白Tは、ワードローブの中でもっともベーシックな存在。デニムに合わせても、スラックスに合わせても成立し、ジャケットのインナーとしても活躍する万能アイテムです。
ただ、その一方で「なんとなく選んでいる」という人も多いはず。
実際に白Tは、生地の厚みや首元の設計、着丈、身幅などで印象が大きく変わります。1枚で着たときの見え方もブランドごとにかなり違うものです。今回は人気4モデルをピックアップし、実際に着比べながらレビュー。定番ブランドから話題作まで、“今選ぶべき白T”を比較検証しました。
目次

今回、ピックアップした4モデル
・Hanes「T-SHIRTS SHIRO」
・ユニクロ「ボクシークロップドTシャツ」
・無印良品「洗いざらし太番手クルーネック半袖Tシャツ」
・ファミリーマート「アウターTシャツ しろ」
比較ポイント
今回のレビューでは、以下の5項目を5段階で評価しました。
・生地の肌触り(なめらかさ)
・シルエット(着用した際のトレンド感)
・着心地(肌当たり・軽さ)
・透け感(1枚で着られるか)
・コストパフォーマンス
01_Hanes

パックTの定番ブランドとして知られるHanesが、“白T専用”として開発した人気モデル。名前のとおり、白Tシャツに求められる要素を高いレベルでまとめた1枚です。生地は適度な厚みと柔らかさのある7.0オンスを採用。やや生成りがかった色味が特徴で、透けにくさも良好です。脇に縫い目のない丸胴仕様で、着用時の不快感やストレスもありません。
実際に着用してみました(モデル/174㎝・70㎏/Lサイズ着用)



1枚で着ても頼りなく見えず、首元のリブもしっかりした作り。シルエットはベーシックなサイジングをベースに、ほどよく現代的なゆとりを加えた印象。クセが少なく、幅広いスタイルに対応できます。ヘインズの人気モデル「ビーフィー」と比べると生地は薄いが、柔らかくしなやかなため、同じLサイズでも「T-SHIRTS SHIRO」のほうが着やすい印象を受けます。
「T-SHIRTS SHIRO」と「ビーフィー」のLサイズ比較(※メーカー公称値)
| T-SHIRTS SHIRO | 着丈72、身幅54、肩幅47、袖幅22.5cm |
| ビーフィー | 着丈71、身幅54、肩幅49.5、袖丈22cm |
Hanes T-SHIRTS SHIRO クルーネックTシャツ 価格:2,970円(税込) サイズ(L):着丈72㎝、身幅54㎝、袖丈22㎝(※編集部調べ)
レビュー
・生地の肌触り ★★★★★ ・シルエット ★★★★☆ ・着心地 ★★★★☆ ・透け感 ★★★★☆ ・コストパフォーマンス ★★★★☆
02_UNIQLO

今っぽいシルエットを手軽に楽しめるとあって、今季リリースにも関わらず早くもユニクロの人気商品に。特徴は、身幅にゆとりを持たせつつ、着丈をやや短めに設計したトレンド感のあるバランス。生地は適度な厚みがあり、1枚でも着やすい仕上がりです。表面感も比較的クリーンで、カジュアルになりすぎないのもポイント。シンプルながら、着るだけで今の空気感をまとえる1枚です。
実際に着用してみました(モデル/174㎝・70㎏/Lサイズ着用)



肩が自然に落ちるボックスシルエットで、白T一枚でもしっかりサマになる印象。短丈なのでワイドパンツとも相性がよく、タックインせずともバランスよく着られます。ベーシックな白Tよりも“着るだけで今っぽく見える”のが、このTシャツ最大の強みです。
ユニクロ ボクシークロップドTシャツ 価格:1,500円(税込) サイズ(L):着丈66㎝、身幅59㎝、袖丈23㎝(※編集部調べ)
レビュー
・生地の肌触り ★★★★☆ ・シルエット ★★★★★ ・着心地 ★★★★☆ ・透け感 ★★★☆☆ ・コストパフォーマンス ★★★★★
03_無印良品

