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2016/6/28 6:00

“フォースウェーブコーヒー”となるか!? カフェインレスの「ボス デカフェ ブラック」が本日発売

サントリーのコーヒーブランドといえば「BOSS」。1992年から続くこのロングセラーブランドより、新提案の商品「ボス デカフェ ブラック」が6月28日に発売されます。500mlのペットボトルなのに139円というコストパフォーマンスの良さもポイント。

 

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「デカフェ」というのは、本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除くという意味で、つまりカフェインレスコーヒーということ。「ネスカフェ」シリーズや「カルディ」からインスタントや豆のデカフェが販売されていますが、500mlのペットボトルで発売されるのはかなり画期的。発売に先駆けた体験会に参加したので、早速紹介していきましょう!

 

ついに日本にもデカフェの時代がやってきた

イベントはトークショーからスタート。デカフェ・スペシャルティコーヒー専門のローステリアである「innocent coffee」の楡井(にれい)有子さん、雑誌「Pen」でコーヒーなどの別冊企画を担当する淺賀佐和子さん、スペシャルティーコーヒー専門店「Mighty steps coffee stop」などを手掛けるフードデザイナーの石井康雄さんが登壇しました。

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今回の発売について専門家の方々の話を要約すると、ようやく日本にもデカフェの時代がやってきたというニュアンス。欧米では情報感度の高い人を中心に広まっているようで、朝は目覚まし代わりに普通のコーヒーを飲み、夜は快眠のためにカフェインレスという習慣が根付いているとか。また、妊娠中や授乳期間中の女性にも選ばれているそうです。

↑カフェインレスの消費量はスペインで16%、米国で13%。また日本のコーヒー豆の輸入量が年々増加するなかで、カフェインレスの豆は2014年ごろから急激な伸びを記録しています
↑カフェインレスの消費量はスペインで16%、米国で13%。また日本のコーヒー豆の輸入量が年々増加するなかで、カフェインレスの豆は2014年ごろから急激な伸びを記録しています

 

注目度はデータからも一目瞭然。日本でも数年前から専門店を中心にデカフェは飲まれており、年々その認知度や購入の比率は増えてきているそう。楡井さんは、「デカフェのコーヒーを取り扱っている某外資系企業では当初1日30杯程度を想定していましたが、いまでは100杯出る日もあります。男女比も4対6で、男性もけっこう飲まれますね。年齢層も20~50代と幅広く、カフェインありのコーヒーと比較しても、普通に飲まれている印象です」と語りました。

 

 

従来のボス ブラックよりもコク深く仕上がった!

デカフェを飲む人が増えたのは、トレンド的な側面だけではありません。「カフェインレスコーヒー自体は20世紀初頭からあるものですが、年々おいしくなってきていると感じます」(淺賀さん)という声がありました。とはいえ、いまだにカフェインレスコーヒーは通常のコーヒーと比べると、味が薄かったりおいしくないという声もあるそう。味に関する懸念は、カフェインを除去する工程で生のコーヒー豆を水などの溶媒につける際、うまみ成分まで取り除かれてしまうことがあるからです。

↑サントリー食品インターナショナルの川口洋之さん。食品事業本部のブランドマネージャーとして、開発などを担当しています
↑サントリー食品インターナショナルの川口洋之さん。食品事業本部のブランドマネージャーとして、開発などを担当しています

 

そこでサントリーは、コーヒー豆の選定と自社工場での焙煎方法を徹底的に追求。「コーヒーの旨味成分を豆に残しつつ、カフェインのみを選択的に除去する製造技術を取り入れた豆を発見し、採用しました。また、自社の焙煎工場でその豆に最適かつ独自の焙煎を行うことで、従来品の『ボス ブラック』よりもコク深く仕上げることができたと思います」とサントリーの川口さん。

 

また、ボトルにも違いが。見比べてみると、カラーリングは既存品のように黒が用いられているものの、文字はやわらかなデザインで書かれています。これは、デザイナーの手書きによるオリジナルの文字体。新しい価値のあるブラックコーヒーであることが、シンプルかつスタイリッシュに表現されています。

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またユニセックスでいつでもどこでも、だれでも飲めるコーヒーになってほしいという想いも。「たとえば、リラックスしながら仕事をするようなイメージ。『BOSS』という男性向けのブランドであることもポイントで、カフェインレス飲料のメリットが決して女性だけではなく、男女共通のものだと伝えたいですね」(川口さん)。

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液色は深い黒で飲み口はスッキリ&キレが抜群

ということでデカフェ ブラックと、おなじみの缶のブラックをじっくりと比べてみました。まず、液体の色に驚きの事実を発見。なんと、断然デカフェ ブラックのほうが黒いではないですか! 豆だけでなく焙煎にもこだわり、飲み飽きないように濃く苦味の深い味にしたとのことですが、確かに液色からでもコク深さが伝わってきます。

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そしていよいよデカフェ ブラックから試飲。すると、これまた普通のコーヒーと変わらない飲みごたえにビックリ! そして缶のブラックと比較してみると、缶のほうは酸味と余韻があり、ゆっくり飲むような大人のコーヒーという印象です。一方、デカフェ ブラックは苦味やコクはあるもののすっきりとしていてキレが抜群。サラっとしている印象で、ゴクゴク飲めるといううたい文句にも納得です。食事にも合わせやすいかもしれません。

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総合的にいうと、夏にぴったりなのは間違いなし。キャップ付きのペットボトルなので、一気にゴクりと飲むよりも、仕事の合間などのリフレッシュや水分補給といった具合に飲み分けるのもいいでしょう。イベントのトークでは、「デカフェは日本におけるフォースウェーブコーヒーになりうる存在」(楡井さん)という声もあり、本商品がその“第一波”となるかもしれません。まずは全国のコンビニとキオスクなどの交通売店限定発売ということで、見かけたら飲んでみるのを強くオススメします!

 

【URL】

ボス デカフェ ブラック http://www.suntory.co.jp/softdrink/boss/decaf/