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炊飯器
2021/1/7 18:00

「糖質カットごはん」の味はどう? 約1万5000円のアイリスオーヤマ「ヘルシーサポート炊飯器」をチェック

例年、この時期は正月太り対策真っ盛りのタイミングですが、今年は外出する機会も大幅に減らさざるをえない状況。体重増加は免れられない……と諦めの境地になっている人もいるのでは? 筆者もこの数か月は食生活を意識したダイエットをしていますが、家にいる時間が長いと食の誘惑が多くなるのも事実。とくにこの時期は”自分へのご褒美”と称して己を甘やかしがちです。

 

そんな筆者が最近気になっているのが、アイリスオーヤマの「ヘルシーサポート炊飯器 RC-IJH50」です。この炊飯器は糖質を最大20%減らしながらも、ごはんのおいしさを損なわない「低糖質炊飯メニュー」を搭載しているとのこと。これなら本格的なダイエットをしている人だけでなく、「最近体型が気になり始めた」という健康を意識し始めた人にも良さそうです。ただし、糖質がカットされて味が落ちてしまうのは考えもの。実際はどうなのか、本機を使って糖質カットごはんを炊いてみることにしました。

↑サイズは幅26.2×高さ21.9×奥行き32.9cm、重さは4.4kg。炊飯容量は0.5〜5.5合でIH式となっている

 

水分をより多く含ませて炊き、重さあたりの糖質を減らす

糖質がカットできる炊飯器はこれまでにもサンコーが「糖質カット炊飯器」を発売しており、決して目新しい機能ではありません。しかし、その糖質カットの方法は「ごはんに含まれた糖質を水に溶かして排出する」という方法だったので、お米本来のうま味成分が流れ出ていました。普通のごはんに比べるとあっさりしていて、物足りなさを感じたのも事実です。

 

それに対し、ヘルシーサポート炊飯器は、米に通常よりも水分を多く含ませることで、同質量のごはんに含まれる糖質量を減らすことができます。つまり、うま味成分はそのままで、水分量だけが多くなるという仕組み。同じ重さのごはんを食べたとき、ヘルシーサポート炊飯器なら通常の白米よりも全体の糖質量が少なくなるんです。

 

炊飯器は普通の炊飯器と同様、本体と内釜がひとつあるだけのシンプルな設計です。ここにお米と水を入れ、「低糖質メニュー」で炊くだけでOK。浸水工程は炊飯時間に含まれているので、事前に浸水する必要もありません。

↑内釜の「極厚火釜」(左)はアルミとステンレスの二重構造で、ムラなくふっくら炊ける

 

IH式なので硬い穀物の炊飯も得意なのがヘルシーサポート炊飯器の強み。また、もち麦/押し麦/雑穀米/胚芽米/玄米/発芽玄米/おこわ/食物繊維と低糖質メニューの計9種類のヘルシーメニューを搭載しています。

↑内釜には各モードの水量が書かれている。メニューが多いぶん水量の記載が多いので、間違えないようにしたい

 

柔らかいが、普通のごはんと味は変わらない

それではさっそく気になる低糖質メニューでごはんを炊いてみましょう。ヘルシーサポート炊飯器炊飯器には「低糖質10%カットメニュー」と「低糖質20%カットメニュー」の2種類があります。通常の炊飯よりも米に水を多く含ませるので、白米メニューの炊飯時間が約52〜61分なのに対し、低糖質10%カットメニューは約58〜66分、低糖質20%カットメニューは約60〜69分となっているようです。

 

一点注意したいのが、低糖質カットメニューは3合までしか炊けない点。5.5合炊きではあるものの、それは白米、無洗米、胚芽米、玄米(7ぶつき米)となっています。

↑天面のボタンをタッチして操作する。「低糖質」ボタンでカットする割合を選んだら、「炊飯」ボタンをタッチ

 

まずは低糖質10%カットメニューで炊いたごはんから見ていきましょう。炊きあがりは、たしかに普通のごはんよりも水分が多いように見えます。とはいえ、ごはんの形は崩れておらず、しゃもじを入れると柔らかくはあるものの、まぁこんなものかな、という印象。

↑普通のごはんよりも水分量が多いように見えるのは確か。べちゃべちゃというほどではない

 

茶碗によそって食べて見ると、普段食べるごはんに比べると柔らかいものの、ごはんの甘みなどはきちんと感じられます。「低糖質ごはん=あっさりしている」というイメージがあった筆者にとっては、味わい自体が普通のごはんとほぼ変わらないのは驚きました。ただし、硬めのごはんが好きな人にとっては慣れが必要なのも事実。これは割り切るべきポイントになりそうです。

↑白米メニューよりも柔らかいが、ごはんの味自体は変わらない。柔らかめのごはんが好きな筆者は、これなら置き換えてもいいと思えた

 

続いて、低糖質20%カットメニューで炊いたごはんへ。炊きあがりは明らかに水分が多く、失敗したのか? と不安になりましたが、これがデフォルトなのでご安心を。粒の形は崩れていませんが、10%カットのときとは明らかに違います。

↑水分が多いのが見てわかる。しゃもじで混ぜるときにごはんを潰さないように注意

 

さて、肝心の味と食感はどうか? 少し緊張しながら食べてみると……や、柔らかい。おかゆよりも粒感はあるのですが、初めて食べたときは驚きました。何も知らずにこれが出てきたら「今日、ごはん炊くの失敗した?」と聞いてしまいそう。とはいえ、味は普段食べている白米と同じ。ごはんを食べている満足感はあります。

↑柔らかいごはんが好きな筆者もさすがに驚くような柔らかさ。その反面、水分量が多いのでお弁当など冷めてから食べるときには良さそうだ

 

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