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2019/4/23 17:30

ラーメンよりつけ麺? 日本在住外国人が大好きな日本の「ラーメン」3選

国民食といえるほどお馴染みのラーメンですが、グローバル化が進む日本では外国人が人気ラーメン店の行列に並ぶ光景もちらほら。でもラーメンといっても、味は醤油に塩、味噌とジャンルは多岐にわたります。彼らは一体どのタイプが好きなのでしょうか?  国の異なる3人に聞いてみました。

 

【今回お話を伺った日本在住外国人のみなさん】

↑チリ・バルパライソ出身のバビエル・エスコバルさん。20代ジャーナリスト。2018年に来日

 

↑コンゴ・リカシ出身のグレイス・キテバさん(40代)。2017年に来日。機械製造会社に勤務

 

↑韓国・釜山出身のイム・イク・ジェさん。来日して7年になる20代のマーケター

 

つけ麺が大健闘! 理由は確かに納得できるものだった

[その1]豚骨魚介つけ麺

ラーメンには濃厚さとボリュームを求めるバビエルさん。特に行きつけの店があるわけではないものの、店を選ぶポイントはガッツリした味であるかどうかが重要だとか。ただ、バビエルさんが好きなのはつけ麺。その理由は?

「つけ麺って、ラーメンよりも麺の量を多く設定している店がほとんどでしょ。つけ麺は太麺を採用している店があったりね。なかには、ラーメンと同価格ながらつけ麺のほうがボリューミーなケースもあるし。スープ割りもできるから、おトクな気がするの。味もラーメンのスープより、つけ麺のつけ汁のほうが濃いでしょ。だから僕はつけ麺を選ぶんだ」(バビエルさん)

「味は、どろっとしていてダシの風味が効いているやつがおいしいと思うな。豚骨魚介っていうんだ? 太い麺につけ汁を絡めてすするの、すごく好きだよ!」

 

[その2]つけ麺

次に話を聞いたグレイスさんもつけ麺派。ただグレイスさんの場合はラーメンが苦手だからつけ麺を食べるという理由があるとか。それはナゼでしょう?

「熱いスープが苦手なんだ。だから自分からラーメンを食べに行くことはなくて、誘われたときに行くぐらいかな。もちろん、注文するのは熱くないつけ麺だね。味は特に好みがなくて、つけ麺ならなんでもいいよ」(グレイスさん)

「日本人はお酒を飲んだシメにラーメン食べるのが好きだよね。僕がよく誘われるのも飲み会の後。でも、飲んだ後には『つけ麺じゃなくてラーメンでしょっ』て言われるんだ。僕はどっちでもいいと思うんだけど、スープが飲みたくなるからラーメンなんだって知人が言ってたよ。でも、つけ麺だってスープ割りができるよね。まあ、飲んだ後につけ麺ってのはボリュームが多いかもしれないけど」

 

[その3]博多豚骨ラーメン

3人のなかでもイムさんの理由は特別。数年前に福岡に住んでいた影響で、イムさんは博多豚骨ラーメンが好きなのだとか。

↑「博多ラーメン 膳」のチャーシューメン(480円)

 

「僕のなかで、ラーメンといえば天神エリアの博多ラーメン。上京してからも醤油ラーメンやつけ麺などいろいろ食べたんですけど、やっぱり博多豚骨が一番ですね。韓国に『ソルロンタン』っていう牛骨スープがあるんですけど、それに近い白濁したタイプだったから、初めて食べたときも違和感がなかったです」(イムさん)

「博多にいたとき一番行ったのは『博多ラーメン 膳』っていうお店。数店舗あって、定番のラーメンは一杯320円という破格のプライスがお気に入りでした。替玉は100円だったかな。よく注文してました。博多ならではの麺の硬さオーダーもできて、卓上には紅生姜やニンニクのトッピングも。味もおいしかったし、いまでもすごく食べたくなります」

 

たまたまかもしれませんが、今回は3名のうちふたりがつけ麺派でした。もしかしたら外国人に知られていないだけで、ポテンシャルは高いのかもしれませんね。

 

協力: LIFE PEPPER https://lifepepper.co.jp/