家電
2016/10/27 14:00

進化するウォーターサーバー! グッドデザイン賞を受賞した「フレシャス」の後継モデル「スラット」のコンセプトは再び“気配を消す”

スタイリッシュなデザイン、人間工学に基づいた使いやすさと安全性、コスパのよさなど、ウォーターサーバー「フレシャス・デュオ(以下:デュオ)」は完成度の高さで知られています。2015年にウォーターサーバーとして初のグッドデザイン賞を受賞した傑作ですが、より多くの声にこたえた新型モデル「フレシャス・スラット(以下:スラット)」が誕生しました。以前にGetNavi webではデュオの紹介をしましたが、今作は何が新しくて何が違うのか? 実際の使用感とともにレビューしていきましょう!

 

またもやグッドデザイン賞を受賞!

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前作のデュオと同じく、デザインを手掛けたのは安積 伸さん。国内外で数多くのデザイン賞を受賞し、世界規模で複数の美術館に作品が収蔵されるなど、国際的に活躍をしているデザイナーですが2016年もグッドデザイン賞を受賞。その特徴をいくつかチェックしてみました。

 

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製品名にもある“スラット”とは、英訳すると“板”。少しだけ横に張り出た前面のパネルがそれを表現しており、奥行きを感じさせない秀逸なデザインになっています。これは安積さんが得意とする”気配を消すデザイン”でもあり、意識のなかに溶け込ませることで、生活感が出てしまいがちなウォーターサーバーの弱点を克服しています。

 

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ドアのオープン部にもデザインのこだわりがあります。手の届きやすい場所にありながら、隠れるように配置。ワンプッシュで下におろすという、重力に逆らわない自然な動作で開けられる設えは気づかないようでかなり楽です。

 

↑400mlとやや大きめのロンググラスでもすっぽり。奥行きも十分で、ミルクパンのような鍋も入ります
↑400mlとやや大きめのロンググラスでもすっぽり。奥行きも十分で、ミルクパンのような鍋も入ります

 

ビジュアルの美しさはもちろん、機能性もズバ抜けているのが安積さんプロダクトの魅力。店などに置いてある一般的なウォーターサーバーを使うと、「使い勝手が悪すぎて、やっぱりフレシャスじゃないと!」と思えてしまう心地よさが随所に散りばめられています。

 

前作デュオとの大きな違いは4点

でも気になるのが、前作のデュオと新作のスラットとの違い。これは、大きく4つの声にこたえたものとなります。1つ目は給水方法の違い。デュオは7.2リットルのビニールパックをサーバーの上部から給水しますが、スラットは9.3リットルのクラッシュボトルを下部から給水する仕様に。重い水を肩まで持ち上げる必要がないというメリットがあります。

↑前面パネルを開け、給水部分を手前にスライドしてボトルを装着。ウォーターサーバーの難点のひとつである、ボトル交換がきわめて楽になっています
↑前面パネルを開け、給水部分を手前にスライドしてボトルを装着。ウォーターサーバーの難点のひとつである、ボトル交換が楽になっています

 

ただ、容量は約2リットルぶん重くなりますが、たくさん飲む人の場合は給水回数が減るので楽というわけですね。あとはゴミの出し方がパックとボトルで変わってくるのですが、これはライフスタイルや好みの問題でしょう。

 

2つ目は常温の水が飲めること。実はこれ、衛生面の問題から高度な技術が必要となるので、かなり珍しい機能なんです。最近では健康のために常温で水を飲みたいという人が増えており、そんな声に応えたもの。いままでは冷水と温水を混ぜることで常温にするケースが多かったと思いますが、そのわずらわしさもこれで解消というわけです。

↑給水ボタンのセンターは常温水。なお、3つのボタンすべてにロックが掛けられるので安全面も申し分ありません
↑給水ボタンのセンターは常温水。なお、3つのボタンすべてにロックが掛けられるので安全面も申し分ありません

 

3つ目はリヒート機能。これは通常85度前後の温水を、93度前後にまで約3~4分で再加熱することができるものです。カップ麺をよく食べる人や、アツアツの温水が好みの人にオススメしたい便利機能ですね。

↑自炊が苦手な人や、忙しくて作る時間がない人にうれしい。特盛のサイズでも余裕の間口があり、手放しで注げます
↑自炊をしない人や、忙しくて作る時間がない人にうれしい。特盛のサイズでも余裕の間口があり、手放しで注げます

 

そして4つ目は、デュオで大好評だった水を出す位置の高さ。スラットは下置き型のボトルタイプにしたことで、給水口を従来より17センチ高くすることができました。これにより、屈まずに楽な姿勢で注げるようになったのです。

 

デザイナーが語るプロダクトへの想いとは?

グッドデザイン賞の受賞に関して、安積さんは「取りたいと思っても無理な賞なので、非常に光栄! 喜びももちろんですが、前回の受賞があったのでホっとしたという気持ちが強いかもしれないですね(笑)」と想いを語ってくれました。

↑国内外で数多くの賞に輝く、世界的なプロダクト・デザイナーの安積 伸さん。現在は法政大学のデザイン工学部で教授としても活躍しています
↑国内外で数多くの賞に輝く、世界的なプロダクト・デザイナーの安積 伸さん。現在は法政大学のデザイン工学部で教授としても活躍しています

 

――前作が完璧といえるプロダクトだったので、スラットを生むのは難儀だったのではないでしょうか?

「デュオは初めてウォーターサーバーを手掛けるという困難があったので、今回はそれをわかったうえで作り上げるプロセスの違いはありました。デザインの路線は前作が円柱で、今作は四角形。四角形は円柱より圧迫感やボリューム感が出てしまいやすいので、それをやわらげるという点では試行錯誤しましたね」(安積さん)

 

形だけではなく、質感にも秀逸なデザインが落とし込まれていました。その表現方法は、マットとツヤによるコントラスト。特にブラックに関して、安積さんは以前手掛けた常滑焼の酒器のイメージから、液体が黒のバックに映える姿をインスピレーションして表現したそうです。

 

――ほかにも、デザインのポイントはありますか?

「総合的な部分では、天然水のピュアさを上質に表現することと、やはり“気配を消す”ということですね。これは実用的な部分でも効果があり、たとえば子どもって、ボタンやスイッチがそこにあるから押したくなるんですよ。気づかれないようにすることで、安全面が向上するんですよね」(安積さん)

 

↑ボタンはサーバー上部に水平で配置。背の低い子どもは存在自体に気づかない仕様になっています
↑ボタンはサーバー上部に水平で配置。背の低い子どもは存在自体に気づかない仕様になっています

 

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カラーはシックな「マットブラック」と、なじみやすい「マットホワイト」の2タイプ。部屋の雰囲気や好みに合わせて気に入ったモデルを使うのがいいでしょう。電気代や天然水など、より詳しい情報はオフィシャルサイトなどで紹介されているので、気になった人はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか!

 

【URL】

フレシャス・スラット http://www.frecious.jp/slat/