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2022/4/1 18:30

髪のボリュームが雲泥の差! 所有欲を満たしてくれるReFaの高級ドライヤーを2週間使ってみた

男が美容なんて、と言われたのも今は昔。現代では若い世代を中心に、男性がムダ毛処理やスキンケアに気を遣うのは当たり前になりつつある。では、髪のお手入れはどうだろうか? ショートヘアが多い男性は、お風呂上がりにタオルドライだけで済ませているなんて人も少なくないはず。シャンプーや整髪剤にはこだわっているものの“乾燥”まで気を遣っている男性は非常に少ない印象だ。実際、筆者が通っているスポーツジムでは、誰もが備え付けの超微風なドライヤーを平気で使っている。ドライヤーを持ち込んでいる人は、どうやらいないのである。

 

価格やデザイン性など、スキンケア商品は男性でもハードルが低いが、ドライヤーを含む美容家電となると二の足を踏んでしまうのが現実だろう。そこで、目に止まったのが「ReFa BEAUTECH DRYER PRO(リファ ビューテックドライヤープロ)」。ReFa(リファ)といえば、ヘアアイロンやシャワーヘッド、美顔器などを展開するトータルビューティーブランドの一つで、近年は男性ユーザーにも親しみやすいデザイン性の商品が多い印象だ。今回は、そのリファビューテックドライヤープロを約2週間使ってみた感想をお届けする。

↑リファ ビューテックドライヤー プロ RE-AJ03A(ブラック)●本体サイズ/約246×81×232mm、質量/約740g(電源コード含む、セット用ノズル含まず)

 

デザイン性も値段も高級家電

今回、試用した色はブラック。美容に寄せた家電は女性に受けの良いデザインが多く、男の筆者には可愛すぎて購入を躊躇してしまうことがある。しかし「リファビューテックドライヤープロ」のブラックは「かっこいい」と素直に思えるデザインだ。グリップから先端までしっかりと黒で統一され、光沢とマットな質感でデザインされた本体はよくある安っぽいプラ感はなく、重厚感のある高級なオーラを纏っている。ひと目で高級家電だ! とわかる見た目は所有欲も満たしてくれる。

↑落ち着いた色合いと浮き上がる文字がガジェット感を演出。男心をくすぐってくれる

 

見た目同様、お値段も中々の高級感。価格3万9600円(税込)と、据え置きのゲーム機に迫る値段だ。ドライヤー単体として見ると高い! というのが本音だが、実際使ってみると性能面や使い勝手をみてコスパは決して悪くないと筆者は感じた。一人暮らしでは若干ハードルが高いが、一緒に住んでいる人とシェアして使うのであればアリ。質感や価格帯も含め、プレゼントとして贈るにも申し分ない美容家電だろう。

 

プロの技術を再現した「プロセンシング」技術で、誰でも最高の仕上がりに

プロが持つブロー技術とは、手で風温を感知しながらドライヤーを振ったりして、髪に最適な温度を作り出すことである。それを誰でも再現できるように開発されたリファビューテックドライヤープロの「プロセンシング」は、熱風が当たっている表面温度をセンサーで感知し、温風と冷風を自動で切り替える技術だ。頭皮は約50℃以下、毛先は約60℃以下をキープし熱ダメージから髪を守ってくれるので、頭皮が生乾きの状態で風を当ててしまうことで起こる毛先の乾燥を防げるのだ。また、ドライヤー内部には純度99.9%の高密度炭素とイオナイザーが搭載されており、専用のヒーターによって温められて発生する「ハイドロイオン」には静電気を抑制する効果がある。4万するだけあり、性能は素晴らしい。トップサロンと共同開発をしているReFaならではの技術がしっかりと盛り込まれている。

 

↑上から「SCALP(頭皮用)/VOLUME UP(ふんわり仕上げる)/MOIST(しっとり仕上げる)」の3モード

 

本製品には、頭皮用の「SCALP」、ふんわり仕上げ用の「VOLUME UP」、しっとり仕上げる用の「MOIST」の3つのモードが備わっている。最初はモードボタンを押して起動するSCALPモードで頭皮をしっかり乾かし、その後は仕上げたいモードで乾かすことで、技術力を必要とせずボリュームを持たせたまとまりのある髪を演出できる。特に髪の事情に明るくない男性は、とりあえずこの順番に従っておけば正解というのが便利。考えることなく使えて、忙しい朝のセットに悩む時間を大幅に短縮できるだろう。

