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2018/1/29 17:00

異色だけど便利なiPhoneケースをためしてみた! フリップケース派も安心なバッテリーケース「INVOL Ceramic Battery Flip Set」

新しいiPhoneに乗り換えるとき、いつも悩むことがあります。それは「バッテリーケース」をどうしようか、ということ。バッテリーケースとは、その名の通りモバイルバッテリーを搭載したスマホケースのことです。カバンからLightningケーブルを伸ばして接続する必要がなく、ケースから直接充電できるので、持ち運びの際の非常用バッテリーとして小回りが利きます。

 

特に「iPhone X」には、Apple純正のバッテリーケースが存在しないため、サードパーティ製のアクセサリーから選ぶ必要が出てきます。そこで、今回はフリップ型の「INVOL Ceramic Battery Flip Set for iPhone X」を紹介したいと思います。バッテリーケース選びの参考にしてください。

フリップカバー側にバッテリーがあるのはユニーク

「INVOL(インヴォル)」とは、「SoftBank SELECTION」で提供されているiPhone向けケースのオリジナルブランドです。同ブランドのケースは、デザインにこだわるだけではなく、ユニークな機能を搭載しており、実用面でも役に立つのが特徴であります。

 

今回紹介する「INVOL Ceramic Battery Flip Set for iPhone X」も、一見するとレザー製のシンプルなフリップ型ケースに思えるが、実は1500mAhのモバイルバッテリーを内蔵していて、ちょっとした充電が行えます。

 

↑カバー素材には、牛本革を使用。表面の右下端には「INVOL」のロゴマークが控えめに刻印されている
↑カバー素材には、牛本革を使用。表面の右下端には「INVOL」のロゴマークが控えめに刻印されている

 

「セラミックバッテリー」は、電解質に固体であるリチウムセラミックを利用するバッテリーのことです。一般的なリチウムイオンバッテリーと比べると、折り曲げや衝撃にも強く、経年劣化による発火や液漏れを起こすリスクもありません。

 

↑カバーを開いた図。左側にあるカードポケットには、交通系ICカードなどがピッタリ収まる
↑カバーを開いた図。左側にあるカードポケットには、交通系ICカードなどがピッタリ収まる

 

カバーを開くと、左側にバッテリーが備わっていて、右側にはケースに装着したiPhone Xを固定するためのゲルパッドがあります。

 

↑パッケージに同梱されているケース部分
↑パッケージに同梱されているケース部分

 

まずは、iPhone Xをパッケージに同梱されているケースに装着。左側面および、上下、ボタン周りは解放されていて、四隅はガードされていますね。

 

↑パッケージに同梱されているケース部分
↑ゲルパッド表面から保護フィルムを取り外してケースを装着する

 

そして、ケースごとカバーに装着しました。カメラ部分の切込みを合わせるようにするとピッタリ収まるようになっています。カバー素材は背の部分が最初は硬く、カバーが少し浮いてしまいました。しっかり閉じるには、iPhone 画面側を下にしておく必要があります。

 

↑閉じてもちょっと浮いてしまう。とは言え、素材は牛革なので、使い込んでいくうちに柔らかくなっていくだろう
↑閉じてもちょっと浮いてしまう。とは言え、素材は牛革なので、使い込んでいくうちに柔らかくなっていくだろう

 

革が傷む可能性もあるので、メーカー推奨ではありませんが、反転して折りたたむこともできます。

 

↑電話するときにカバーが邪魔ならこうやって持つこともできそうだ
↑電話するときにカバーが邪魔ならこうやって持つこともできそうだ

 

一般的なバッテリーケースは、端末の背面側にバッテリーを備えていることがほとんど。同製品のようにフリップカバーのカバー側にバッテリーがあるのは珍しいと思います。

 

↑筆者が使っているバッテリーケースの例。背面側にバッテリーを搭載し、カバー自体にLightningのプラグがあり、ボタンで充電のオンオフを切り替える仕組み
↑筆者が使っているバッテリーケースの例。背面側にバッテリーを搭載し、カバー自体にLightningのプラグがあり、ボタンで充電のオンオフを切り替える仕組み

 

また、サードパーティ製のiPhone用バッテリーケースでは、背面側のみが覆われており、画面側、あるいは側面も、傷や衝撃から保護されないものも多いです。それを考えると、iPhone Xの画面側もしっかりと保護できる構造は、フリップ型ならではのメリットでしょう。

 

しかし、そのカバー側にバッテリーがあるため、カバーを開いたときに重みを感じるというデメリットもあります。ここはどちらを選択しても一長一短となるでしょう。

充電ケーブルが内蔵されている

実際に充電を行う際には、バッテリーの右上端にある端子を引き抜き、そのままiPhone Xに装着すればオーケー。

 

↑この部分にひっかかりがあるので、爪の先などを使って引き抜く。するとLightningケーブルが現れる
↑この部分にひっかかりがあるので、爪の先などを使って引き抜く。するとLightningケーブルが現れる

 

なお、端子を引き抜いた際に、3つのLEDライトが光るので、バッテリー残量の大まかな目安を把握できます。

 

↑iPhone Xにつなげると充電が始まる。X以外のiPhoneシリーズもLightningコネクタを使用する最近のモデルなら充電可能。つまり、友人のiPhoneを充電するモバイルバッテリーとしても活躍できる
↑iPhone Xにつなげると充電が始まる。X以外のiPhoneシリーズもLightningコネクタを使用する最近のモデルなら充電可能。つまり、友人のiPhoneを充電するモバイルバッテリーとしても活躍できる

 

ケース自体の充電はmicro USB経由で行います。充電時と同様、ケースからLightningケーブルを引き抜いた状態にすると、micro USB用の端子が。ここにケーブルを接続すると、充電ができます。

 

↑バッテリーケースを充電するには、この部分にmicroUSBを接続する。さらにケースのLightningケーブルをiPhoneに接続すれば、ケースを充電しながら、同時にケースからiPhoneを充電できる
↑バッテリーケースを充電するには、この部分にmicroUSBを接続する。さらにケースのLightningケーブルをiPhoneに接続すれば、ケースを充電しながら、同時にケースからiPhoneを充電できる

 

同ケースのバッテリー容量は1500mAh。一般的なスマホのバッテリー容量が3000mAh前後であることを考えると、何度もiPhoneを満充電させられるほどの容量はないでしょう。実際に検証として、LEDライトが3つの状態で充電をスタートしてみた結果としては、約1時間でiPhone Xのバッテリーが25~30%分回復。この時点で、点灯しているLEDライトは既に2つに減っていました。

 

とは言え、iPhone X自体の電池持ちは良いです。通常使用なら、朝から晩まで電池がもたないというケースも少ないはず。また、ワイヤレス充電スタンドなどを自宅やオフィスに用意しておけば、充電をし忘れるという事態もあまりないでしょう。バッテリーケースの役目としては、「Apple Pay」のSuicaで電車に乗る人などが、電池切れスレスレのピンチを防ぐために予備として携帯する程度になるかと思います。

 

最後になりますが、同ケースは「ブラック」「レッド」「ブルー」の3色を展開。実売価格は、どれも1万800円(税込)となります。オンラインショップであるSoftBank SELECTIONのアクセサリーは、ソフトバンクユーザー以外でも購入できるので、気になる人はチェックしてみてください。