エモい体験がポイント? オーディオの祭典「OTOTEN」が若い人を呼ぶ理由とは

ink_pen 2026/7/3
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エモい体験がポイント? オーディオの祭典「OTOTEN」が若い人を呼ぶ理由とは
GetNavi web編集部
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多くのオーディオ/ホームシアター製品が集まり、体験できるイベント「OTOTEN2026」が6月19日~6月21日に開催されました。79の企業と団体が出展し、オーディオ、ホームシアター、イヤホン・ヘッドホン、カーオーディオ、音楽配信サービス、音響技術など、多彩な製品やサービス/技術を楽しめるイベントです。

JBLが80周年を記念して、高級スピーカー「Summit」シリーズのフラッグシップモデル「Summit K2」を世界で初めてデモンストレーションするなど、今回もオーディオファンの熱視線を集めるイベントとなりました。一方でここ数年メインビジュアルに力をいれたり、VTuberのAZKiさんをアンバサダーに起用したりするなど、若年層にアプローチしたい意図も感じられます。

OTOTENで若年層を集める狙いはどこにあるのでしょうか。今回、イベントを主催している一般社団法人 日本オーディオ協会(以下、オーディオ協会)の小川 理子会長と、末永 信一専務理事にお話を聞きました。

↑取材に応じてくれた小川 理子会長(右)と末永 信一専務理事(左)

昔のエモい体験ができるのに、若い人にまだまだ届いていない

―― オーディオ製品の場合、たとえばイヤホンはこれまで音楽を聴くためのものでしたが、いまやコミュニケーションやビジネスで活用され、ユーザーの使い方が大きく変化しています。一方でハイエンドなスピーカーなどは、いまだに根強いファンに支えられていると思っています。そうした変わった部分と変わらない部分が混在するなかで、日本オーディオ協会として目指しているところを教えてください。

小川 日本オーディオ協会は来年で75周年を迎え、歴史や伝統があると認識しています。伝統は本当にいいものを継承しつつ、常に新しいことも生み出していくものです。そこにオーディオ業界も集っており、時代の変化に適応しながらチャンスに変えてきているのがこれまでの歩み方で、それは今後も変わらないと考えています。

ユーザーについていえば、高校時代に自分のお金で買ったコンポで音楽を楽しんだような、60~80代の方々が今度はストリーミングサービスで新しい音楽の発見している状況があります。もちろんそういった方々を大事にしつつも、若い年代の方々がどうやったら楽しく音楽を聴けるのかというところにも取り組んでいます。

たとえば親や祖父母世代までさかのぼると「そんなクールなことをやっていたんだ」と若い方が思うようなエモーショナルな体験を、デジタル環境が整った時代だからこそ追体験できるようになっています。一方で、まだまだ若い方がそうした体験に出会えていない可能性もありまして、そこを私たちがOTOTENのような形で価値としてお見せするようにしています。

さらに別の視点でいうと、オーディオ業界をこれまで以上に活性化させるために、次世代の方々に「オーディオってこんなに豊かな文化なんだ」と、カルチャーとして感じ取っていただけるよう、音で教育する「音育」という概念も提唱しています。こうしたアプローチはいずれもワクワクするステージにきており、非常にポジティブに捉えています。

若い人のリピート率が高いから、価値を感じてもらっている

―― ここ数年のOTOTENを見ていても若年層へのアプローチを感じ取ることができまして、イベントとして画期的だと思っています。一方でオーディオは高齢層がメインで支えているカルチャーなのではないかとも感じています。また、すべての年代にアプローチできるようなトレンドが生まれにくいなかで、高齢層とはいえ一部の層に深く刺さっている状態は健全といえます。あえて若年層に広げようとしなくてもいいのではないかと思ってしまうのですが、若年層にアプローチする意義をどこに見出されているのでしょうか?

小川 シニアの方々のなかには若いころ、ジャズに衝撃を受けたり聴いたことのないクラシックに触れたりと、体験したことのない未知の領域に触れたわけです。いまの時代の若い方々はそれがアニメ、しかもハイレゾ音源に変わっており、音楽コンテンツも変遷しています。音楽自体も多様化していますし、そうした音楽にアプローチする方法もあるので、知ってのめり込む形で音楽とともにそれを楽しむユーザーも健全に発展している側面があります。

たとえばOTOTENでもハイエンドオーディオで再生するハイレゾのアニメ音源を若い方々に聴いていただくと「こんないい音を聴いたことがない」と喜んでいただき、新しい発見がたくさんあります。またOTOTEN自体もVtuberのAZKiさんをアンバサダーにお迎えするなど、いろいろなチャンスがあるものと考えて運営しています。

末永 ビジネスの側面で見ると、オーディオファンはシニアが多いというのはひとつありますが、だからといって若い方がオーディオ好きじゃないというわけではありません。ただ、オーディオというものになかなか入りにくい空気があるのも事実でして、そこを「若い人も大歓迎です」と伝えるためにOTOTENのビジュアルなどでも示しています。

↑イラストが目を引くOTOTENのメインビジュアル

またOTOTENに足を運んでくださった若い方のなかで、「こんな世界があるんだ」「こんなにエモいんだ」と気づいてくださる方もいらっしゃいます。さらに昨年いらっしゃった方が今年も来るようなリピート率も高まっており、我々が提供している場に価値を見出していただいていると思っています。若い方にもオーディオに親しんでもらう素地はあるのかなと思っています。

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