14万円台とお得ながら最新M6搭載の「Mac mini」レビュー! macOS 27の便利な機能も紹介

ink_pen 2026/9/22
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14万円台とお得ながら最新M6搭載の「Mac mini」レビュー! macOS 27の便利な機能も紹介
山本 敦
やまもとあつし
山本 敦

オーディオ・ビジュアル誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。ハイレゾに音楽配信、スマホなどポータブルオーディオの最先端を徹底探求。海外の展示会取材やメーカー開発者へのインタビューなども数多くこなす。

最新のAppleシリコン「M6」を搭載した「Mac mini」新モデルが9月22日に発売されます。Apple Storeでの販売価格は149,800円(税込、以下同)から。Mac miniはタテ・ヨコともに12.7cmという、片手に収まりそうなほどコンパクトなボディで、別売のディスプレイやキーボード、マウスなどを組み合わせて使うデスクトップマシンです。

同日に発売されるデスクトップMacのフラッグシップモデル「Mac Studio」と一緒に、それぞれの特徴や実力を実機で確かめながらレポートしていきます。

↑最先端のAppleシリコンを搭載するM6搭載Mac mini(左)と、M5 Ultra搭載Mac Studio(右)をレポートします

Mac miniは自宅内で自由に置き場所を変えて使えるデスクトップ

アップルのデスクトップマシンといえば、ディスプレイを一体化したiMacもあります。そのなかで、Mac miniとMac Studioを選ぶメリットのひとつは、ユーザーが自分の用途や使い勝手の好みに合わせた周辺機器をそろえて、作業環境をまるごとカスタマイズできることです。

ディスプレイやマウス、キーボードなど日ごろから愛用する周辺機器を活用すれば、Macを導入する際の出費が抑えられるのもうれしいところでしょう。

Mac miniの本体サイズは約12.7cm四方で、高さは約5.0cm。デスクトップの限られたスペースでも幅を大きく取りません。電源ユニットも本体に内蔵しているので、外付けのACアダプターも不要。付属する電源ケーブルを本体に直接つなぐだけで使えます。

つまり、Mac miniはデスクトップマシンなのに、自由自在に置き場所を変えて楽しめるというわけです。たとえば仕事用のデスクから場所を移して、リビングルームの大画面テレビにつなげば、NetflixやApple TVが配信する映画にドラマ、スポーツなどのコンテンツを家族そろって週末に楽しむ、なんて使い方も考えられます。

↑M6搭載Mac miniは約670g。片手で持つことができ、自宅内のさまざまな場所で利用できます

M6搭載でこれまで以上にAI系のタスク処理が快適に

Mac miniに搭載するアップル独自開発のチップセット Apple M6は、Appleシリコンとして初めて超微細な2nmの先進製造技術を採用しました。最新のiPhone 18 Proが採用する「A20 Pro」のチップセットも、同様のプロセスで製造されています。

演算処理を担うCPUと、グラフィックスやAI処理を担うGPUはどちらも12コア構成です。CPUは日常的な操作を軽快にこなしながら、負荷の高い処理にも対応できるように設計を刷新しています。

またM6は時流に合わせて、AI処理系のパフォーマンスを全体的に底上げしています。中核を担うのは12コアGPUに組み込まれたAI処理を高速化する専用回路のNeural Acceleratorと、独立したデュアル16コアNeural Engineです。後者については“デュアル”と名付けられたことに要注目です。

2024年にアップルが発売したMac miniは、単一のダイ(チップの本体)で構成されるM4世代のチップを採用していました。2026年モデルのMac miniはAI処理を担う16コアのNeural Engineを単一のダイに2基搭載して、AI処理系のパフォーマンス向上を図っています。Appleシリコンとして初めて採用するアーキテクチャです。