無印良品らしいシンプルさをベースに、生地感で存在感を出した1枚。太番手の糸を使ったコットン生地は、しっかりとした厚みとドライな風合いが特徴です。洗いざらし仕上げによる自然な表情も魅力で、新品でもどこかこなれた雰囲気。透けにくさにも優れており、白T一枚で着たい人にも頼れる存在です。
実際に着用してみました(モデル/174㎝・70㎏/Lサイズ着用)



適度にゆとりのあるベーシックシルエットで、幅広い体型にフィット。生地にハリがあるため、身体のラインを拾いにくく、一枚でも安心感があります。着ると“普通なのになんかいい”を実感できる、まさに日常着として完成度の高い白Tです。
無印良品 洗いざらし太番手クルーネック半袖Tシャツ 価格:¥1,990(税込) サイズ(L):着丈71.5㎝、身幅57㎝、袖丈23㎝(※編集部調べ)
レビュー
・生地の肌触り ★★★★★ ・シルエット ★★★☆☆ ・着心地 ★★★★★ ・透け感 ★★★★★ ・コストパフォーマンス ★★★★☆
04_ファミリーマート

コンビニで買えるとは思えない完成度で話題となった人気シリーズ。アウターとして使うことを前提に設計されており、生地は肉感がありながらも柔らかめ。シルエットも適度にゆったりしていて、いわゆる“インナーT感”が少ないのが特徴です。価格を考えると驚くほどバランスが良く、デイリー使いにぴったりの1枚。
実際に着用してみました(モデル/174㎝・70㎏/Lサイズ着用)



程よくリラックス感のあるシルエットで、気負わず着られる雰囲気。生地も薄すぎず、1枚でも安心感があります。特別ファッション好きでなくても取り入れやすく、“とりあえずこれでいい”ではなく、“これがいい”と思わせてくれる完成度です。ただし、今回取り上げた中では、一番下着っぽさを感じました。
ファミリーマート アウターTシャツ しろ 価格:¥1,498(税込) サイズ(L):着丈70㎝、身幅56㎝、袖丈22㎝(※編集部調べ)
レビュー
・生地の肌触り ★★★★★ ・シルエット ★★★☆☆ ・着心地 ★★★★☆ ・透け感 ★★★☆☆ ・コストパフォーマンス ★★★★★
まとめ
【万能な1枚を選ぶなら】
Hanes T-SHIRTS SHIRO クルーネックTシャツ
白T選びで迷ったときに頼れるのは、やはり王道の存在。透けにくさ、首元のタフさ、ほどよいゆとりのあるシルエットと、白Tに求められる要素を高水準で備えたバランス型です。休日のカジュアル時も、ビジカジ時のジャケットのインナーにも役立つ万能な1枚と言えます。真っ白ではなく生成りがかっている色味が、好みのわかれるところかもしれません。
【シルエット重視なら】
ユニクロ ボクシークロップドTシャツ
旬のバランス感が欲しい人はこれ。ゆとりのある身幅と短めの着丈が特徴で、シンプルながらスタイリング全体を新鮮に見せてくれます。トレンドを意識しつつもやりすぎ感がなく、普段着をさりげなくアップデートしたい人にぴったりの1枚です。
【生地感重視なら】
無印良品 洗いざらし太番手クルーネック半袖Tシャツ
しっかりとした厚みとドライな風合いが魅力の1枚。太番手ならではのタフな生地感があり、白T一枚でも物足りなく見えません。洗いざらし特有の自然な表情も相まって、シンプルなのにどこかこなれて見えるのがポイント。デニムと合わせるだけでもサマになります。
【コスパと話題性なら】
ファミリーマート アウターTシャツ しろ
価格以上の完成度で注目したいのがこれ。しっかりとした生地感で1枚着にも対応しやすく、手軽に購入できる気軽さも魅力です。急に白Tが必要になったときはもちろん、まずは気軽に買い替えたいというニーズにも応えてくれます。
生地の厚みを重視するのか、シルエットで選ぶのか、毎日の着心地を優先するのか。
今回比較した4枚は、それぞれが異なる魅力を持つ実力派でした。
定番だからこそ、今の気分やライフスタイルに合った1枚を選んでみてはいかがでしょうか。
編集・執筆/橋本裕一 撮影/鈴木謙介