バイクカバーより楽だった!雨・紫外線・砂ぼこりから愛車を守るバイクシェルターを試してみた

ink_pen 2026/8/14
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バイクカバーより楽だった!雨・紫外線・砂ぼこりから愛車を守るバイクシェルターを試してみた
鈴木博之
すずきひろゆき
鈴木博之

フリーランスエディター/ライター。これまでさまざまなジャンルの雑誌編集に携わり独立。現在はモビリティやガジェット、ライフスタイル分野を中心に雑誌・Web媒体で取材・執筆を行う。メーカー発表会や現地取材をもとに、プロダクトの背景や開発ストーリーを掘り下げた記事を得意とする。

バイクを所有している人なら一度は「バイクカバーの着脱が面倒」と感じたことがあるのではないでしょうか。新車を購入した人も、カバーをしたほうがいいのか悩むところでしょう。

そこで試してみたのが、テントのような形状の箱に車体ごと収納するPYKES PEAK(パイクスピーク)の簡易ガレージ「バイクシェルターEX(Sサイズ)」です。今回はクロスバイクと250ccオフロードバイクの2台で使い勝手を検証しました。

工具不要で約30分、1人でも組み立てられる

一般的なバイクカバーの強みはコンパクトさと価格の安さです。数千円で購入でき、使わないときは折りたたんで収納できます。しかし、毎日使うとなると装着・取り外しの手間は意外と大きく、悪天候にも弱いほか、湿気によるサビやカビの原因になることもあります。カバーのフォルムや車体の一部が見えていると車種が特定されやすいので、いたずらや盗難の心配もあるでしょう。こうした弱点を解消する製品として登場したのが、車体を丸ごと収納するバイクシェルターです。

↑PYKES PEAK「バイクシェルターEX(Sサイズ)」。実売価格は14,980円(税込)前後

バイクシェルターEXは、スチール製フレームを組み立てて、その上からカバーとなる幕を被せる構造を採用しています。ポールはジョイント式で、組み立てには工具も不要。すべてのパーツに番号シールが貼られているため、説明書を見ながら順番に差し込んでいくだけで組み立てられます。

↑バイクシェルターEX(Sサイズ)の梱包サイズは96×28×25cm、重量16kg
↑視覚的にもわかりやすい説明書。番号シールが振られており、手順に従えば簡単に組み立てられる

ポールの接続部にはスプリングピンがあり、差し込むとピンが固定され、ポールが抜けにくい構造です。一部のポールは内部がショックコードでつながっているため、パーツがバラバラにならず、説明書の番号に従って組み立てれば迷うことはありません。

↑ジョイント式のポールの多くにスプリングピンが内蔵されていて、接続したポールが抜けにくい仕組みになっている
↑ショックコードでつながっているポールもあり、組み立てに迷うことはない

幕部分は600D防撥水ポリエステルにPUコーティングを施し、耐水圧は2,000mm。シェルター前後にある開口部には撥水ファスナーを採用し、縫い目の裏側にはシームテープ加工も施されています。さらにUPF50のUVカットや難燃加工も備えているため、エンジン停止後すぐに収納できます。

実際に組み立ててみると、意外と時間がかかったのはビニールで個包装されたパーツを取り出す作業でした。

↑傷防止のためにビニールでパーツを個包装している。これを剥がすのに一番時間がかかった
↑すべてのパーツを取り出して並べた状態。似たような部品が多いので、最初に欠品がないかを確認したい

一方、組み立て自体はポールの構造が工夫されておりスムーズです。幕はしっかりした生地だけに重量がありますが、脚立を使わなくても大人1人で被せられました。組み立て時間は約30分で、分解もポールを抜くだけ。設置場所を変更したい場合にも移動しやすいでしょう。

今回はコンクリートの上に設置したため付属のペグは使用せず、幕の裾にコンクリートブロックを載せて固定しました。土や砂利の上に設置する場合はペグで固定するといいでしょう。

