『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。今回は「フード編」からサントリー「こだわり酒場のタコハイ」を紹介。販売単月で100万ケースを突破した人気のヒミツを探る。
※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです
名門ブランド「こだわり酒場」から新たな味のサワーがまたヒット
サントリー
こだわり酒場のタコハイの素
715円
酒場で愛されるプレーンサワーの味わいを目指した、ソーダ割り用の濃縮リキュール。アルコール度数は25%で、好みの濃さで飲めるのも人気の理由だ。オススメの配合は、タコハイの素1に対し炭酸水が3。6%の濃さに仕上がる。
サントリー
こだわり酒場のタコハイ
163円(350㎖)
220円(500㎖)
プレーンサワーの味を、より手軽に楽しめる缶商品。「タコハイの素」同様、ほのかな柑橘の爽やかなフレーバーと独自技術で、甘香ばしい風味を引き出した焼酎「焙煎麦焼酎」のコクが食事を引き立てる。
【ヒットのシンソウ】
<証言者>フードライター・中山秀明さん
食のトレンドに詳しい。GetNavi webでは連載「サニーデイ・サービス 田中 貴のラーメン狂走曲」を担当。
家飲み食中酒の選択肢拡大にも貢献!!
「発売6週間で、同社の昨年のヒット商品『翠ジンソーダ缶』の初動を超える売れ行きを記録。これまで、食事に合うRTDといえばレモンサワーが鉄板でしたが、本品の登場により家飲み食中酒の選択肢が広がりました」(中山さん)
売れ行き:★★★★
革新性:★★★
影響力:★★★★
酸味や甘みを抑えコクは豊かポストレモンサワー的な存在に
サントリーが3月7日に発売した「こだわり酒場のタコハイ」は、販売単月で100万ケースを突破。年間計画も、2倍の500万ケースに上方修正するほど売れている。フードライターの中山秀明さんは、本品のヒットには複数の要因が絡んでいるという。
「昨今の外食で人気の業態が大衆酒場。昭和から続く老舗酒場と、その魅力を若手経営者が表現したモダンな酒場、どちらも好調です。これらの店の定番酒といえばサワー。レモンサワーも人気ですが、酸味や甘みが控えめなぶん焼酎のコクが豊かなプレーンサワーにもファンが多く、その味を再現しているのが本品です」(中山さん)
では、その他の要因とは何か。
「『こだわり酒場』シリーズは、2018年にレモンサワーの素、2019年にその缶商品がヒットしていて、ユーザーからの信頼が厚いんです。またここ数年、シティポップや平成レトロなどが流行り、レトロ回帰が世の中全体で続いていますよね。こうしたトレンドも、タコハイ人気を後押ししたのだと思います」(中山さん)
【コレもヒット!】
大衆酒場で愛される元祖酎ハイのような辛口をノンアルコールで実現
宝酒造
タカラ「辛口ゼロボール」
実売価格141円
下町の大衆酒場で愛される、元祖「焼酎ハイボール」のようなキレのある辛口の味わいをノンアルコールで実現。糖質、カロリー、プリン体、甘味料の4つがゼロなのもうれしい。