土産ばなし〜地域を代表する定番と裏定番〜
土産は出張や旅の醍醐味だが、毎回同じじゃ芸がない。でもハズしたくはない。そこで推したいのが、超定番土産の陰でツウに熱愛される裏定番だ。今回は千葉県の定番と裏定番を紹介!
隠れ酪農県の底力がみなぎる社名を冠したミルク饅頭
日本一のマメな県といえば、千葉だろう。几帳面な性格のことではなく、食べる「豆」の話だ。ひとつは野田や銚子の名産、醤油の原料である大豆。そしてもうひとつが落花生、すなわちピーナッツだ。水はけのいい火山灰土壌や、温暖で乾燥しやすい気候が栽培に適していたのに加え、明治時代に県令(知事)が生産を奨励したことなどが、千葉がピーナッツ県になった理由。そして同県を代表するピーナッツ土産といえば、なごみの米屋の「ぴーなっつ最中」である。
【千葉県の定番土産】

なごみの米屋
ぴーなっつ最中
1690円(8個詰)
ピーナッツ本来の風味を生かしたペーストや甘煮を、白いんげんや小豆を使ってできた餡にブレンド。絶妙な硬さと甘さに調整し、最中で包み込んでいる。
同社は1899(明治32)年に成田山の表参道で創業。1995年には観光客向けの大型店舗を開業し、その目玉企画として始まったどら焼きの実演販売が、やがて千葉名産のピーナッツを使った菓子に変化。これが「ぴーなっつ最中」のルーツだ。当初の商品名は「ピーナッツ最中」で、ピーナッツの甘納豆を混ぜ込んだこし餡が詰められていた。その後、よりピーナッツらしさを求め試行錯誤が行われる。ローストピーナッツやピーナッツオイルを入れてみたり、ピーナッツの殻の硬さや薄皮の質感を最中種で表現できないか試したり。そして1998年、今に続く「ぴーなっつ最中」として新出発した。2006年には「全国観光土産品連盟会長賞」に輝き、以降も数々の栄誉を受賞した。
近代酪農発祥の地の牛乳にフォーカスした力作
そんな同社の裏定番は、2019年に創業120周年を記念して作られた「なごみるく」。近代酪農発祥の地とも呼ばれる、千葉の牛乳にフォーカスした力作だ。ミルク饅頭は全国各地にあるが、突き抜けた存在感の源はリッチなミルク感にある。今年2月にはその個性をより高めるべく、バターを増量してやわらかい餡とのシンクロ率を強化。同時に生地とのバランスを改良し、全体的なミルク感もアップさせた。千葉県は有名な観光牧場もある酪農県。その高い実力を感じられるはずだ。
【千葉の裏定番】

なごみの米屋
なごみるく
1100円(6個詰)
千葉県産牛乳を使ったやわらかなミルク餡をバター入りの生地で包み、しっとりとした食感に焼成。近郊牧場の新鮮な牛乳がもたらす、やさしくも濃厚な甘みとなめらかな口溶けが、おいしさの決め手だ。
※「GetNavi」2026年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。