↑ハの字構造で強度をアップ。コンクリートに設置する場合は、幕の裾にブロックを載せて固定
↑地面が土や砂利の場合は、付属のペグを使ってシェルターを固定する

クロスバイクは余裕、250ccオフロードバイクはジャストサイズ

今回試したSサイズの場合は、クロスバイクなら十分な余裕があり、収納したままメンテナンスできるスペースも確保できます。自転車なら2台収納できそうです。ファスナーの動きも軽く、出し入れでストレスを感じることはありませんでした。

↑幕を被せる前のフレームだけの状態。自転車では余裕があり、シェルターの中で整備も可能

一方、250ccオフロードバイクではほぼジャストサイズ。収納自体に問題はありませんが、ハンドルまわりや前後のクリアランスにはあまり余裕がありません。設置スペースに余裕があるのなら、車体の大きさによってはMサイズを選んだほうが使いやすいと感じました。

↑今回のバイクシェルターEX(Sサイズ)の場合、250ccのオフロードバイクがジャストサイズ

防水性能と使い勝手、バイクカバーとの違いを検証

屋外保管で気になる防水性能も確認しました。実際に散水すると、生地は水滴を水玉状に弾き、防水性能に不安は感じません。

↑幕は600D防撥水ポリエステル+PUコーティングで水滴を玉状に弾く

ファスナー部からの浸水も確認できず、底面はフレームとゴムバンドでしっかり固定されるため、幕のバタつきも抑えられています。両サイドには換気口が設けられ、湿気がこもりにくい構造になっているのもいいところ。ただし、横殴りの雨が当たる環境では換気口は閉じておいたほうが安心でしょう。

↑内側はゴムバンドで幕を簡単に固定でき、フレームにぴったり覆うように工夫されている
↑両サイドには開閉式の換気口があり、通常はベルクロで止められている
↑換気口の幕を巻き上げて開口しても、メッシュ素材になっているため虫などの侵入は防げる
↑内側には両サイドの換気口の下にインナーポケットもあるため、小物を入れることも可能
↑前後には大きく開く三角形の換気口があり、シェルター内の湿気を排出できる

実際に使って感じた最大の違いは、毎回カバーを掛ける必要がないことです。前後にある開口部を開けて押して収納するだけなので、毎日の手間は大幅に減り手も汚れません。

↑シェルター部分は前方・後方の両開きだが、出入り口はフラットフレームを採用しており段差の抵抗が少ない

バイクカバーと違って幕が車体に直接触れない構造のため、風による擦り傷を防止できる上、難燃加工が施されているから、エンジンやマフラーが熱い状態で収納できるのもメリットです。夏場にシェルター内で作業するのは蒸し暑いものの、冬は逆に快適かもしれません。ちなみにルーフが半円形状になっているため、雪の重さでも潰れにくい設計です。

また、シェルター内のインナーポケットには小物を収納でき、天井のランタンフックにはLEDライトやハンディファンを吊るせます。ちょっとした秘密基地のような印象も受けました。

↑内部にランタンフックがあるため、ライトやハンディファンを吊るすこともできる

一方、バイクカバーと比較すると本体サイズが大きいので、設置には庭や専用駐車スペースがあることが前提です。マンションや月極駐車場の場合、設置が難しいケースもあるでしょう。また、バイクカバーと比べると風の影響も受けやすいため、バイクシェルターをしっかり地面に固定する必要があります。価格も一般的なバイクカバーより少し高めです。

毎日バイクに乗る人や、戸建て住宅で設置スペースを確保できる人、長く愛車をきれいな状態で維持したい人なら、一度検討してみる価値は十分あると感じました。

【PYKES PEAK バイクシェルターEX(Sサイズ)主要スペック】

サイズ(設置時):幅125cm×奥行200cm×高さ180cm
重量:約16kg
収納目安:バイク1台または自転車2台
生地:600D防撥水ポリエステル+PUコーティング
フレーム:スチール
耐水圧:2,000mm
UVカット:UPF50(紫外線98%カット)
特殊加工:撥水ファスナー、シームテープ加工、難燃加工
カラー:ブラック、ブラウン、オリーブ
価格(税込):14,980円

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