↑最新のAppleシリコン、M6とM5 UltraはともにAI処理性能を高めています

Neural Engineが強化されると、たとえばApple Intelligenceによるテキストの要約や翻訳、画像認識などのAI系タスク処理がより快適になりそうです。アップルはM4を搭載する前世代のMac miniよりも、M6搭載機は最大4倍のAI性能を持つと伝えています。

なお、2026年のMac miniにはM6のほかにM5 Pro搭載モデルも用意され、価格は299,800円からとなります。Appleシリコンのナンバリングだけを見ると迷いますが、M6は新世代の標準モデルで、M5 Proは負荷の高い作業に向けた上位モデルという位置付けです。

筆者のようにテキストエディタやフォトエディタなど、軽めなクリエイティブワークが中心のMacユーザーは、M6モデルが十分すぎるほどのパフォーマンスを発揮してくれます。一方M5 Proチップは従来型の16コアNeural Engineを搭載していますが、より多くのCPU/GPUコアを備え、メモリー帯域幅も広く設計されています。

Neural Engineを強化したMac miniは、AI処理をMac本体で担うローカルAIとの相性も良好です。対応するアプリやAIモデルを用意すれば、データを外部のサーバーに送ることなく処理できます。

ただし、すべてのAI機能がMac本体のみで動くわけではなく、サービスによってはインターネット接続やクラウド側での処理が必要です。利用したい機能や用途に応じて使い分けるのが基本になります。

作業中のデータを一時的に広げておく「ワークスペース」にもたとえられるメインメモリーは、標準で16GBを搭載。M6搭載モデルでは最大32GBまで選択可能です。M5 Proチップ搭載モデルでは、最大64GBまで拡張できます。

写真や動画の編集、複数のアプリを同時に使うマルチタスキングの利用機会が多い方であれば、購入時にメモリーの容量追加も検討したいところです。データを保存するストレージも従来比で最大2倍高速になり、大きなファイルを扱うための土台が強化されています。

インターフェイスは豊富で、通信規格は最新に対応

コンパクトながら、Mac miniには周辺機器も多数接続できます。

前面にはUSB-C端子が2基とヘッドホン端子、背面には3基のThunderbolt 4端子やHDMI端子を備えます。前面の端子が充実しているので、外付けのハブを使ってSDカードに保存した写真を読み込んだり、ワイヤレスイヤホンをMac経由で充電したりといったアクションにおいて便利です。なお外部ディスプレイは最大3台までMac miniに接続できます。

↑コンパクトな本体に3基のThunderbolt 4とHDMIを搭載しています
↑本体のフロント側にもUSB-C端子とヘッドホン出力を搭載

通信機能はWi-Fi 7とBluetooth 6に対応し、有線LANも2.5ギガビットが標準になりました。通信相手となるデバイスやルーター側にも同じ規格への対応が必要ですが、今後ネットワークまわりの技術環境が絶え間なく進化することを考えれば、将来を見据えた仕様といえます。

価格は従来のM4モデルから15,800円ほど値上がりしています。それでも、最新チップの性能を備えるデスクトップ向けのMacを14万円台から選べることは魅力です。すでに使い慣れた画面やキーボードがある人ほど、本体を入れ替えて新しいMac環境をつくれるメリットを感じやすいでしょう。

すぐに使える! macOS 27の便利な新機能をピックアップ

Mac miniは最新のmacOS 27 Golden Gateを標準搭載しています。

↑最新のmacOS 27 Golden Gateを搭載した状態でM6搭載Mac miniは出荷されます

10月には、よりパーソナルで自然な会話ができる新しい「Siri AI」が、日本語でもベータ版としてmacOS 27で利用可能になります。画面に表示している内容やメール、メッセージ、写真などに含まれる自分の情報を踏まえて質問に答えたり、必要な情報を検索したりできるほか、対応するアプリをまたいで操作を実行することも可能です。これまでの「音声アシスタント」としてのSiriの役割が大きく変わります。

