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ランニング
2017/6/10 19:00

「トレーニング用のランニングシューズ」ってどういうこと? ミズノ「WAVE SHADOW」はドロップに特化した新境地の一足

中村 優のイベント潜入レポ MIZUNO「WAVE SHADOW(ウエーブ シャドウ)」

 

いまやNo.1スポーツカテゴリともいわれるランニング市場。近年では、国内のみならず海外のスポーツブランドからも多くのランニングシューズが投入されています。そんな背景もあって、量販店の店頭には似た用途のシューズが多く並んでいるのが現状。各スポーツブランドは今後、いかにして他社と差別化した新しいコンセプトを提案できるかがカギになりそうです。

 

そんななか、まもなくミズノから新作ランニングシューズ「WAVE SHADOW」が発売されます。実はこのモデル、いまありふれている“よくあるランニングシューズ”ではなく、いまの市場ではあまり見られない「トレーニングに適したランニングシューズ」とのこと。“トレーニングに適した”といわれても、いまいちピンとこない人も多いのはないでしょうか。

 

ということで今回は、その例を見ないランニングシューズの実態を暴くべく、日ごろからミズノのランニングシューズを愛用しているタレントの中村 優さんとともに、WAVE SHADOW の新製品発表会に潜入してきました。

 

トレーニング用シューズを履いた感想は?

当日の発表会では、集まったメディアや販売店関係者を対象に新作ランニングシューズをイチ早く履くことができる試走会を開催。ものは試しということで、まずは中村さんに試走会に参加してもらい、WAVE SHADOW に対する率直な感想を聞いてみました。

↑試走会には多くの関係者が参加。WAVE SHADOW の注目度の高さが伺える
↑試走会には多くの関係者が参加。WAVE SHADOW の注目度の高さが伺える
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↑ウィメンズモデルはパープルを基調としたおしゃれなカラーリング

 

<中村さんのお気に入りポイント>

その1)軽さとクッション性のバランスがいい

いままでのミズノのランニングシューズと履き比べると、だいぶ軽く感じました。走ってみると足の運びがとてもスムーズで、自然とスピードが出ます。ですが、ゆったりと走るときにはしっかりと足を守ってくれる印象で、とにかく頼もしい!

その2)スピードも距離もOK!?

ドロップ(後述)が低めですが、ソールの硬さは感じませんでした。前足部にもクッションがあり、履き心地がとても良いです。短い時間のスピード練習に向いていますが、ある程度脚力がある人なら長距離でも走れそう。

その3)ストレスフリーな履き心地

アッパーの生地が全体的に薄く、履いた時の圧迫感や締め付け感が少なめ。シューレースは平たくて伸縮性のあるタイプで、走ってもほどける心配はなし。ストレスなく長時間走れそうです!

 

実際に履いてみたところ、ストレスフリーで好印象だった様子。商品コンセプトは「トレーニングに適したシューズ」ですが、特に違和感なく、革命的な仕様変更もあるわけではなさそうです。それでは、このWAVE SHADOW と通常のランニングシューズの違いはいったいどこにあるのでしょうか? それは、お気に入りポイントでも触れていた「ドロップ」に秘密がありました。

↑試走会はWAVE SHADOW を履いて近くの公園まで試走、そして公園内で簡単なエクササイズを行うというもの
↑試走会はWAVE SHADOW を履いて近くの公園まで試走、そして公園内で簡単なエクササイズを行った

 

ドロップがランナーにもたらす影響は?

今回発表されたWAVE SHADOW は、初心者・中級者向けのトレーニング用として開発されたモデル。短い時間でも効率的にフォームや身体をトレーニングできるシューズを目指し、「ドロップ」にフォーカスを充てています。ドロップの差を低くしてクッション性を兼ね備えることで、初級者でも膝のバネや脚全体の筋肉を使った走り方の練習ができるように設計されています。

 

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ドロップとは、かかと部分とつま先部分のソールの厚みの差のこと。ドロップが低いほど地面の着地時間が短い上級者向けのモデル、逆にドロップが高いほど衝撃吸収性が高くなって脚への負担が減るので、初級者向きのモデルといわれています。

 

このWAVE SHADOW は初心者向けのランニングシューズと比べて、ドロップを4mm低くした8mmに設定。さらに上級者モデルよりクッション性に優れた厚めのソール(前足部17mm、かかと部25mm)を搭載することで、初心者にも使いやすい設計に。これにより、接地ポイントを中足部から前足部にすることで重心が前方に移動し、身体全体を使った効率の良いトレーニングが可能になります。

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↑低いドロップにより中足部で接地しているほうが、重心線(黒線)に対して重心位置(オレンジ色の丸)のバランスが良く、重心線も一直線になって効率良いランニングが可能

 

ランニング市場の現状とニーズの多様化

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実際のところ、日本のランニング人口は2012年をピークに減少傾向にあります。2016年に行った調査によると、ここ4年のランニング人口はおよそ100万人も減少。ですが、ランニングシューズ自体の出荷数は年々右肩上がりで増加しており、市場はすっかり成熟した状態に。数を打つだけでは売れない時代になっているのです。

 

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一方で、フルマラソンの完走者も年々多くなっていて、直近の1年では約35万人も増加。そして、実際に完走した人のタイムを見てみると「サブ3」~「5時間以上」までと、すべての時間帯でムラなく増えています。ランナーの総人口は減っている反面、ランナーのレベルやシューズに対するニーズは以前より高くなっているのです。

 

これらのデータを元にミズノが導き出した答えが“トレーニングに適したドロップ”を搭載したWAVE SHADOW。これからの季節は厳しい暑さによる熱中症の懸念もあって、長い距離のトレーニングが難しい季節ですが、そんなときこそ効率的なトレーニングが効果を発揮します。夏が終わればマラソンシーズンといわれる11月はあっという間。いまから効率良く身体やフォーム作りに励んでみたい人には、WAVE SHADOW はベターな選択肢といえるでしょう。

 

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MIZUNO WAVE SHADOW 1万2852円/6月発売

カラー:イエロー×オレンジ×グリーン(メンズ)、オレンジ×ブラック(メンズワイド) 、パープル×ホワイト×ブルー(ウィメンズ)

サイズ:24.5~28.5cm(メンズ)、22.5~25.5cm(ウィメンズ)

重量:約 250g(メンズ 27.0cm/片方)

 

【URL】

ミズノランニング http://www.mizuno.jp/running/

中村 優オフィシャルブログ http://lineblog.me/nakamura_yu/

中村 優のGood For You!(LINE LIVE Ver.) https://lin.ee/1AORNjv/lnms