土産ばなし〜地域を代表する定番と裏定番〜
土産は出張や旅の醍醐味だが、毎回同じじゃ芸がない。でもハズしたくはない。そこで推したいのが、超定番土産の陰でツウに熱愛される裏定番だ。今回は日本の古都・奈良からお届け!
桜と並ぶシンボル「柿」の葉を使った奈良を代表する土産
花の奈良八重桜や吉野の山桜など、奈良の草木といえば桜が有名だが、それに並ぶもうひとつのシンボルが柿だ。全国には笹の葉で包む押し寿司が各地に存在するが、古くから柿が豊富な奈良では柿の葉寿司が親しまれ、次第に県外でも知られる存在に。自然と、奈良を代表する土産となった。なかでも西部の五條市は、市町村別で全国一の柿の産地。そして、この地発祥の名門が「柿の葉すし本舗たなか」である。
同社は1903(明治36)年に開業した食堂が祖業で、そこで提供していた柿の葉寿司が地元の名物に。近代化とともにそのおいしさが広く知れ渡り、1973(昭和48)年、現社名に変更。「柿の葉すし」の専門店となった。定番は「さば」、「さけ」、「たい」で、なかでも王様は「さば」。塩が入りやすくて薄切りしやすい、程よく脂が乗った胴周りの太い真さばを厳選し、酢飯に適した米「日本晴」と合わせ柿の葉で包む。塩が少なくてもおいしくなるよう、木桶と重石で熟成をコントロールし理想の味を追求するのが信念だ。
【奈良県の定番土産】

柿の葉すし本舗たなか
柿の葉すし
1404円(紙箱 さば・さけ・たい詰合せ 7個入り)
柿の葉で包まれた独特の風味がクセになる寿司。定番はさば、さけ、たい3種だが、店舗では、山菜、さんま、炙りサーモン、さわらなど、季節限定品も販売される。 ※:実際の「五条楽」はひとつずつセロハンで個包装されています。
美しい彩りとともに山海の恵み6種を楽しめる裏定番
いまや年末年始などの繁忙期には、1日10万食以上を販売するトップランナーだが、直売店限定の人気商品「五条楽」も見逃せない。身が締まった紅さけをのせた「紅笹」や、山菜入りの混ぜ酢飯を薄焼き卵で包んだ「春菜」など、美しい彩りとともに山海の恵み6種を楽しめる裏定番で、1980年(昭和55年)に誕生した。当初はハムで巻いた「把夢丹」が入っていたが、日持ちの関係で現在は季節限定となり、通年では「阿奈五」が入っている。特に人気が高いのは、貝のしぐれ煮とおぼろ昆布に、木の芽の香りを添えた「八汐」。
なお、奈良駅前の「なら本店」や「五條本店」では、昔ながらの製法を守り一貫ずつ手作業で仕立てた「プレミアム柿の葉すし」が数量限定で販売されているので、奈良を訪れた際はこちらも必食だ。
【裏定番】奈良の幸と遊び心が詰まった美しい6色のアソート寿司

柿の葉すし本舗たなか
五条楽
778円(6個入り)
焼きのりと奈良漬を組み合わせた「沖の井」など、奈良らしい味も入った寿司6種のアソート。クリスマスには「ロースハム×からしマヨネーズ」、「玉子×明太マヨ」といった季節限定品も登場する。
※「GetNavi」2026年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
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