低価格で「イイ音」を楽しむ！　U-4万円のおすすめパッシブスピーカー3選

スピーカーは、プレーヤーやアンプからの音声信号を実際の音に変換することから、音質を左右するもっとも重要なアイテムと言われています。そのため、オーディオファンなら、“スピーカーに1番多くの予算を割く”というのが常識。しかし、低価格帯のスピーカーでも、イイ音で楽しめるモデルは存在します。

今回は、プレーヤーやアンプと組み合わせて、自由に好みの音を追求できる、お手軽価格のパッシブ型※スピーカー3モデルをご紹介。テクニカルライター・湯浅顕人さんの音質インプレッションも合わせてお届けします。

※　アンプに接続することを前提とした電源不要タイプ。アンプを内蔵したアクティブ型スピーカーもあります。

独自技術で低域から高域まで高解像度サウンドを奏でる

ヤマハ
NS-B330
実売価格3万7640円（ペア）

【再生周波数帯域：55Hz～45kHz（-10dB）】
【出力音圧レベル：87dB/mW】
【最大入力：120W】
【インピーダンス：6Ω】

金属素材の固有振動音を抑える黒色皮膜処理を施した、新開発3㎝ブラックアノダイズド・アルミトゥィーターを搭載。超高域を忠実に再生します。ウーファーは13㎝のPMD振動板を採用し、量感のある低域を鳴らします。

【SPEC】
使用ユニット：ウーファー：130㎜コーン型×1、トゥイーター：30㎜ドーム型×1
サイズ：W183×H320×D267㎜
質量：6.1㎏（2本合計）

インプレッション
解像度：3
低音：5
ボーカル：4
合計：12/15点

「高音の解像度は高く、金管の空気を切り裂くような鋭さが、大音量でも割れずに伝わります。低音は柔らかく温かみがありました。広がりより密度の濃さを楽しむ製品です」（湯浅さん）

ケンウッド
LS-K901
実売価格2万1740円（ペア）

【再生周波数帯域：40Hz～100kHz】
【出力音圧レベル：83dB/mW】
【最大入力：80W】
【インピーダンス：4Ω】

ハイレゾ音源の100kHz超高域もクリアに再生する、アルミハードドームトゥイーターを採用。2つのユニットを接近させたUDレイアウトにより、点音源のようにフォーカスの合った、優れた定位感を再現します。

【SPEC】
使用ユニット：ウーファー：120㎜コーン型×1、トゥイーター：20㎜ドーム型×1
サイズ：W160×H271×D271㎜
質量：約4.2㎏（2本合計）

インプレッション
解像度：3
低音：3
ボーカル：3
合計：9/15点

「残響や低音増強などの味付け感が少なく、原音をそのまま聴ける製品。音源やアンプの性質がそのまま出るといってもいいでしょう。パリッと乾いた音が好みの人にはオススメです」（湯浅さん）

ティアック
LS-301-SP
実売価格2万5120円（ペア）

【再生周波数帯域：65Hz～40kHz】
【出力音圧レベル：85dB/mW】
【最大入力：50W】
【インピーダンス：6Ω】

優れた定位感の10㎝同軸2ウェイユニットを採用。フレームには「Air Dump Center Pole System」を導入し、それぞれのユニットを理想的な状態でドライブ駆動します。情報量の多いハイレゾ音源も、忠実に鳴らすことができます。

【SPEC】
使用ユニット：ウーファー：100㎜コーン型×1、トゥイーター：20㎜ドーム型×1
サイズ：W161×H230×D207㎜
質量：約2.7㎏（2本合計）

インプレッション
解像度：4
低音：4
ボーカル：3
合計：11/15点

「カッチリとした解像感と定位感が特徴です。低音はやや柔らかめな印象。小音量でもキレイな音で鳴るため、作業デスク上など狭い空間での使用にも適したスピーカーといえるでしょう」（湯浅さん）

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