文房具
2016/5/2 23:12

ふせんが「立つ」とどうなるのか? しっかり書けて紛失が激減する「SUTTO」のスゴさを検証!

さて、問題。スマホでこれを読んでいる人は1分、PCで読んでいる人なら30秒以内でこれができたら、かなりの文房具マスターだ。さぁ、いくぞ。

 

「ふせんを取り出して、適当なところに貼りなさい」

 

……馬鹿にするな、と思われるかもしれないが、これがやってみると意外にできない。ほとんどの人が、ふせんが現在どこにあるかを把握していないからだ。

 

会社でふせんを資料に貼ろうとした時、机の上に無いし、引き出しの中にも見つからない。で、結局、しばらく経った頃にペン立ての中から粘着面にほこりがべったり付いた状態で出てきたりする。毎回毎回、使おうとするたびにそんな感じである。

 

「大掃除で机を動かしたら隙間から出てくる文房具10年連続ナンバーワン」というありがたくない称号も持っているぐらいだ。会社だろうと自宅の机だろうと、基本的にふせんは無くなるもの、と考えておいた方が良い。

 

例えばボールペンならペン立て、ホッチキスは机の引き出し、などモノにはそれぞれ“いつもの場所”というものがある。で、使ったあとはそのままいつもの定位置に戻せば紛失騒ぎは起こらない。カンタンな理屈である。

 

ところが、ふせんはなぜかそれができずに常に見失ってしまう。なぜか?

 

①いま使うために剥がした方に意識がいくため、元のふせんの存在を忘れがち。

②サイズが小さく、定位置が決めにくい。

③消耗品という意識が強いためか、扱いが雑。

 

この3つがポイントになっているような気がする。

 

そこで使ってみて欲しいのが、4月27日に新発売されたカンミ堂の設置型フィルムふせん「SUTTO」だ。

20160502-s6 (1)
↑“置く”ことに特化した新しいふせん「SUTTO」(670円)

 

ロールふせんとボードがセットになっており、折りたたみスタンドで自立する特殊な形をしている。

 

このロールふせんは12㎜ごとにミシン目が入っており、好きなところでカットして使う(1ロールで12×42㎜×70枚分)。通常のふせんのように細長く切ってもいいし、たっぷりコメントを書き込むときは幅広に使ってもいい。

↑ミシン目で好きなサイズに切り取って使える
↑ミシン目で好きなサイズに切り取って使える

 

ボードに貼り付けた状態で書き込みをしたら、ロールから必要なだけ引っ張り出してカット……というのが、基本的な使い方だ。

 

で、この「スタンドで自立する」というところで、まず問題の①元のふせんの存在を忘れる、というのが解消できるのだ。

 

ふせんそのものが立つので、ポイと適当に置いても非常に目立つ。これなら使った後の片付け忘れがかなり防げるはずだ。また、通常のふせんのように、いつの間にか机と壁の隙間に転げ落ちている、といったトラブルも減るだろう。

 

というか、そもそもSUTTOは片付ける必要があまり無い。引き出しに入れたりペントレーに収めたりせず、机の上に立てておけばそれでいいのだ。

↑机の上に置くだけで見失わない

 

サイズも程良いので、立てておいても邪魔にならない場所……PCのモニター横とか、ペン立ての脇といったところに置ければ、使う時に見失うこともないだろう。これで②の定位置決まらない問題もクリアだ。

 

筆者の場合、「“置く”ことに特化することでここまで紛失しなくなるのか」と驚くぐらいに、なくならなくなった。

 

さらに、消耗品だから扱いが雑になりがちという問題③も大丈夫。消費したロールふせんは補充できるので、使い捨てにしなくて良いのだ。

↑ロールの補充は慣れないとちょっと手間取るかも
↑ロールの補充は慣れないとちょっと手間取るかも

 

また、ボード自体は裏に滑り止めシートが貼ってあり、それなりにキチンとした製品感がある。これならサクサク使い捨てにしようという気にはならないだろう。

↑ボードの裏面にはデコボコのついた滑り止めシートが
↑ボードの裏面にはデコボコのついた滑り止めシートが

 

↑滑り止めのおかげで、机に置いて片手で書いても位置がずれない
↑滑り止めのおかげで、机に置いて片手で書いても位置がずれない

 

ちなみに交換用のロールふせんは、同じくカンミ堂のペン型ふせん「PENtONE(ペントネ)」と同型。ストックしてあるロールふせんが、ふで箱用として使えるPENtONEと、卓上で使えるSUTTOの両者で共有できるのがありがたい。

↑PENtONEのロールがそのまま使える
↑PENtONE(486円~)のロールがそのまま使える

 

この3点により、発売直後ながら「紛失しないふせんアワード2016」の最有力候補として話題のSUTTO。だが実際に使ってみると、無くならない以外にもいろいろと便利ポイントがある。

 

まず、ボードが非常によくできている。裏面の滑り止めに加えて、ふせんを貼り付ける面はしっとりしたデスクマットのような素材で、ペン先をうまく受け止めてくれるのだ。おかげで、ボードを手に直接持って書いても、しっかりと筆圧をかけて筆記ができるようになっている。

↑ホテルの受付カウンターに敷いてあるような、しっとりしたマット
↑ホテルの受付カウンターに敷いてあるような、しっとりしたマットを装備

 

また、立てて置けることで、ふせんをToDoリストやスケジューラーとして使うこともできる。朝に一日の予定を書き込んだら、用件が終わる度に引き出す。外出する時は、予定を切り取って手帳のスケジュール欄に貼って持ち出せばOK。

↑予定は手帳に貼れば持ち出せる
↑予定は手帳に貼れば持ち出せる

 

というか、いちいち手帳に貼らなくても、スタンドの部分をフック代わりにしてベルトから直接吊り下げて持ち歩くという荒技もありだ。

↑手帳兼ふせんとして持ち歩く

 

設置型のふせんを持ち歩くというのもどうかと思うが、他にもアイデア次第で面白く使えそうな気がしている。製品発売後に、あらためてじっくり使い込んでみる予定だ。

 

【URL】

カンミ堂 http://www.kanmido.co.jp/

SUTTO(スット) http://www.kanmido.co.jp/products/sutto.html

PENtONE(ペントネ) http://www.kanmido.co.jp/products/pentone.html

 

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