 

指通りとボリュームが雲泥の差

実際に使ってみて、大きく変わったのが指通りとボリュームだ。これまで特にこだわりがなかった筆者は、とにかく速く乾かすため熱風をガッツリ当てるか、そのまま放置の2択だった。それで問題もないのでそれ以上を求めてはいなかったが、知ってしまうと話は別。同じシャンプーを使って同じ水で流しているはずなのに、こうも変わるのかと感心を通り越して驚愕した。

 

筆者はミディアムショートくらいの長さだが、前髪が長いので後ろに流すためにコームを使ってセットしている。これまでは1回でコームが通ったことはまず無く、かならず後頭部に流し終わる前に引っ掛かるので2〜3回に分けてコームを通していた。しかし、前日の夜ビューテックを使って髪を乾かすと、次の日の朝は全く引っかかりがなくそのままスルスルと後ろまで流せるのだ。男性のゴワついた髪でも、ドライヤー1つでここまで変わるのは嬉しい発見だった。

 

そして髪のボリューム問題は男性に1番多い悩みではないだろうか。10代のようなハリのある髪が生えてこなくなり、どんな時もなんとなくペタッとしてしまう。髪の毛が多い人ほど実感するはずだ。この問題もしっかりと手順通りにドライヤーを当てる事でかなり解消できた。一本一本がしっかりと水分を保ったままハリがある状態で仕上がるので、適当に乾かした時よりも体感1.3倍くらいにはボリュームを感じる事ができる。ペタンコの髪の毛に悩んでいる人には是非一度体感して欲しい。

↑寝起きすぐ、髪が完全に寝てしまってまとまりもない状態

 

↑VOLUME UPモードを使用。艶が出て確実にフワッとボリュームがアップ!

 

重さを感じさせないしっかりとフィットする持ち手

使用感は上々で、ストレスフリーに使う事ができる。最初の印象では見た目が大きく重さがありそうだったので、腕の疲れを気にしていた。ドライヤーは大体500g〜800gあたりがボリュームゾーンなので、本製品の740gは若干重めといった所だろう。しかし、それを感じさせない作り込みがされている。持ち手はちょうど良い曲線を描いていて握りやすく、重心がグリップの真上に集中しているためノズル部分を振る動作も軽く行える。しかも速乾性能が高いので、長時間持つことは限りなく少ない。740gという実際の数値よりも、かなり負担は軽く感じるはずだ。電源コードも約2.5mで十分な長さを確保しているため、鏡を見ながら使うのに不自由はないだろう。

↑ちょうどいい曲線がどの角度からでも確実にグリップさせてくれる

 

モードオフがあるのが良い!

モードセレクトでしっかりと髪をケアしつつ乾燥できるのはもちろん良いのだが、どうしてもさっさと乾かしたい! という時もあるだろう。そんな時にセンサーで温度を調整されると、かえってイライラしてしまうのだが、流石はビューテック! しっかりと全モードオフにもできるのだ。おそらく推奨される乾かし方ではなくなってしまうのだろうが、やはりアナログな道も残してくれると心強い。せっかくの機能が不満になってしまっては本末転倒なので、これは個人的にかなり評価したいポイントだ。

↑センシングの3モードとも消灯。風量だけ選び自分のさじ加減でドライできる。火傷に注意

 

[まとめ]大満足! でも大きい……

使い心地もよく、お風呂上がりのしっかり乾燥から付属のセット用ノズルを使った細かいセットまで、どんなシーンでも使えて個人的には大変満足。惜しむらくは本体の大きさだろう。折り畳み式ではないので安っぽさがなくて良いのだが、実際に洗面所に置いてみるとかなり大きく圧迫感がある。筆者の小さい洗面ではスケールアウトしている感は否めないだろう。専用の立てかけホルダーが3300円(税込)で別売りされているので、購入の際は一緒に揃えた方が良さそうだ。

↑ちょうどよく収まらなかったので棚で無理やりノズル部分を保持。置き方には工夫が必要かも

 

3万9600円(税込)と決して安くはないドライヤーだが、自分の髪で感じられる確かな性能と使いやすさ。そしてしっかりと所有欲を満たしてくれるデザインは、値段以上の価値があると筆者は断言できる。髪の毛ガチ勢への第一歩として、いつもと違う自分への投資にいかがだろうか?