もうすぐ夏! ビールがおいしい今日このごろですが、大きなトレンドになっているのがクラフトビール。メジャーなビールとは一線を画す、個性的な甘さや苦味、香りなどが魅力です。それらの多くは日本酒やワインのなどの造り手が醸造していますが、今回も日本酒の蔵元から面白いコンセプトの新商品(6月28日)が発売されます。
それが“この街を奏でる、音楽のようなビール。”をテーマにしたプロジェクトから生まれた4本。白いラベルの「TOKYO BLUES」のみ2015年の4月から発売されていましたが、ほかの3本はこのビールの企画に沿った第2弾というワケです。しかも、それぞれ異なる酒造メーカーからの発売。一体どんな味わいなのでしょうか。合同商品発表会の模様とともに紹介していきましょう!
酒と音楽の持ち味が共鳴するような名作が誕生
ボトルを見た限りでは同じメーカーのビールに見えますが、これは統一されたプロジェクトということでデザインのテイストを合わせているから。特にビンの王冠は色が違うだけ。では、そのコンセプト“この街を奏でる、音楽のようなビール。”とはいったいどういったものなのでしょうか。
その理由を、本プロジェクトの仕掛け人である東京の老舗卸問屋・コンタツの津久浦慶明代表が語りました。「酒も音楽も、ときに人を酔わせ、盛り上げ、泣かせるという共通点があります。その持ち味がより共鳴するようなビールを作りたくて蔵元さんに声をかけ、今回ついに各街の魅力が表現された名作が誕生しました」
すべてが異なるスタイルでそれぞれの違いが楽しめる
そして各蔵の社長が商品説明やプロジェクトへの想いなどを述べた後はいよいよ試飲。4本すべてスタイルが違うので、飲み比べるとそれぞれのビールの特徴がよくわかります。また、炎天下の下ならこれ、夜にまったりするならこれ、といった飲み分けもできそう。では、以下で各ビールの特徴を一本ずつレポートしていきましょう!
TOKYO BLUES ゴールデンエール 東京・石川酒造
スタイル:ゴールデンエール
原材料:麦芽(マリスオッターモルト、ピルゼンモルト)、ホップ(フルメロン、センテニアル)
IBU(国際苦味単位):27
アルコール度数:6.5%
内容量:330ml
価格:503円
雑味のないキレイな味わいを意識しつつも、第1弾に引き続き香りを大事なキーワードにしたゴールデンエール。フルメロンというホップが醸し出す切りたての果実を思わせる甘いフレーバーと、確かな飲みごたえを感じる革新的な味です。
OSAKA BAY BLUES 兵庫・小西酒造
スタイル:ベルジャン・ホワイト
原材料:麦芽、小麦、オレンジピール、コリアンダー、ホップ、酵母
IBU(国際苦味単位):非公表
アルコール度数:5%
内容量:330ml
価格:503円
実は小西酒造のある兵庫県伊丹市は、ベルギーのハッセルト市の姉妹都市。その絆もあって造られたのがこのビールです。日本酒の発酵技術にベルギービールの発酵技術を掛け合わせた、女性にも飲みやすいホワイトエールとなっています。柑橘を思わせる爽やかな風味と、ハーブやスパイス感のある後味が特徴です。
KYOTO CLASSIC 京都・黄桜
スタイル:レッドエール
原材料:麦芽(ピルスナーモルト、カラメルモルト)、ホップ(カスケード、ザーツ)、京都の酒米「祝」(副原料)
IBU(国際苦味単位):非公表
アルコール度数:4.5%
内容量:330ml
価格:503円
京都生まれの酒造好適米「祝」と、伏見の酒造りに不可欠な名水「伏水」を原料に使用。ビールの醸造技術に加え、黄桜が持つ清酒の醸造技術を用いて造られました。京都らしさを表現したスッキリとした味わいです。
TOKYO BLUES セッションエール 東京・石川酒造
スタイル:セッションエール
原材料:麦芽(マリスオッターモルト、キャラメルモルト)、ホップ(シトラ、アマリロ)
IBU(国際苦味単位):44.7
アルコール度数:4.5%
内容量:330ml
価格:503円
念のため、先に発売されていたこちらも紹介。既存のエールスタイルを踏襲しながらも、アルコール度数だけを低く仕上げるセッションエールです。上面発酵によって広がる豊かな柑橘系の香りと、余韻に残るシャープな苦味が印象的。低アルコールによる飲みやすさは確かにあるものの、それよりも何杯飲んでも飽きない個性が際立っています。
各商品の購入については、以前本サイトで紹介した記事「目指せ”自宅ビアバー”! 使い方で選ぶクラフトビール通販サイト5選」を参照していただければ。これから夏本番ということで、アウトドアや祭りなどのイベントも増えてくることでしょう。ぜひそれらのシーンで、個性的なクラフトビールを楽しんでください!
【URL】
コンタツ http://www.kontatsu.co.jp/
石川酒造 TOKYO BLUES http://www.tokyo-blues.jp/
小西酒造 http://www.konishi.co.jp/