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2023/10/27 15:00

Web会議の音声不満を解決、キヤノンが“減音デバイス”「Privacy Talk」をMakuakeで販売

キヤノンマーケティングジャパンは10月27日、マスク型の「減音デバイス」とイヤホンがセットになった「Privacy Talk」を、クラウドファンディングサービスのMakuakeで販売すると発表しました。販売開始は10月31日の10時を予定しています。

 

Privacy Talkは、オンラインコミュニケーションをサポートするとうたうデバイスです。2023年7月にコンセプトモデルを発表し、今回製品として発売が決まりました。

 

キヤノンマーケティングジャパンによると、仕事でオンラインMTGが定着したなかで、外出先でオンラインMTGに参加する際に不満や困りごとも表面化しているとのこと。一番は回線状況が悪さだそうですが、その次に挙がったのが「自分の声が周囲の迷惑になっていないか気になる」「自分のマイクが周囲の雑音を拾い、オンライン会議先に不快感を与えていないか気になる」といった、音に関わることだとしています。

 

そうした不満に応える製品として登場したのがPrivacy Talk。場所を選ばず気兼ねなくオンラインコミュニケーションを取ることができ、機密保持にもつながるなどから、ビジネスユーザーをメインターゲットに据えています。

 

製品はオリジナルのファブリックカバーマスク、その内側に本体、イヤホン(取り外し不可)で構成されています。本体には、減音効果のある「音響メタマテリアル技術」を採用。迷路のような構造に人が発した音が通るようにすることで音を吸収する仕組みで、約20デシベルの減音効果を実現しつつ、呼吸のための空気の通り道確保と本体の小型化を実現したといいます。

 

また、オンラインMTG時の発話をクリアにするための声用マイクに加え、装着時の通気性を保つファン、さらにはそのファンの音を消すためのマイクも内蔵。これらにより、快適性を確保しつつもクリアな音声を届けることが可能です。

 

 

装着は一般的なマスクと同様ですが、肌と設置する面にはシリコン製のマウスパッドが取り付けられています。重さは約189gです。

 

お手入れは、本体部分は市販のウェットティッシュや柔らかい布でふき取り、ファブリックカバーマスクは中性洗剤とぬるま湯で手洗が可能。なお、ファブリックカバーマスクは本体から取り外せますが、装着した際に鼻まで覆えるようデザインされているため、市販のマスクに交換して使うことは避けた方がいいでしょう。

 

動作時間は約3時間で、充電時間は約1.5時間。USB Type-C経由で充電します。対応OSはWindows 10以降、macOS 11以降、iOS 12以降、Android 10以降となっており、接続はUSB Type-CとBluetoothです。

 

Makuakeでの販売価格は15%オフの1万9900円(税込)から。

 

周囲に自分の声を聞かれることなく、オンラインMTG相手にクリアに音を届けられるため、音のトラブルに悩んでいる人にとってはうれしいデバイス。また、空港のラウンジや新幹線の車内といった周囲が騒がしい場所でも使えるのであれば、移動の多いビジネスユーザーにとっての救世主となりそうです。