ロボット掃除機はこういうのでいいんだよ!「Roomba Mini」を約1か月使って得た気づき

ink_pen 2026/6/19
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ロボット掃除機はこういうのでいいんだよ!「Roomba Mini」を約1か月使って得た気づき
小口覺
小口覺

IT&家電ライター。雑誌、Webメディア、単行本の企画・執筆などを手がける。日経MJの発表した「2016年上期ヒット商品番付」では、命名した「ドヤ家電(自慢したくなる家電)」が前頭に選定された。「意識低い系マーケティング」を提唱。

最初にロボット掃除機を使い始めてから、かれこれ23年になる小口でございます。思えば遠くへ来たもんだ。

その誕生以来、ロボット掃除機は吸引力や障害物の回避性能、水拭きやゴミ自動回収機能など、進化し続けてきました。しかし、自称・ロボット掃除機のアーリーアダプター(笑)としては、このところ冷めた目で見ていたのです。基本的な吸引性能は、すでに十分なレベルに達しており、高機能化はトゥーマッチ(過剰)になりつつあるのではと。正直、どのメーカーも基本的な機能や性能に大差がなくなってきてますしね。

そんな中、アイロボットジャパンから発売されたのが「Roomba Mini(ルンバ ミニ)」です。本体の最大幅は24.5cmと世界最小クラス。従来のルンバ比で体積約2分の1と小さいルンバ、小ルンバです。2025年11月就任した山田毅社長がかねてより米国本社に掛け合って日本の家庭向けに開発されたもので、日本先行発売となりました。

まぁ、幅24.5cmと言われてもピンとこないかと思いますが、現物を一目見ればその小ささに驚くはずです。小さいことのメリットは、「かわいい」以外には大きく2つ。小回りがきくので椅子やテーブルの足回りなど、狭い場所で有利なことと、ゴミ収集ドックなどを含め非使用時の設置スペースが抑えられることです。我が家のような、もともと狭い上にモノが多く実質的な床面積も小さく、人口密度が高く常にホコリが発生しているような環境では、最適な選択なはずです。実際に約1か月間使ってみて、その実力を確かめてみました。

↑本体の幅は24.5cm、高さ9.2cm、重量は約2.0kgと、片手で軽々と持てるコンパクトさ。デザインもシンプルで実にカワイイ

スマホなしで使えるうれしさよ!

Roomba Mini、送られてきた箱自体もコンパクト。AutoEmpty充電ステーション(自動ゴミ収集ドック)も小型化されているので、設置自体の労力も、これまでよりもラクでした。電源コードをつなぎ、本体をセットして充電を開始。従来のルンバでは、ここからiRobot Homeアプリを使ってWi-Fi設定や機種の登録などの設定がマストでしたが、Roomba Miniに関してはマストではありません。

↑約70倍(Roomba 600シリーズ比)のパワーリフト吸引と、特別設計のシングルアクションブラシを採用している
↑ゴミ収集機能を内蔵するAutoEmpty充電ステーションも本体に合わせて小型化された。サイズは、幅約212×奥行き178×高さ285mmと、底面積はA4コピー用紙の半分、A5サイズ(148×210mm)に近い

これまでIoT機器のスマホアプリ設定を何百回も経験してきましたが、毎回ダルいですよね。新規にアカウントを作らないといけない場合は、なおさらダルい。すでにiRobot Homeアプリを使用しているなら、Roomba Miniをそのまま追加できますが、ルンバ自体初めてな人でも、初期設定なしで使用し始められます。高齢な親が住む実家に設置する場合なんかでは、かなり好都合です。

さて、気になるのはその清掃性能です。アプリなしでも大丈夫なのか? さっそく本体のスイッチを押して掃除をスタートします。いや、この操作は本当にラクです。これまでは、スマホを探す→スマホを開く→アプリを探す→アプリを開く→数タップして清掃開始、という手順が必要だったのが面倒で、正直稼働が減っていました。スケジュールを組んで自動的に動かしてもいいんですが、そうすると床が片付いてない時とか、自宅で仕事しているときに稼働音がうるさいなどの支障も出がちでした。

部屋の形状を認識して清掃

走行ですが、初回こそ少しランダムに動きましたが、LiDAR(ライダー)センサーが部屋の形状を認識しているのでしょう、むやみやたらにランダムに走ることなく、部屋の周囲を巡り、そして内側を効率よく掃除していきます。もちろん、壁や家具にぶつかることもありません。

