グルメ
2023/7/26 19:00

エスニックに納豆にフルーツ!? そうめんの斬新レシピと、アイデア麺つゆ

うだるような暑さでは、キッチンにも立ちたくないし食欲もわかない……。そんな日に活躍するのは、やっぱり冷たい麺でしょう。なかでもそうめんは、茹で時間が短くすぐに食べられるのが手軽で便利。とはいえ、麺つゆに浸すだけ定番スタイルだけでは、いずれ飽きてしまうもの。

 

そうめん料理研究家の日坂春奈さんに、これがそうめん!? と思わせるようなアレンジの利いたレシピと、おいしいつけだれのレシピを教えていただきました。

 

そうめん料理研究家イチオシのそうめんは?

そうめんはさまざまなメーカーが作っており、製造元によって太さが少しずつ異なります。どれもおいしいのですが、日坂さんのおすすめは  “手延べそうめん” 。手延べそうめんはコシがあり、のどごしがつるつるしているのが大きな特徴です。

 

「私がとくに気に入っているのは、真砂喜之助製麺所のそうめんです。代表的なそうめんよりやや太めの麺で、もちもちした食感の麺。小麦の風味がしっかり感じられ、麺そのもののおいしさを味わえます。他の麺も同じですが、味つけする前に茹でて冷水でしめたら、味見してみてください。そうめんはすべて同じ……と思いきや、それぞれに個性があるので、お好みが見つかると思いますよ」(そうめん料理研究家・日坂春奈さん、以下同)

 

おいしく茹でる、目からウロコのコツとは?

■ フライパンで茹でる。
■ 表示の時間になる前に味見する。
■ 冷たい水でよく洗って絞る。

 

そうめんを上手に茹でるコツは、この3つ。順番に見ていきましょう。

 

■ フライパンで茹でる

「フライパンで茹でると吹きこぼれないという大きなメリットがあります。安心してたっぷりのお湯を入れて茹でてください。麺もスルッと入るので、茹でやすいですよ」

 

■ 茹で上がり時間の前に味見する

「茹で時間はそれぞれパッケージの表示に合わせ、茹で上がり時間の30秒ほど前になったら、1本取り出して食べてみてください。硬いのがお好きなら、そこでもう引き上げてしまってもいいと思います」

 

■ 冷たい水でよく洗って絞る

「ざるにあけたら、流水でよく洗います。夏、水道水がぬるい場合は、ここに氷を入れてもいいでしょう。しっかり洗えたら、ざるに押しつけるようにして水を切ります。麺の表面についた水分を吸ってしまうと、どんどん麺が伸びていってしまうので、ここでしっかり絞っておくと、食べるときに茹でたてそのままの味が楽しめます」

 

食べやすくおいしそうに盛りつける

そうめんは、茹でたあと時間が経ってしまうと、麺同士がくっついてしまうのが難点。くるんとフォークで巻いて盛りつけると、見た目にもかわいらしく食べやすいのでおすすめです。

「パスタを巻く要領で、スプーンの上でくるくると巻いていきます」

 

「ひとつずつ巻くのは面倒! と思うなら、麺を少量ずつ手に取ってお皿に置いていくだけでも、じゅうぶん食べやすくなりますよ」

 

ここからは、いよいよアレンジレシピを教えていただきます。

 

「桃とトマトと生ハムのカッペリーニそうめん」

冷たくて甘い桃と、酸味のあるトマトが爽やかなレシピです。ちぎった大葉の香りが、そうめんにぴったり。胡椒をしっかりふると、桃の甘みがさらに引き立ちます。

 

「フルーツを入れたそうめんはとても人気があり、私も大好きです。季節に合わせてフルーツを変えると、また全然違った味わいが楽しめるのもいいところです。夏ならパイナップルやキウイ、スイカなどがおすすめ。ほかに、柿や洋梨、いちごなどもおいしいですよ」

 

【材料(1人前)】

・そうめん……1束
・フルーツトマト……1個
・塩……小さじ1/4
・オリーブオイル……大さじ1
・生ハム……2枚
・大葉……2枚
・桃……1/3個
・胡椒……適量
・粉チーズ……小さじ2程度

 

【作り方】

1.角切りにしたトマトに塩を和え、冷蔵庫で1時間以上冷やしておき、オリーブオイルを加える。

「トマトに塩を和えると水分が出てきて、それがソースになります」

 

2.生ハムは剥がしてちぎり、粉チーズの半量、ちぎった大葉1枚を加える。

「大葉はちぎりたての方が香りがよいので、入れる直前にちぎります」

 

3.茹でて水で洗い、しっかり絞ったそうめんと桃を加え、全体をよく混ぜる。

「ここで時間をかけてしまうと、どんどん麺が伸びてしまうので、手際よくパッと混ぜて盛りつけます」

 

4.残った大葉をちぎり、粉チーズと胡椒をかける。

「胡椒はたっぷりとふるのがおすすめ。チーズを絡めながらいただきましょう」

 

「ししとうと青唐辛子のナンプラーバターそうめん」

ナンプラーが香りたつエスニックアレンジのそうめんは、食欲がわかない日にぴったり。きゅっと絞ったレモンが、気持ちをシャキッと整えてくれます。ししとうの量はお好みでお好きなだけどうぞ。