そんなSiri AIは注目といえますが日本語対応を待つことになります。そのため、ここではすぐに活用できるmacOS 27の新機能を3つ紹介しましょう。

Safariが気になるWebサイトの更新情報を監視

ひとつはWebブラウザーSafariの「通知を受け取る」という機能です。指定したWebページの更新情報を定期的に確認して、価格や在庫状況などの変化を知らせます。気になる商品のページを訪れて、自ら何度も開く手間が減らせるので、たとえばお得なショッピングの機会を見逃しません。

↑Safariの「通知を受け取る」機能。気になるWebサイトのアップデートをSafariが監視してくれる機能です
↑毎日定期的に更新をチェックするスケジュール設定も可能

オリジナルのショートカットを生成

2つめは、Apple Intelligenceに話しかけるように内容を説明するだけで「ショートカット」を生成する、「ショートカットを説明」の機能です。複数の操作をまとめて実行する手順も、ユーザーが「やりたいこと」を説明しながら自動で組み立てられます。作例として、写真データをまとめて一括リサイズするショートカットを紹介します。

「ショートカット」アプリで作成する際には、たとえば次のようにApple Intelligenceにリクエストします。

「Finderのクイックアクション用のショートカットを作って。選択した複数の画像を縦横比を変えずに、横幅1200ピクセルにリサイズしてJPEG形式に変換。保存先を選んで書き出し、元のファイルは消さずに残す」

↑作りたいショートカットのイメージをプロンプトに入力します

生成したショートカットを、ショートカットアプリ上で「クイックアクション」として登録します。macOSのシステム設定から「一般」>「ログイン項目」の中に入り、機能拡張「カテゴリ別」のタブの中にある「Finder」を開いて、さきほど作成したショートカットを有効にします。用途がわかりやすいファイル名を付けておくと、あとから簡単に見分けられます。

↑ショートカットをクイックアクションから素早く呼び出せるように登録できます

生成したショートカットを使用する際には、デスクトップやFinderのフォルダ内で写真ファイルを選択し、右クリックして「クイックアクション」から作成したショートカットを選びます。保存先を指定すると、変換後のJPEG画像ファイルがその場所に書き出されます。写真アプリ内の写真を直接選んで操作するわけではなく、Finder上のファイルを対象とする仕組みです。

賛否のあったLiquid Glassを調整

3つめは、macOS 26からスタートしたユーザーインターフェイスのデザイン「Liquid Glass」の透明度を変えて、視認性を調節する機能。システム設定の「外観」の中にあるLiquid Glassのメニューから、プレビューを見ながら表示のバランスを変更します。

↑Liquid Glassのインターフェイスは透明度が調整できるようになりました

最強のM5 Ultraチップを搭載するMac Studio

Mac miniと同じ9月22日に発売されるMac Studioは、さらにすぐれた性能を求めるハイエンドのデスクトップMacです。M5 Max搭載モデルが419,800円から、M5 Ultra搭載モデルが949,800円から登場します。映像制作や音楽制作、複雑な3Dグラフィックスの素材など、クリエイティブワークに携わるプロフェッショナルを力強くサポートするマシンです。

↑現在最もパワフルで新しいデスクトップのMacとなるM5 Ultra搭載のMac Studio

M5 Ultraモデルは、発売当初は最大256GB、10月下旬以降は最大512GBのユニファイドメモリーを選択できます。大量のデータを一度に扱う作業や、大規模なローカルAIを本体で動かす用途まで視野に入れたオプション構成です。

プロのクリエイターはMac本体に高速な外付けSSDやRAID、映像入出力機器、オーディオインターフェイス、デジタルミキサーなど多種多様なプロ向け制作機材を接続する可能性があります。

↑Mac mini以上に豊富な端子類を搭載しています

その点、Mac StudioはThunderbolt 5やSDXCカードスロット、HDMIなどデジタルインターフェイスも充実しています。撮影データの取り込みや高速ストレージへのバックアップなどを日常的に行う方には、本体のパフォーマンスとともに拡張性が充実していることも本機を積極的に選ぶ理由になると思います。

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