サムスンの最新フラッグシップ機「Galaxy S26 Ultra」は、従来モデルと同様に5,000mAhのバッテリーを搭載しています。次期モデルと目される「Galaxy S27 Ultra」では、新方式のシリコンカーボンバッテリー技術を採用することで、容量が大幅に増加する可能性が高いと報じられています。
シリコンカーボンバッテリーと現在主流のリチウムイオンバッテリーの主な違いは「負極」の素材にあります。従来のグラファイト(黒鉛)に代わり、ナノ構造のシリコンとカーボンを組み合わせることで、同じ体積でもより多くのリチウムイオンを取り込むことができます。これにより、本体を薄く保ったまま大容量化を狙えるわけです。
一方で、シリコンカーボン方式には寿命が短くなりやすく、充電時に膨張しやすいというデメリットも存在します。中国メーカー製スマートフォンでは、ここ数年シリコン系負極を用いたバッテリーの採用がトレンドになっていますが、サムスンは安全性と寿命を重視し、フラッグシップへの本格採用には慎重な姿勢を保ってきたと考えられます。
そうした中で、「Schrödinger(シュレーディンガー)」と名乗るリーカーが、サムスンはシリコンカーボン電池を搭載したスマートフォンの開発を進めており、その最初の製品がGalaxy S27 Ultraになる見込みだとするブログ記事を公開しました。この記事は、サムスングループ傘下のバッテリーメーカーであるSamsung SDIの内部文書に基づくとされています。
ブログによると、サムスンの技術者たちはシリコンカーボンバッテリーの寿命を1,500回の充電サイクルまで延ばすことを目標に、セパレーター層や積層構造、さらにはバッテリー管理ファームウェアの再設計を進めているとのことです。
サムスンは約10年もの間、多くのフラッグシップ機に5,000mAhクラスのバッテリーを採用し続けてきました。同社がバッテリー増量に慎重であり続けた背景には、2016年発売の「Galaxy Note7」で発熱や発火報告が相次いだ苦い経験があると見られます。
これだけの歳月をかけて準備を進めていることから、次期モデルではバッテリーの大幅な増量と高い安全性の両立が実現されることに期待がかかります。
Source: Schrödinger
Via: Wccftech