清掃中の音は、昔の機種に比べれば十分に静かです。ただし、ラグやカーペットの上では吸引力を自動で高める「カーペットブースト」機能が作動し、音が大きくなります。

↑ラグやカーペットを検知すると、「カーペットブースト」機能が作動し吸引力を自動で高める(その分、音も大きくなる)

なにより、本体が小さくなったことで、椅子やテーブルの脚まわりにスムーズに入り込み、しっかりと掃除してくれるのがイイ。これは大きい。 弱点としては、カメラを搭載していないので、床の上にあるケーブル類を無視して走行しがちです。USBのような細いケーブルは事前に片付けておいたほうが無難でしょう。また、底面の段差センサーに弱点があるのでしょうか、従来のルンバでは問題なかった玄関(段差約5cm)に落ちることがありました。

↑椅子やテーブルの脚まわりもスムーズに入り込む。従来のルンバでは、ギリギリ通れていたサイズだったが、余裕ができた分きっちり掃除してくれるようになった。さらに前のルンバでは、掃除前に椅子をテーブルに上げる必要もあったなぁ……

以上、若干の弱点はありますが、稼働させやすさを覆すほどではなく、おおむね満足です。窮屈な場所に設置したにも関わらず、AutoEmpty充電ステーションへの帰還もかなりスムーズです。ただし、ルンバ本体からゴミを吸引する音はそれなりにうるさい。まぁ、数秒の間ですが、寝ている赤ちゃんを起こしたくないといったシーンでは注意が必要です(スティック掃除機の自動ゴミ収集ドックにあるようなスリープボタンがあればいいのにね)。

水拭きは数分すぎに乾拭きへと変わるだろう

Roomba Miniには、水拭き機能も備わっています。とはいえ、ハイエンドモデルのように、掃除機がけと水拭きを同時に行うわけではなく、吸引部に使い捨ての床拭きシートを取り付けて走行させる仕組みです。

↑付属のパーツを使用し使い捨ての床拭きシートを本体にセット。取り付けると拭き掃除モードとして認識される。シートは専用のものだけでなく、花王の「クイックルワイパー」なども使用可能

走行音はかなり静か。水拭き時もサイドブラシは回転しており、床に残ったホコリなどを確実に捉えていきます。ただし、水を噴射するわけではないので、数分でシートが乾き途中からは乾拭き状態になりがちです。水拭きを重視するなら、水タンクを備えた2in1モデルかBraavaのような水拭き専用機をおすすめします。素足で過ごすことの増える夏場に、1週間に1回ぐらい使えればいいかなという人には十分だと思います。

↑水拭きモードも、これまでのルンバが入っていかなかった低い場所にも入っていくようになり、普段掃除しにくい場所なのでありがたい
↑拭き掃除の結果。汚れていないように見える床でも、ウェットなシートで走行させると、それなりの汚れが確認できる。また夏場では、素足でも床のさらさら感を感じることができるだろう

ボタンスタートでもアプリが便利

さて、本体単体だけで使えるRoomba Miniですが、もちろんiRobot Homeアプリにも対応しています。アプリからであれば、作成したマップから指定した場所のみの清掃、スケジュールなどの自動ルーチンが設定可能です。

いや、部屋が狭いし自動化は必要ないと考える人にも、アプリを設定するメリットがあります。それは、本体のボタン押しで清掃をスタートさせても、アプリから清掃中の挙動が確認できることです。ちゃんとマップで、これまで清掃したところやルンバが今どの位置にあるかが、別の部屋にいてもチェックできるのです。もちろん、清掃完了も通知されますし、スタートはボタンスタートだとしても、アプリを設定しておいて損はありません。

↑Roomba Miniは本体単体で使えるが、もちろんアプリにも対応。すでにiRobot Homeアプリを使用しているなら、追加操作は簡単だ
↑本体のボタンから清掃を開始しても、アプリから開始した時と同様にリアルタイムで清掃の様子がマップ上にトレースされる

どんな人におすすめか

最後に、どんな人(家庭)にRoomba Miniは向いているかですが、まずは我が家のような狭い家(笑)。そしてスマホ操作に不慣れな高齢者のいる家庭や、フロアが分かれている戸建て住宅、広くないけどホコリがたまりがちな寝室などには最適だと思います。

ハイエンドモデルに比べれば、ケーブル巻き込みがちなど、ちょっとおバカなところもありますが、なによりカワイイですし、愛でる存在になることは間違いないでしょう。

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