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暖房器具
2018/1/23 20:52

シロカの「速暖マイカヒーター」に大感謝!2か月使ったらもう手放せない

2017年の9月、家電メーカーのシロカさんから、モニター用として「速暖マイカヒーター」が送られてきました。当時はいまいちその性能がわからず、「はぁ…ありがとうございます…」という態度でした。いまにして思えば、過去の自分を叱りつけてやりたい。「何だその態度は! コレがなかったら、もう、ひどいことになっていたんだぞ!」と。

 

すぐ温まり、運転音も小さくて第一印象はバッチリ

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↑速暖マイカヒーター SH-M121

 

思い起こせば、本機を使い始めたのは昨年11月のこと。あれっ、今日何だか寒いぞ。こたつを出すのも面倒だし……そうだ、アレ使おう! と、それまで寝かせていた本機をダンボールから取り出して使ってみました。あれ、意外に本体は軽いですね。

 

さっそく使ってみたところ、すぐに熱がじんわぁと来て、ぽかぽかと温かさを感じます。ハロゲンヒーターや電気ストーブのように、ギラギラとまぶしくないのもいいですね。音は……よほど耳を近づけて、ようやく通電の音を感じるだけなので、運転音はほぼないといっていいでしょう。第一印象はなかなか良いです。

 

「マイカ」とは? 「遠赤外線の輻射熱」とは何か?

さて、本機に関連して、覚えておくと頭が良さそうに見えるプチ情報を。本機の名称にある「マイカ」とは雲母(うんも、またはきらら)とも呼ばれる天然鉱物のこと。遠赤外線を放出し、昇温が速い、一度暖まると冷めにくく、蓄熱性に優れるといったメリットを持っています。本機はこのマイカパネル3枚を内蔵し、これを媒介とすることで、単なる電気ストーブにはない価値を付与したわけです。

↑リモコンが付属。画面の明るさも操作可能で、本体に収納できます(右)
↑リモコンが付属。画面の明るさも操作可能で、本体に収納できます(右)

 

なお、遠赤外線とは、赤外線という光線の一種。周囲の空気の影響を受けることなく、光と同じ速さで進み、物質に当たると分子の振動を活発にさせることで、その物質の温度を上昇させます。このようにして遠赤外線が伝える熱を、輻射熱(ふくしゃねつ)といいます。なるほど、輻射熱であれば、いくら空気が冷たくても肉体を直接温めてくれるから、すぐに温かく感じるのも納得ですね。ちなみに、太陽の暖かさや薪ストーブの熱もこの輻射熱だそう。ある意味、本機を前にまどろむことは、サンルームの陽だまりの中で、あるいは薪ストーブの前でまどろむのと同じになります。そう思えば、なんともぜいたくに思えてきませんか?

 

エアコンとの合わせ技でさらに至福の空間が

やがて季節は進み、本格的な冬になりました。そんな折は、すぐに温まる本機が便利。帰宅後、なにはともあれ、本機のスイッチを押すのが日課になりました。ちなみに、本機は上部から放出するヒーターの暖気によって、窓からの冷気をシャットアウトする効果もあるそう。窓と筆者の間に置いたら、たしかに冷気を意識することがなくなった気がします。

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↑量販店モデルSH-M121には、付属のタオルハンガーを取り付けることもできます。スペースをとるので筆者は使いませんでしたが、タオルを干して加湿もできるという一石二鳥の効果が得られます。このほか下部に取り付けるシューズハンガーも付属

 

