonicヘアードライヤーです。他のヘアドライヤーの最大8倍にあたるモーターの回転数(11万回/分)を誇り、羽根のない扇風機と同様、周囲の空気を巻き込んで3倍の風量にするので、大風量で素早く髪の毛を乾かすことが可能。また、センサーが毎秒20回も温度を測定し、熱くなりすぎないように調整しており、最大でも78℃までしか上がらないので、熱くなりすぎて髪の毛を傷めてしまうこともありません。

 

本来、ホームケア用のヘアドライヤーを美容室で使う例はなく、通常は業務用のヘアドライヤーを使います。しかし、中村さんはDyson Supersonicヘアードライヤーの実力に惚れ込み、美容室でも使うようになったとのこと。そのポイントはやはり風圧で、髪の根元までしっかり乾かし、髪をふんわり見せることができるのが魅力だそうです。髪は根元さえしっかり立ち上がっていれば、何もしなくても立体感が出てキレイなフォルムとなり、逆に根元がつぶれていたら、清潔感が損なわれるというわけ。

 

髪の毛のセットをする際も、ヘアドライヤーの風圧で、仕上がりが大きく変わるらしいです。内巻きや外ハネといったクセは、毛先をなんとかしようとしがちですが、実は根元から風圧で矯正することで直すことができます。寝ている方向と逆に風を当てることで、ボリューム感が出し、クセを矯正できるわけですね。

↑Dyson Supersonicヘアドライヤー。同じくDysonの羽根のない扇風機、エアマルチプライアーと同じような形状です。
↑Dysonの赤野さん。Dyson Supersonicヘアードライヤーの機能や技術的な話をしていただきました

 

さらに赤野さんの補足によると、小型モーターと重心が中心にとれていることから、バランスが良く、従来のヘアドライヤーよりも軽く感じるそうです。パーソナルユースではそれほどヘアドライヤーに重さを感じることはないですが、一日中ヘアドライヤーを使うスタイリストさんにとっては重要なことかもしれません。

↑右が一般的なヘアドライヤーのモーター。左がDyson Supersonicヘアドライヤーのモーター
↑右が一般的なヘアドライヤーのモーター。左がDyson Supersonicヘアードライヤーのモーター

 

髪の毛の奥の奥まで風がしっかり届く!

解説のあとは、いよいよ体験。一度シャンプーをしてもらい、その後に、Dyson Supersonicヘアードライヤーで乾かしてもらいます。シャンプーもヘアブローも、ABBEY2が誇るスタイリストさんたちの手によるもの。個人的には、10年近く美容室も床屋も行っていないので、ちょっと興奮しました。丁寧かつ優しい洗い心地に、もう少しで寝落ちするところでした。かなりキレイになったので、1週間くらい頭を洗わなくても良さそうな気がします。

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↑こちらがBeforeです。髪の毛を伸ばしているのにまったく手入れをせず、伸ばし放題。髪の毛はツヤがなく、まとまり感もなし(これでもブラッシングはしてきました)

 

では、いよいよDyson Supersonicヘアードライヤーの出番です。実は初体験なのですが、とりあえずの感想としては、風圧が強い! 髪の毛の奥の奥、地肌までしっかり風が届いている感じで、本当にすぐ乾きそうな感じがします。普段はタオルを巻いて、自然に乾燥するのを待つという体たらく。たまにヘアドライヤーを使っても、奥の髪の毛まで乾かず、途中であきらめてしまいますが、Dyson Supersonicヘアードライヤーはそこまでちゃんと風が届く印象です。

 

鏡でスタイリストさんの様子を見ていましたが、ヘアドライヤーと頭の距離はそれほど近くはなかったのですが、その距離でこの風圧はさすが。また、どうしても乾かしたい場所を集中的に風を当てていると、髪の毛が熱くなってしまうことがありましたが、本機の場合はセンサーのおかげか、まったく熱さを感じません。やがて、10分もかからずにしっかりと乾かすことができました。

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↑これだけ離れていても、十分な風量を感じます

 

「後ろから見たら女性に見える感じにしてもらったらいかがです?」と赤野さんのご提案でウェービーなスタイリングに。ちょっといいオンナっぽくなったと思いませんか? まあ、180cm以上あるガタイでは、「おまえのようなババアがいるか」(※)と一蹴されて終わりでしょうけど。

※漫画「北斗の拳」より引用

↑あれだけ暴れ放題だった髪の毛が、しっとりとまとまっています
↑After写真。あれだけ暴れ放題だった髪の毛が、しっとりとまとまりました

 

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↑ゆるくウェーブがかかり、ツヤも出ています

 

いままではブローしても、ブラッシングしても、後ろで髪の毛を縛っていても、全体的に髪の毛がまとまらなかったのですが、さすがはDyson Supersonicヘアードライヤーですね。今回、プロの技で仕上げてもらった点を差し引いても、精密な温度コントロールとあっという間に乾く風力、取り回しの良さは大きな魅力。日々の髪の健康とスタイリングを考えるなら、導入を検討すべきアイテムです。

↑後ろ姿からも心なしかセレブ感が漂います
↑髪のツヤが違うと、後ろ姿にもセレブ感が漂います