4月某日。妻の一言から、我が家のエアコン買い替えのミッションは始まりました。
「今年の夏は尋常ではない暑さになるはず、そんな夏の最中にエアコンが壊れたらどうしようと、今から不安で寝られない。だから、夏前にどーしてもエアコンを買い替えてほしい!」
彼女の不安には理由があります。我が家のエアコンは2008年製のナショナル製。たしかに稼働歴18年の大ベテランはいつ動かなくなってもおかしくありませんし、実際に真夏にエアコンが故障したら地獄です。

我が家のエアコン、最適解は?
買い替えるとは言っても、現在のトレンドをまったく知らない我ら。何を買えばよいのか、とっかかりすらありません。そこで、まずはGetNavi AIとGetNavi webの家電マスター・近藤克己さんに、購入時期や購入の基準などを聞いてみることにしました。
■GetNavi AIの解答
・梅雨入り前や夏本番を迎える前の5月〜6月、あるいは冬のセール時期である1月〜2月が、価格を抑えやすい狙い目の時期。
・購入先は、家電量販店の実店舗がおすすめです。より安さを追求するのであれば、オンラインストアも選択肢に。
・エアコンを選ぶ際は、部屋の広さや断熱性、日当たりなどを考慮し、適切な能力(畳数)のものを選ぶ。
・省エネ性能や、内部クリーン機能、湿度コントロール機能など、付加機能の有無も快適性やランニングコストに影響するのでよく考える。
■家電マスター・近藤克己さんの解答
・エアコンを安く買うなら9月上旬が狙い目。
・購入する際は対応畳数より1つ上のものを買う。
・温風乾燥機能は必須(カビを抑制する) 。
・「安いモノを短く」「高いモノを長く」どちらかを選ぶ。
・実は、取り付け工事が重要。
解答を参考にして妻と話し合います。まず、買い替えるのはリビングと仕事部屋の2箇所。予算は「30万円以内」。そしてエアコンに求めるものは次の3つです。
1.省エネ。
2.長持ち(できれば人生最後のエアコンにしたい)
3.自動掃除機能など便利な付加機能は不要。
要は、「部屋をしっかり冷やしてくれればそれでいい」というシンプルな結論になりました。
これを基準にするなら、「ダイキン」と「ゼネラル」がよいのではと近藤さんからのアドバイスのもと、候補となったのはダイキン「Fシリーズ」、ゼネラルの「ノクリア Wシリーズ」の2機。
ただ、予算が30万円では難しいということで、40万円にアップ……。「高いものを長く」です。仕方ない。
■ダイキン「Fシリーズ」・ゼネラルの「ノクリア Wシリーズ」の比較
| ダイキン:Fシリーズ | ゼネラル:ノクリア Wシリーズ | |
| フィルター自動お掃除 | 〇(ダストボックスへ自動回収) | 〇(ダストボックスへ自動回収) |
| 内部クリーン・除菌 | ストリーマ内部クリーン (独自のストリーマ放電でカビや菌を抑制、乾燥) | 熱交換器加熱除菌 (洗浄後に55℃以上で加熱し、付着カビ菌・細菌を除菌) |
| 空気清浄機能 | 〇(ストリーマ空気清浄) | 〇(プラズマ空清:電気集塵方式) |
| 気流制御 | 天井気流(風ないス運転) 風を直接体に当てにくく、天井に沿って送風。 | 左右独立ルーバー(ワイド暖房) 左右別々に風向きを変えられ、部屋の隅まで届く。 |
| 除湿機能 | 9段階の「しつどみはり運転」等 | 2WAY除湿(ソフトクール・ひかえめ) |
| スマホ・AI連携 | 内蔵またはオプション (無線LAN対応) | 無線LAN内蔵 (ノクリアアプリ対応、スマートスピーカー連携) |
| 期間消費電力量 | 1455kWh | 1146kWh |
どちらもミドルクラスで、空気清浄機能や、気流制御、除湿機能に違いはありますが、スペックだけを見ても「コレ!」という決め手に欠けます。消費電力量を見ると「ノクリアWシリーズ」のほうが低いので、省エネを考えればこちらのような気もしますが、量販店で実物を見て決めることにしました。
妻の謎のこだわり
機種候補の選定を終えた我らは、5月の連休に満を持して量販店に向かいました。本日中に決めるつもりです。
しかし、購入を検討している「ダイキンFシリーズ」と「ノクリアWシリーズ」には1つ懸案がありました。それが「自動掃除機能」。
我が家の希望として「自動掃除機能など便利な付加機能は不要」があります。特に妻は「自動掃除機能」に強い嫌悪感を持っています。
その理由は、「自動掃除機能があると壊れやすくなるだろ!」「エアコン掃除のサービスを呼ぶ際の料金が高くなるだろ!」の2点。
(ちなみに、妻は掃除好きでエアコンのフィルター掃除もまめにやります)
「自動で掃除してくれるんだから、いいじゃないか」と思いますし、販売員も「自動掃除機能が付いているからといって壊れやすくなることはない」と説明しますが、納得しません。そんな妻を見かねた販売員が「では、ノクリアのLシリーズならどうですか?」と提案してくれました。
■ノクリアWシリーズとノクリアLシリーズの比較
| Wシリーズ | Lシリーズ | |
| 省エネ基準達成率 | 2027年度目標 100%クリア | 2027年度目標 100%クリア |
| フィルター自動おそうじ | あり(自動でホコリを回収) | なし(手動でお手入れ) |
| 熱交換器加熱除菌 | あり(55℃以上でカビ菌を除菌) | あり(55℃以上でカビ菌を除菌) |
| 外せる送風路 | あり(フラップ等を取り外して掃除可) | あり(フラップ等を取り外して掃除可) |
| 無線LAN(スマホ連携) | 内蔵(ノクリアアプリ対応) | 内蔵(ノクリアアプリ対応) |
ノクリアLシリーズは、性能面ではWシリーズとほぼ同じで、違いは「自動掃除機能」がないこと。まさに、「自動掃除機能など便利な付加機能は不要」な我が家にうってつけの1台。しかもWシリーズより安い。これだ!ミッションコンプリート!