とはいえ、本機だけだと、暖房に不安があるのは事実。空気が冷たいままだと、やはりマイカヒーターがない方向から冷気が忍び寄ってくるのです。そこで筆者が編み出したのが、マイカヒーターとエアコンの合わせ技。エアコンを20℃の自動運転に設定することで最低限の室温を維持するとともに、マイカヒーターの「800W」(「中」に相当)の設定で、積極的に温かさを感じる――つまり、空気を対流させるエアコンに「守り」、輻射熱のマイカヒーターに「攻め」を担わせることで、立体的で効果的な暖房空間を実現しました。手前味噌になりますが、これは「世紀の発明」と言ってもいいのではないでしょうか。こうして作り上げた空間で、ぬくぬくとひとり晩酌し、読書する時間……まさに至福のひととき。足りないのは、人の温もりだけですね。

 

たしかに弱点はあるが、すべては許容範囲

ただし、もちろん、本機にも弱点はあります。ひとつは、電気代。800Wで1時間20円ほどとやや高いので、朝から晩までつけていると、思った以上の出費になるでしょう。もうひとつは、汚れやすいこと。ヒーターを覆う網の部分にホコリがつくので、乾いた布でこすり落とすなど、掃除をする必要があります。また、予約時のランプがまぶしいのも惜しい。本機は2つまでタイマー予約が可能(7:00~9:00と22:00~1:00など)なのですが、予約設定をした際は、パネルの上に白いランプがつき、この光量がやや強いんです。朝、起床に合わせて予約したい人は多いと思いますが、これだと眠るときに気になる人がいるかも。もうひとつ、タイマー予約中に通常運転を行うと、タイマーを優先して切りタイマーが作動する場合が……。急に寒くなったな! と思うとだいたいこの症状です。そこは忖度(そんたく)して、「通常運転の際は自動的にタイマーを止める」とかしてよ~と思うのです。タイマー止めてから使えよ、との反論もわかったうえで。

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↑予約した状態。朝と夜など、タイマーは2つまで設定できます

 

…と、結構たくさん並べてしまいましたが、どれもこれも気にならない、むしろ愛すべき弱点です。電気代の面は、筆者のように日中働いていて、朝と夜、休日だけ使うといった人ならそれほど気にする必要はないでしょう。実際、エアコンと併用した筆者でも、そこまで電気代が増えたという印象はありません(筆者の場合、12月の電気代は4000円台)。ホコリがつくのは当たり前のことですし、タイマー問題も、切れたら「またまたぁ~」と声をかけつつ、すぐ電源をつければ、またすぐ温かくなります。予約白ランプの件も、そこまで気にする人でなければ大丈夫かと。

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↑運転を示す赤ランプ。予約状態にすると、こちらが白く光ります

 

大寒波の日でも余裕を持って過ごせたことに感謝

何より、本機には弱点を補って有り余るメリットがあります。すぐ温かい、直接身体がじんわり温まるといった性質は、エアコンにはない大きなメリット。特に、一人暮らしや個室利用のほか、「リビングのソファのところだけ温めたい」といったピンポイントを狙う用途にはぴったりではないでしょうか。無風のため、ホコリを舞い上げず空気も汚さないうえ、2つの時間帯で予約できるのもうれしいです。

 

また、筆者は本体が約4.2Kgと軽い(通常のオイルヒーターは10kg以上)のも大きなメリットと考えます。キャスターつきで、気軽にゴロゴロと移動できるので、今日は動かしてキッチンで使いたいな、といった場合や、お掃除の際に移動させたいときに便利ですね。

 

みなさんにもぜひ、この良さに気づいてほしい。実際、大寒波が襲ったあの夜、本機がなかったらどうなっていたか……。2か月以上使ってみたいま、その感謝があふれてレポートした次第です。今後も寒い日が続くようですが、本機がいれば余裕を持って過ごせることでしょう。本当に、ありがたいことですね。

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シロカ

速暖マイカヒーター

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●実売価格:SH-M121 1万9800円、SH-M111(テレビ・ネット通販モデル)2万108円●サイズ:約W288×H638×D485㎜(脚含む)/約4.2Kg●消費電力:1200W(強1200W、中800W、弱400W)●電源コード長:約1.8m●対応畳数(目安):10畳

 

協力:楽天市場