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2019/10/16 19:45

1万円台なのに「技のデパート」か! アイリスオーヤマ「電気圧力鍋」を使い倒して「驚きのコスパ」を実感

無水カレーは野菜の味が感じられ、とろとろの仕上がりに

続いて試してみたのは「無水カレー」作り。無水カレーとは、水を使わずに野菜の水分だけで作るカレーのこと。電気調理鍋では定番メニューのひとつです。

 

圧力調理にかかる時間は55分。普通の鍋で無水カレーを作るともう少し時間がかかるので、やはり圧力調理が時短につながっていることを実感できます。

↑一口大にカットした鶏もも肉と、みじん切りにしたトマト、玉ねぎ、セロリ、にんじんと、ローリエを内なべに入れ、自動メニューで調理。フタのレバーは「密封」にする

 

↑圧力調理が終了してピンが下がっているのを確認したら、ローリエを取り出して細かく刻んだカレールーを加えてかき混ぜたら完成

 

無水カレーはトマトや玉ねぎなどの野菜の味がしっかり感じられ、とろとろの仕上がりに。普通の鍋だと焦がす心配がありますが、これなら普段料理をしない人でも挑戦しやすいはず。カレーを作っている間にごはんを炊いて、おかずをもう1〜2品作るといったふうに、食事の準備を効率良くできそうです。

↑無水カレーはトマトの酸味が強め。ニンジンや玉ねぎもしっかり煮込まれていて、まるで2日目のカレーのように味が落ち着いている

 

低温調理でしっとり「とりハム」が完成

アイリスオーヤマの電気圧力鍋は「低温調理」にも対応しています。ガスやIHでは温度を一定に保ちながら調理をするのにテクニックが必要ですが、電気調理鍋ならセンサーで温度を感知して調整してくれるので、ほったらかしておくだけで構いません。

↑両面でフォークで穴を開けた鶏むね肉に、砂糖、塩、黒こしょうを振りかけて、ラップで密閉する。約30分常温の涼しい場所で寝かせたら、さらにもう1枚ラップで巻き、耐熱の密封袋へ。水を張った内なべに入れて加熱を開始する

 

低温調理の場合は圧力をかけないので、フタのレバーは「排気」にセットします。2時間10分の加熱を終えたら、氷水で急冷して粗熱を取り、カットすれば完成です。

↑しっとりしたとりハムが完成。おかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにもなる

 

低温調理の自動調理メニューは、とりハムとローストビーフのみ。こう聞くとちょっと物足りない感じもしますが、手動調理が可能なので、それ以外の料理ももちろん作れます。

 

自動調理メニューがやや少ないものの、確実にコスパは高い

と、機能面では非常に充実した本機でしたが、ほかの電気調理鍋と比較すると、内蔵メニュー数はやや少なめ。そうなると、手動調理を上手く使いこなす必要があるので、どちらかといえば「普段から圧力鍋を使っている人向き」という印象も受けます。

 

また、自動調理の場合、何人分の料理を作るかが任意で設定できないのは不便に感じました。半量で作る際は手動調理を使うのですが、その場合の加圧時間などの情報がレシピブックにあるといいのに……。

 

とはいえ、今回紹介した圧力調理、グリル鍋、低温調理、保温以外にも、低温・発酵調理や蒸し調理、温度調理がこれ一台で完結します。2万円を切る価格帯でこれだけの機能が使えるとなると、確実にコスパは高い!

 

また、筆者は通常の圧力鍋を持っているものの、出したり片付けたりするのが面倒で、使うのを敬遠していました。しかし、アイリスオーヤマの電気圧力鍋なら、炊飯器と同様、出しっぱなしにしておいても違和感がありませんし、先述の多彩な機能のおかげで日常的に使えます。これは年末のボーナスを待つまでもなく、”買い”な家電といえるでしょう!

 

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