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2024/3/29 12:00

米宝くじの賞金が約1300億円に! でも何とも興ざめな仕組みになっていた

米国の宝くじ「パワーボール」の賞金が、いまスゴイことになっています。ジャックポット(大当たり)の賞金が、米国史上5番目となる8億6500万ドル(約1310億円※)に上昇しているのです。

※1ドル=約151円で換算(2024年3月28日現在)

↑全額もらえたら…

 

パワーボールは六つの数字を選択するだけの宝くじで、六つ全ての番号が一致する人がいなければ、賞金が繰り越されるシステム。現在、その賞金額が8億6500万ドルにも達しているのです。六つ全ての数字を当てる確率は、2億9220万分の1。途方もない数ですが、それに当たれば大金を手にすることができるのです。

 

ただ、ここで気になるのが、見事大当たりしたとき、実際に手にできる賞金はいくらになるのか? 現地の報道によると、パワーボールで大当たりすると、二つの選択肢が与えられるそうです。一つは年金のように30年間にわたって賞金を受け取る方法。もう一つはすぐに賞金を受け取る方法です。

 

二つ目の方法のほうが人気があるそうですが、このやり方では実際に手にする金額はかなり小さくなってしまいます。まず、賞金には24%の連邦税がかかり、累進課税になっているため、最大37%にもなります。そのため、手元に残る金額は2億6210ドル(約397億円)まで減る可能性があるのだとか。

 

ここに、さらに州税がかかることになります。州税は、各州によって税率が異なりますが、例えばニューヨーク州は10.9%のため、最後に手元に残るのは2億3353万ドル(約353億円)になるのだそう。

 

1300億円の賞金なのに、実際に手にできるのは、その4分の1近くになってしまう可能性も……。とはいえ、そもそもの賞金額が大きいため、たとえそうなったとしても巨額を手にすることには間違いありません。こんなアメリカンドリームを、いったい誰が手にするのでしょうか?

 

【主な参考記事】
The Sun. LET’S GET LUCKY Powerball climbs to $865 million but any winner will automatically have to give back millions of their prize money. March 26 2024