Samsungは2023年からスマートウォッチ「Galaxy Watch」にMicro LEDディスプレイを搭載する可能性を示唆してきました。それを裏付ける新たな動きとして、同社がスマートウォッチ向けのMicro LEDディスプレイ製造施設を建設中であると報じられています。
韓国メディアのETNewsによると、Samsung Displayは現在、韓国・忠清南道牙山(アサン)市のキャンパスで、新たなディスプレイ生産施設の建設を進めているとのこと。すでに転写や検査などに必要な製造装置のサプライヤー選定は済んでおり、2026年中には設備が搬入される見通しです。
今後のスケジュールとしては、まずテスト生産を実施し、その結果や市場の需要を慎重に評価したうえで、早ければ2027年後半にも本格的な量産体制への移行を検討するとされています。
これらの計画が順調に進捗した場合、2027年のリリースが予想される「Galaxy Watch 10」シリーズに初のMicro LEDディスプレイが搭載される可能性があります。
もっとも、Micro LEDディスプレイの量産を開始して、すぐに製品へ搭載するのは現実的に難しいため、実際の搭載は2028年の「Galaxy Watch11」以降になるかもしれません。
このMicro LEDとは、超小型のLED自体が発光するディスプレイ技術です。有機ELと同じく自発光型のためバックライトは不要ですが、有機物を含まないため焼き付きが起こりません。さらに、直射日光下でも画面が見えやすくなり、発光効率も高いためバッテリー持ちが向上する可能性を秘めています。
ただし、数万個に及ぶ超小型LEDチップを1枚のパネルに転写・整列させる工程が極めて複雑であり、コスト面での課題もあり、アップルでさえもApple Watchへの採用を検討しつつ、最終的には断念したと見られています。
Samsung Displayは先進ディスプレイの製造技術において優位性を持っているため、スマートウォッチへの搭載を実現できる可能性は高いと考えられます。しかし、そのトップ企業でさえ数年がかりのプロジェクトとなっていることから、Micro LED技術のハードルの高さが改めて浮き彫りになったと言えます。
Image: Samsung