「じゃ、これで」と言いかけたところ、販売員から今日の購入は待って、まずは工事の事前見積もりをしろとの提案がありました。
室外機のスペースなど思わぬところに問題があるかもしれないから、工事業者にあらかじめ現場を見てもらったほうがよいとのこと。
まさかのサイズ制限!
販売員の提案を受け本日の購入は見合わせ、工事の見積もりの日程(混み合っているらしく10日後)を決めてこの日は店を出ました。
見積もり当日。もちろん、こちらも事前にサイズなどは測っており大丈夫だろうと思っていましたが、業者のチェックでよもやの問題が発生しました。
「ドレンホースの穴の位置関係で、スリムタイプしか無理ですね!」
スリムタイプとは高さが25cm以下のもので、それ以上のサイズだとドレンホースの角度的にドレン水が逆流するとのこと。

購入しようと思っている「ノクリアLシリーズ」は高さ29cm。天井までのスペースはあるのに、まさかの穴の位置で取り付けが不可になるとは思いもよりませんでした。
でも、購入して工事当日に発覚したら目も当てられませんから、これはこれでよかったとしましょう。事前見積もり大切。
さらなる落とし穴が……
途方に暮れました。
本来なら、もう一度ゼロから機種選びをするべきところなのですが、もはや、我らにその気力は残っていません。
「ノクリアLシリーズ」で気持ちが固まっていたこともあり、同じゼネラルのスリムタイプでいいんじゃないかということで、機種は「ノクリアCシリーズ」で決定です。
| Cシリーズ | |
| 省エネ基準達成率 | 2027年度目標 79%クリア |
| フィルター自動おそうじ | なし(手動でお手入れ) |
| 熱交換器加熱除菌 | あり(55℃以上でカビ菌を除菌) |
| 無線LAN(スマホ連携) | 内蔵(ノクリアアプリ対応) |
後日、工事の見積書を持って、量販店を再訪。機種も決まっているので買うだけと思っていたら、もうひとつ落とし穴がありました。
購入を考えていたのは「おもに14畳用」の機種。我が家のリビングは12畳で「対応畳数のひとつ上」の基準もクリアしています。しかし、よくよくみると「畳数の目安:11畳〜17畳」とあります。そしてこの表記は、「木造なら11畳、鉄筋なら17畳」ということだったのです。
我が家は木造なので11畳に該当、つまり12畳に1畳足りない……。「対応畳数の1つ上」ならば「おもに18畳用。畳数の目安:15畳〜23畳」の機種を購入せねばなりません。
「こちらのほうがパワーもあるし、一気に冷えますよ!」という販売員の声が空々しく響きます。
翻弄されまくりましたが、最終的に購入したのは下記の2種となりました。
・ノクリアCシリーズ:18畳用
・ノクリアCシリーズ:10畳用
設置工事費を含めた金額は「42万円」。
ただ、ここから東京都ゼロエミポイントで3万円分が引かれ、量販店のポイントが5万2000ポイント付いたので、実質の支払い金額は「34万円」といったところでしょうか。
当初の予算内で収まったのでよしとします。よしとさせてください。
東京ゼロエミポイント
対象の省エネ家電を購入すると最大8万円が値引きされる超絶お得なポイント。
エアコン選びは計画的に!
なんとか夏前にエアコンの買い替えは完了。妻もこれでゆっくり眠れることでしょう。1か月にわたる紆余曲折を経験をした我々から、買い替えを考えている方へのアドバイスは次の3つです。
・必要な機能をきちんと見極める。
・できるだけ、量販店をめぐり粘って検討する。
・購入前に必ず工事の見積もりに来て貰う。
買い替え2027年の省エネ基準変更により、今年のエアコンの需要は増えているようです。実際に平日でも多くの人が量販店に足を運んでいます。夏前の買い替えを考えている方はお早めに!
