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2024/3/9 5:45

『スパイの人事部』山崎紘菜×大原優乃×近江谷太朗インタビュー「リアルにあるかもしれないと思って見てほしい」

FANTASTICSの堀夏喜さんが主演を務める『スパイの人事部』(CBC 3月11日、18日、25日(月)午後11時59分~深夜0時29分/CBCローカル・TVer、U-NEXTで配信あり)で、人事部のメンバーを演じる山崎紘菜さん、大原優乃さん、近江谷太朗さんにインタビュー。撮影の舞台裏や見どころなどを聞きました。

『スパイの人事部』左から)大原優乃、山崎紘菜、近江谷太朗©CBC

 

本作はスパイ組織の人事部が活躍する一風変わったお仕事ドラマ。日本の安全を秘密裏に守る「スパイ組織・N’IA(エヌ・アイ・エー)」。そんなスパイ組織の中にも、一般企業と同じように人事部員が働いている。

 

主人公は、最近人事部に異動になった元すご腕スパイ・守田守(堀)。守田は、外資系企業で人事を担当していたプロフェッショナル・滝川まどか(山崎)、広報部を希望していたが人事部に配属された新入社員・玉木香奈(大原)、問題を起こしたくない人事部長・神宮司竜太郎(近江谷)と共に、最前線で国家の危機を救うスパイたちの悩みに向き合っていく。

 

◆出演に当たっての感想を教えてください。

山崎:タイトなスケジュールの中でハプニングもありますが、メインキャストの4人のシーンが多いのでチームワークよく乗り越えて頑張っています。

 

大原:タイトルの通り、スパイの人事部のお話。オフィス内でずっと撮影をしていて、私たち人事部の日常が切り取られています。役の関係性を前提に、キャストの皆さんと話をしながら作らせていただいているので、とても楽しく撮影させてもらっています。

 

近江谷:キャストの人数が少ないので、それぞれの手の内などがすぐに分かって、おかげでいいチームワークになっています。それがうまいこと進む一つの要因なのかなと思っています。

 

◆それぞれ演じられるキャラクターについて教えてください。

山崎:私が演じる滝川まどかは、外資の会社からもともと3人が働いていたこの人事部にやってきた人事のエキスパートです。すごくスマートな役柄なので、話すテンポには気を使っていて、せりふ量も多いですが、淀みなく、ちょっと早口気味にしゃべることで、彼女のスマートさを表現できたらいいなと思っています。

 

近江谷:人事部長の神宮司竜太郎役です。人事部にいるみんなが有能な人たちですし、緊迫した事件の裏側の中で、ポンコツぶりを発揮すれば癒やしになれるかなと。普段わりとすごく嫌なやつだったり、警察の偉い人など緊迫したシーンで緊迫した芝居をすることが映像作品ではあるのですが、舞台ではいろいろな役をやっていて、今回は久々に映像でちょっと遊べる役をやらせてもらっているので、そこを楽しんでもらいたいです。

 

大原:私が演じる玉木香奈は新入社員として、この人事部に入って仕事にも勉強にも熱心な明るい天真らんまんなキャラクターで、部長や先輩に事件が起こるたびに「これはなんですか?」と質問するような人です。守田さんとまどかさんがいつもバチバチにシリアスなのですが、私の役はその空気をひと言のせりふで変えられるようなところがあります。

 

◆収録中のハプニングや、印象的なことはありますか?

山崎:クランクイン初日にモニターが映らなくなってしまって。それをみんなで頑張って解消するという時間がありました(笑)。

 

大原:堀さんが壁の端を持って急に懸垂しだしたことには驚きました(笑)。もともとスパイで、最近人事部に異動してきた役柄なのですが、堀さん自身も「体を動かしていないと気持ち悪い」と言ってトレーニングされていました。

 

◆本作の主演を務められている堀さんの印象を教えてください。

近江谷:顔合わせのときから真面目で誠実なオーラを感じて、一生懸命な感じをイメージしていたら、大勢のファンの前で見せているアーティストの自信というか、スターオーラがあって。いざ本番になったときに、違った表情を見せてくれて、「カッコいいじゃん」と思いました。

 

山崎:すごくハードなスケジュールの中でこの作品を取り組んでいらっしゃると思うのですが、疲れている姿だったり、弱音を吐いている姿を一切見ていないので、すごくプロ意識も感じましたし、ものすごくタフな方だなと思いました。

 

大原:座長についていきたいな、座長を少しでも支えたいなと思うような方。本当に真っすぐで、常に現場を客観的に見られていて、自分がどうするべきかをスマートに考えられている印象です。その中でも、空き時間は演じている守田さんとは違って、柔らかいところもあって、そこにギャップを感じました。

 

◆最近感じた“働き方改革”だなと思うことはありますか?

山崎:お仕事を始めた10年ぐらい前と違うなと感じることは、作品に入る前にセクハラやパワハラの講習をきちんと受けられるようになったことです。スタッフ、キャスト含め全員で講習を受けることで、その共通認識を持って現場に入ることができるという取り組みがどこでも行われているのは、とてもすてきなことだなと思います。現場で怒号が飛び交うような現場に遭遇したことはないですが、以前はあったといううわさも聞くので、そういうことがない環境にいられるのはすごくありがたいなと思います。

 

大原:私も先日、リスペクトトレーニングという講習を受けさせていただきました。ただ講習を受けるだけではなく、キャスト、スタッフの皆さん、年齢も関係なく、全員で意見をセッションするという時間もあって。自分もよりその作品に入る中でやるべきことだったり、あらためて自分の意見も整理できたので、とても勉強になりました。

 

近江谷:まさにパワハラ、セクハラ、ど真ん中のところからこの世界にいるので、なんて効率よくいろいろ進んでいくんだろうと。自分も歳を取ったこともありますが、当時はビビりながらやっていたこともあったので、いい時代になったと思っています。

 

◆最後に作品の見どころを教えてください。

山崎:スパイの人事部という架空の部署のお話ではありますが、扱っているテーマや、キャラクター同士の会話が私たちの実生活、社会に通ずるような、働く人なら「分かる!」と刺さるようなせりふがたくさん出てきます。フィクションだけれどもフィクションではないようなすごく不思議な感覚で見ていただけると思います。

 

近江谷:設定がきっと面白いと思います。言ってみれば「007」でジェームズ・ボンドが活躍していることはなく、それを派遣している人たちの事務所の話。裏側では大事件が起こっているのに、人事部では「今日晩飯、何を食べに行く?」みたいな日常部分も描かれている感じというか。もしかしたらこのドラマで描かれていることがリアルにあるかもしれないと思って見てもらえると、より一層楽しんでもらえると思います。

 

大原:初めて脚本を読ませていただいたときに、壮大な話のスケール感と壮大なセットなのに、人事部のやっていることだったり、メインキャストが会話しているせりふがとてもシュールなコメディで、そこのギャップがすごく面白いなという印象を受けました。なので、そこをぜひ見てもらいたいです。

 

番組情報

『スパイの人事部』(全3話)

CBC

2024年3月11日、18日、25日(月)午後11時59分~深夜0時29分

 

<配信>

TVer:各話放送翌日の正午より配信

U-NEXT:各話放送後より配信

※U-NEXTでは、トークやメイキング映像を収録したオリジナルスピンオフ番組を独占配信

 

出演:堀夏喜(FANTASTICS)、山崎紘菜、大原優乃、近江谷太朗

主題歌:Girls²「Make My Day」

番組HP:https://hicbc.com/tv/spy-jinji/

 

©CBC