さまざまなマウスやキーボードを手掛けてきたロジクールですが、意外にも折りたたみ式のマウスはこれまでノータッチでした。
「Mobi Fold」は、ロジクールにとって初となる折りたたみ式のワイヤレスマウス。薄型軽量で、持ち運びを想定したマウスとなります。

思えばマウスは意外とかさばる存在であり、かといって小さすぎると操作性が損なわれてしまいます。Mobi Foldの操作性や可搬性はどうなのか、じっくりとレビューしていきましょう。
ポケットサイズのコンパクトさ

カラーはグラファイト、オフホワイト、ライラックの3種類。ロジクール公式サイトでは一時的に全カラーが完売しており、現在でも一部カラーは在庫切れとなるなど、高い人気が伺えます。

折りたたんだ状態のサイズは、高さ21mm×奥行66mm×幅57mm。写真のようにつまめるほどの薄さで、バッグへの収納性は文句なし。スーツケースやブリーフケース、なんならポケットにも収まるでしょう。

折りたたみのヒンジ部分およびマウスの下半分はシリコン素材で、展開すると蛇腹のような意匠が表れます。シリコンゆえ、ホコリが付きやすいですね。蛇腹は最大で130度ほど展開し、完全にフラットな状態にはならない仕様です。
肝心のマウスとしての機能は、左右クリックとタッチ式ホイールを備えたシンプルなモデルと言えます。スクロールをホイールではなく平たいタッチエリアとしたのは見事なアイデアですね。

Easy-Switch機能対応なので、長押しで簡単にペアリングが可能。最大3台まで登録でき、ボタンを押すだけで簡単に接続先の切り替えができます。
バッテリーはとてもタフで、1分の急速充電で最大22時間使用でき、フル充電では1か月ほど使用可能。本体を折りたたむと自動で電源がオフになるため、省エネ性能も高いです。
ちなみに、背面のフタを開ければユーザー自身でバッテリーの交換が可能ですが、交換用のバッテリーはiFixit経由でユーザー自身が注文する必要があります。公式サイトでは15年間の毎日の使用に耐えると公言されてますし、特別な事情がない限りバッテリー交換の必要はないでしょう。
操作性は、慣れればなんとかなる……か?

肝心のマウスとしての操作性ですが、悪くはありません。静音クリックや公称800dpiのセンシング(400〜4000で設定可能)など、基礎スペックは高め。
ですが、クリックした際にマウス本体が手前にズレる感覚があり、それを止めるため余分な力が入ってしまいます。「こういうクセのマウス」と受け止めることはできますが、やはり平たい形状ゆえ手に完全にフィットしていないのは否めませんね。

もうひとつクセがあるのが、タッチで操作するスクロールです。ホイールのような段階的な操作ではないのに、ソフト側は段階的にスクロールするのがどうも違和感で……。スクロールを滑らかにするフリーソフト「Mos」を導入したくなりました。
また、スクロール部分には2か所の押し込みボタンがあります。手前側はすぐ指が届くのですが、奥側のボタンが気持ち遠目です。手が大きな人、あるいはマウス全体を包んで持つ人であれば問題にならないかもしれませんが、わりと手前側を掴みがちな筆者としては難しめな動作でした。

ロジクール製マウスのコンパニオンアプリ「Logi Options+」にて、ポインターやスクロールの速度、ボタンのアサイン先変更などが可能。ここは普段のロジクール製マウスと大差なしでした。
外出先だけでなく、自宅でも使いこなす価値はある
Mobi Foldを数日使ってみましたが、クセはあるものの嫌いにはなれない、といった感じでした。製品のデザインも優秀で、自宅でも出先でも変わらない操作性を得られるメリットは大きいでしょう。

筆者が普段利用しているマウスと並べると、その体積差は3倍以上。さすがに「MX Vertical」を持ち出す気にはなれません。外出用のマウスを用意しておくか、Mobi Foldで自宅も出先も統一して身軽になるか……ここは個人の好みが出そうです。
平時からフラットなマウスを使っている人であれば、Mobi Foldへの移行もスムーズでしょう。逆にエルゴノミクス系に慣れている人は、フラットな形状への慣れが必要になりそうです。最終的に慣れてしまえばコンパクトという恩恵をフルに享受できますし、慣れるためにも自宅や会社のマウスもMobi Foldにしてしまうのがよさそうですね。
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