 

「そうめんを炒めるときは、茹で上がりを洗わず、そのままフライパンへ入れます。フライパンで炒めすぎると麺が乾いてくっついてしまうので、余熱で和えるくらいで充分です。青唐辛子は、さわやかな辛さが夏らしくておすすめです。丸ごと冷凍できて、そのまま刻んで使えるので、ぜひ入れてみてくださいね」

 

【材料(1人分)】

・そうめん……1束
・ししとう……5本(お好みで)
・青唐辛子……3cm程度
・オリーブオイル……小さじ1
・バター……5g
・ナンプラー……小さじ1と1/2
・胡椒……適量
・レモン……1/4個

 

【作り方】

1.フライパンにオリーブオイルと輪切りにしたししとうと青唐辛子を入れ、中火で炒める。

「焼きはじめたらあまりいじらず、片面に焼き色がつついたら、さっと全体を混ぜて火を止めます」

 

2.茹でたそうめんを1に加える。

「お湯はさっと切るだけで大丈夫。麺についた茹で汁も一緒に加えます」

 

3.火を止め、バターとナンプラー加える。

「ここからは、バターが溶けるまで余熱で火を通していきます。麺全体にバターが絡むよう、麺をほぐしながら混ぜます」

 

4.盛りつけたら胡椒をふり、レモンを添える。

「レモンは食べる直前に絞っていただきます」

 

【関連記事】そうめんもスタミナ系にアレンジ! ニンニクの旨みと香りを堪能できる「巣ごもり」レシピ

 

「なっトマ味噌汁にゅうめん」

クーラーや冷たい飲み物で芯まで冷えてしまったときにおすすめしたい、あったかにゅうめん。夏バテ気味の疲れた胃を癒してくれる、やさしい味のそうめんです。

 

「だしの中でそうめんを煮込むので、おつゆがとろんとしてまろやか。トマトと納豆のうまみに、青海苔の風味がアクセントになりますよ。そうめんを直接入れて茹でるため、麺の塩分もおつゆに含まれます。加える味噌は、いつものお味噌汁を作るときよりは控えめに、味を見ながら調節してみてください。使う納豆は、粒の大きいものでもおいしいですよ」

 

【材料(1人分)】

・そうめん……1/3束
・だし汁……200ml
・ミニトマト……3個
・納豆(ひきわり)……1/2パック
・味噌……小さじ1
・青海苔……適量

 

【作り方】

1.だし汁を鍋で温め、沸騰したら麺を入れる。

「あっという間に茹で上がるので、材料をすべて準備してからはじめましょう」

 

2.麺が茹で上がる1分前に、半分に切ったミニトマトと納豆を加える。茹で上がりの時間になったら火を止めて、味噌を溶く。

「トマトや納豆のように、加熱せずに食べられる食材と合わせると、短時間の加熱で作れます」

 

3.器に盛り、青海苔をふる。

「青海苔はお好みで。お好きなだけどうぞ」

 

【関連記事】これがそうめん!?  “ソーメン二郎” に教わる驚きのそうめん事情とアレンジレシピ

 

最後に、めんつゆのアレンジも教えていただきました。

 

アイデアとおいしさたっぷりのアレンジ麺つゆ 3

お手軽な “お茶割り” からコクたっぷりのチーズまで。だしの麺つゆだけではもう飽きてしまった、という人はぜひ試してみてください。

 

アイデア麺つゆ 1.「お茶割り麺つゆ」

「濃縮タイプの麺つゆを水ではなく、お茶で希釈の表示通りに割るだけの簡単なアレンジです。今回はほうじ茶で破りましたが、麦茶、ジャスミンティーなどもよく合うので、お好みのお茶割りを探してみてください。お水で割るより少しさっぱりした味に仕上がります」

 

アイデア麺つゆ 2.「豆乳割り中華風麺つゆ」

「こちらは中華風にアレンジした、ピリ辛の麺つゆです。麺つゆを豆乳で割ったら、ラー油と胡麻油、刻んだねぎを加えます。こってりしたものが食べたくなる夜食にもぴったりの味です」

 

アイデア麺つゆ 3.「チーズ麺つゆ」

「最後にご紹介するのも、麺つゆ+豆乳ですが、粉チーズとオリーブオイル、胡椒を加えています。チーズを加えるだけで、濃厚でコクのあるおつゆになります。でも、豆乳なので口当たりはさっぱりしています」

 

まだまだ暑い夏は続きます。さっぱり味からボリュームたっぷりのアレンジまで、そうめんで涼をとり、食を楽しみながら乗り切りましょう。

 

プロフィール

そうめん料理研究家 / 日坂春奈

2018年夏から、SNSで600日間毎日そうめんメニューを更新し続ける。その後、ゆるりと頻度を落としながらも、現在1200メニューを超えて日々更新中。不定期で、都内や小豆島、北海道など各地で「そうめん食堂」を開く他、レシピ提供やワークショップの開催、「そうめんによる上演」と題し、そうめんのフルコースとパフォーマンスを結びつけた公演を演劇祭で行うなど、そうめんをベースに活躍の場を広げている。
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