「夏のスーツスタイルは我慢の連続」。そんな、ビジネスマンの共通認識とも言えるジレンマに対し、AOKIが満を持して提示した“革命的な回答”があります。それが、今回ご紹介する「楊柳(ようりゅう)ストレッチパジャマスーツ」です。
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今回、GetNavi web編集長・坂田とファッション担当・橋本が、AOKI銀座本店の奥に構える特別な空間「ロイヤルコーナー」にて開催された試着会に潜入。スタッフの方から直接レクチャーを受け、実際に着用しながら、その驚くべき機能とディテールを徹底解剖してきました。
単なる機能性ウェアという枠を超え、日本の伝統素材と現代の最新技術が高度に融合したこの一着。なぜこれほどまでに多くのビジネスマンを魅了するのか。その理由を紐解いていきましょう。

なぜ今「楊柳」なのか? 現代のビジネスシーンに蘇る“江戸の知恵”
まず注目すべきは、今回採用された「楊柳」という素材です。古くは江戸時代、肌着のステテコや甚平にも使われてきた日本の伝統素材。湿度の高い日本の夏を快適に過ごすために先人たちが辿り着いたこの素材は、まさに「究極の夏対策」と言えます。
しかし、AOKIが仕掛けたのは単なるレトロ回帰ではありません。 今回の素材には、現代の紡績技術が詰め込まれています。強撚糸を使い、シボ(凹凸)を再現することで肌離れのよさを追求。さらに、ポリエステルとセルロースを配合することで、ポリエステル特有のギラつきを完全に排除し、コットンや麻のようなナチュラルで上品な表情を実現しました。
実はこの楊柳、近年では欧州のラグジュアリーブランドも夏素材として再評価しているほど。まさに「未来は過去にあった」と言える、世界基準の素材なのです。

数値が証明する圧倒的な通気性。前作からの変更点に見る専業店ならではのこだわり
今回のアイテムにおいて、最も驚かされたのはその通気性能です。「スーパーエアクール」と冠されたその素材は、通気度※1試験において「147cc」※2という驚異的な数値を叩き出しました。
実はこの楊柳パジャマスーツ、昨年テストセールスを実施したところ、瞬く間にほぼ完売するという驚異的な好セールスを記録しました。AOKIのパジャマスーツといえば、その多くがジャージ素材で展開されており、多くのビジネスマンから絶大な信頼を寄せられている看板シリーズです。その中にあって、この布帛(ふはく)ライクな楊柳素材は、まさに「夏の新しい選択肢」として大きな注目を集めました。
しかし、AOKIの開発チームは、昨年の実績に満足することはありませんでした。昨季モデルでは着用時の滑りを考慮してメッシュの袖裏を採用していましたが、「高通気素材の良さを、裏地が塞いでしまっていたのではないか」という疑問に基づき、素材本来の通気性をより極限まで解放するため、今年はあえて「袖裏をなくす」という大胆な仕様変更に踏み切ったのです。
この決断は、素材を知り尽くした専業店だからこそ成せる業。実際に袖を通すと、強撚糸特有のドライなタッチが直接肌に伝わり、驚くほど軽やかな着心地が体感できます。この「引き算の美学」によるアップグレードこそが、快適さの真髄といえるでしょう。
※1 通気度とは、生地や素材がどの程度空気を通すかを示す性能指標。具体的には、一定の圧力差(通常125Pa)をかけた状態で、1cm²の面積を1秒間に通過する空気量(ccまたはcm³)として表されます。
※2 一般的な衣料品において、通気度が40ccあれば「通気性が良い」という基準。AOKIが昨年展開していた高通気アイテム「エアクール」の通気度は「80cc」。今作の147ccは、一般的な高通気素材の約3.7倍という圧倒的な数値であることがわかる。

スーツ専業の矜持。リラックスしつつも“きちんと見える”ディテールの秘密
「パジャマスーツ」というネーミングから、過度なカジュアルさを想像してはいけません。AOKIというスーツ専業店が手がけるからこそ、ビジネスの現場で通用する「きちんとした佇まい」を維持することができます。細部に至るまで妥協を許さないその設計には、スーツを知り尽くしたブランドならではの美学が凝縮されています。
ビジネスライクな見映えを支えるフラップポケット
カジュアルなパッチポケットではなく、あえてビジネス対応のフラップポケットを採用。これにより、ジャケットとしての格式が保たれています。

計算し尽くされた仕立て
肩周りはアンコン(アンコンストラクテッド=非構築的)仕立てで極限まで軽く。見返しを肩の後ろまで延長することで、体へのフィット感を高めつつ、美しいショルダーラインを形成しています。

パンツのこだわり
ウエストにはトレンドのサイドシャーリングを採用しつつ、ベルトループもしっかり完備。ベルトピンを通しベルトのずれを防ぐループなど、細かな配慮が光ります。さらに、ウエストの芯地を極限まで薄くすることで、夏場のストレスを極小化しました。


素材の奥ゆきを感じさせる3色展開
カラー展開は、黒(細かい千鳥格子)、ネイビー、グレージュ(グレンチェック)の3色。染色後にあえてひと手間加え、柄のプリントを重ねるという贅沢な工程を踏んでいること。これにより、単なるプリント生地には出せない、深みのある奥行きと豊かな表情を実現しています。特に黒は、一見すると無地に見えながら千鳥格子を配することで、上品な佇まいを際立たせています。




楊柳はこの夏、働き方をアップデートする「1つの答え」
江戸の知恵から生まれた「楊柳」という素材を、現代のビジネスシーンでどう着こなすか。
このパジャマスーツは、タイドアップで知的なビズスタイルを演出するもよし、Tシャツと合わせて軽快なビジカジを楽しむもよし。強度は大手アパレル基準を遥かに超える厳しい試験をクリアしており、毎日ハードに働くビジネスマンの戦友として、十分すぎる耐久性を備えています。

坂田編集長のココに注目!
・アンコン仕立てで軽いのにへたらないラペル
・薄い生地で起こりがちなだらしがない裾の広がりをノーベントにすることで解決
・袖のボタンを廃した筒袖にすることで、腕まくりがしやすくカジュアルダウンした着こなしが気軽にできる
「リラックスしているのに、きちんと見える」。この絶妙なバランスこそが、今の時代が求めるスーツの答え。暑い夏を我慢で乗り切るのではなく、賢い選択で快適に過ごす。そんなスマートなビジネススタイルを、ぜひAOKIの店舗で体感してみてください。


AOKI公式オンラインショップ
パジャマスーツ楊柳
取材・執筆/橋本裕一 撮影/鈴木謙介