「陸」ではレジ袋が有料化
また、陸上における環境対策では、ハワイではスーパーのレジ袋の有料化が実施されています。これは2015年から施行されている法案で、スーパーでの全面的な有料化に踏み切ったのは、ハワイがアメリカで初めての州です。
ご存知のように、プラスチックのレジ袋は天然資源を枯渇させ、さらに使い終わったレジ袋は自然分解されないため、海や山のゴミとなり動物が誤飲するといった被害が出ています。そこで始まったのが、レジ袋の有料化。店によって異なりますが、レジ袋の値段は1枚あたり$0.1ほど。法案施行前まではスーパーにマイバックを持参するような人はほとんど見かけることがなかったのに、いまではマイバックを持ってくる人やあまった段ボールに商品を入れて持ち帰る人などが多く見られます。日本でも同じようにレジ袋を有料にするスーパーも一部ではありますが、どの店も有料という取り組みは、やはり人々の環境への意識へ大きな変化をもたらしていると感じます。
「空」では電気自動車で二酸化炭素を削減
最後にご紹介したいのが、大気汚染へのハワイの対策について。日本でも、環境にやさしい電気自動車への注目は高まっていますが、ハワイでもその動きは同じ。特に、アメリカ本土に比べてガソリン価格が高いハワイでは、維持費を安く抑えられる電気自動車の導入が進んでおり、ショッピングセンターの駐車場にはたいてい、充電ステーションが設けられ、充電中の車を頻繁に見かけます。
ハワイは2045年までに電力を100%再生可能なエネルギーに変えるという目標を掲げており、電気自動車の導入も積極的に後押ししているんです。
ハワイは小さな島であらゆる資源が限られています。そのため、「環境対策をすすんで行わなければいけない」という意識が特に高いのかもしれません。