ゴールドウインとSpiber（スパイバー）の共同開発による、アウトドアジャケット「MOON PARKA（ムーンパーカー）」がいよいよ完成し披露されると聞いて、その発表会に行ってきました。
4年間の共同開発を経て、生地の耐久性や安定性などの課題をクリアした本製品は、デザインを含めて2015年に発表したプロトタイプから大きく進化していました。
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MOON PARKAは、主原料に石油などの化石資源に依存せず、微生物による発酵プロセスにより作られた構造タンパク質を使用して市販される世界初のアウトドアジャケット（2019年8月29日現在、一般社団法人構造タンパク質素材産業推進協会調べ）。THE NORTH FACEとSpiberのコラボプロジェクト「THE NORTH FACE Sp.（ザ・ノース・フェイス エスピードット）」の第2弾アイテムとして発売します。
発表会場へ入った瞬間、中は真っ暗。そして会場中央のモニターには宇宙から見た地球が映し出されていました。そう、まるで自分たちが月にいるかのような演出からスタート。
そこに登壇したのがSpiber代表執行役の関山和秀さんです。前回の記事でも書いたように、このMOON PARKAは2015年にはプロトタイプが完成していましたが、実際の市販化には至りませんでした。しかし、今回やっと市販化に漕ぎ着けたのです。
「素材の強度、ゴールドウインの製品強度もクリアし、アウトドアウェアに適した洋服になりました。ですので、満を持して発売します」とは、ゴールドウイン代表取締役副社長執行役員渡辺貴生さん。
3層から成る表地の表側にゴールドウインとSpiberで共同開発された構造タンパク質「ブリュード・プロテイン」を100%使用。表地の中間層に防水透湿ラミネートを、中綿にTHE NORTH FACEのハイエンドモデル「SUMMIT SERIES（サミットシリーズ）」にも採用実績のある「900フィルパワーのクリーンダウン」を使用し、防水透湿・保温性もバッチリと言います。
10月1日まで、ザ・ノース・フェイス全国5店舗（東京・札幌・仙台・福岡・堀江）を巡回し、MOON PARKAを展示します。50着の予約限定販売。10月31日14時までの受付期間中に特設サイトから申し込み。後日抽選のうえ、当選者のみが12月12日より、THE NORTH FACE LAB（東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ2F）店頭にて購入できます。
6月に発表された250着限定のTHE NORTH FACE Sp.のTシャツは、8月29日に販売開始になりました。そちらの申し込み予約は大盛況だったとのこと。4年間かけて開発を続けた、THE NORTH FACE Sp.のMOON PARKAも応募が殺到することでしょう。
今回のTHE NORTH FACE Sp.のMOON PARKAは、冬のアウトドアシーンからタウンユースまで幅広く使えるよう、シンプルなデザインでした。残念ながら試着はできませんでしたが、手で触った感覚では軽い印象。重量感のあるダウンジャケットは着用しているだけで、肩が疲れてしまうので軽さは筆者的に必須。地球環境に配慮した糸をつむんだシンプルな表地と、華やかなプリントを大胆に施した裏地。そのギャップのある表情のポイントも高いです。
2021年以降、THE NORTH FACE Sp.ラインは製品生産数を増やすことで、少しでも価格帯を抑えることを目指していくとのことです。今後続く第3弾、第4弾のアパレルに期待したいところです。
【申し込みウェブサイト】
http://www.spiber.jp/tnfsp
【ギャラリー（GetNavi web本サイト上で閲覧できます）】