ファッション
2021/8/1 22:00

正論を並べるより「舌を出す」ほうが難しいことを忘れないためのポーチ【愛用品コラム79】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 79:アニヤ・ハインドマーチのポーチ】

●起

以前、マリメッコをプレゼントしてくれた友人が妻に贈ってくれたポーチだ。このおどけた表情が最高にかわいいが、値段は最高にかわいくない(頂きものの価格の話をするのはマナー違反だが、これだけは言いたい)。妻もポーチとして使うよりというよりは、インテリアとして愛用している。リビングの棚が定位置で、僕のオンライン会議の背景にチラッと映っている。ゆるキャラ的存在だ。

 

●承

ということぐらいしか書くことがないのだが、僕たち夫婦の理想とするアイテムであることに触れたい。40も近くなると、いかに力を抜けるかが大事になる。もっと直接的に言うなら、いかにバカになれるかが大事だ。毎日、ロジックを組み立て、正論を並べて、ポジショントークしててもしょうがなくない?っていう。舌を出して、くだらないことをやることのほうが難しくない?っていう。

 

●転

要は、ユーモアを忘れずに、だ。そして、こういう大切なことは娘にも伝えていかなければならない。時にはハメを外せと。結果、キティちゃんのポップコーン自販機のモノマネや、アンパンマンの飲み物自販機のモノマネをしたり、鼻声でギャル口調で会話したりするのが娘への日常コミュニケーションになっている。「できたてのポップコーンはいかが?」「ボク、アンパンマン!みんな〜元気?」「ャバくな〜ぃ?」などなど。

 

●結

ハメを外せからの飛躍とか、やばいのはお前だっていうのは置いておきたい。とりあえず、我が家の態度を象徴するのが、このポーチだ。ちなみに、山田家言語で言うと、体調が悪かったり、どこかを痛めたりした家族を気遣う時の第一声は「弱点はどこ〜?」だ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。