ヘルスケア
2020/8/4 19:30

家にいても油断大敵! 紫外線による肌トラブルを防ぐ応急処置と事前のケア

長かった梅雨が明け、紫外線が気になる季節が再びやってきました。対策は万全にできているでしょうか? 今年はマスクをして出歩くことが多く、“マスク焼け”も気になるところです。また、家にいることが多いからと、油断するのは禁物。窓から差し込む日差しで、知らず知らずのうちに、肌に到達する紫外線を溜め込んでしまっているのです。

 

うっかりと日焼けをしてしまったときは、すぐにケアすることが大切。今回は、リラクシングビューティースパ「STUNNING」のオーナーセラピストである佐古みゆきさんに、日焼けしてしまった肌にすべき応急処置と、事前にしておきたいスキンケアについて教えてもらいました。

 

日焼けは夏だけじゃなかった! 365日したいUV対策

夏が近づいてくると、日焼けや将来的なシミ・ソバカスの原因となる「紫外線B波」が急激に増えてきます。日焼け止めクリームを塗ったり、UVカットのファンデーションに切り替えたりする人も多いのではないでしょうか?

 

特に日焼けしやすいのは、紫外線が強い5〜8月。ただし、真冬でも太陽光は降り注いでいます。まずは一年中、しっかりと日焼け予防していただきたいと思います。UVカットの乳液を使えば、日焼け止めクリームよりテクスチャーが柔らかく、首のうしろや腕などにも塗りやすいのでオススメです。日焼けには日々気をつけていきたいものですが、それでも日焼けしてしまった場合は、何よりもまず早くケアすることが大切です」(リラクシングビューティースパ・STUNNING オーナーセラピスト/佐古みゆきさん、以下同)

 

日焼け止めの正しい塗り方をおさらい

朝起きてメイクするときに日焼け止めを塗ったら、そのまま終わりにしていませんか? 日焼け止めは、SPFの数値が高ければ塗り直さなくていいかというと、そうではありません。

 

「人によって汗のかき方や肌質は違うのですが、それでも2〜3時間に一度は塗り直すのがいいでしょう。ウォータープルーフで落ちにくい日焼け止めクリームを使い、メイクしていても使えるスプレータイプの日焼け止めで、ファンデーションの上からでも塗り直してください」

 

【編集部選】
化粧下地としても使いやすいさらっとした使い心地


アイセイ薬局 KuSu「日焼け止めクリーム プロ」
2255円+税

アイセイ薬局のヘルスデザインブランド「KuSu」から新しく登場した日焼け止めです。ウォータープルーフで汗を掻いてもよれにくく、つけ心地がさらりとしているので一年中使うことができそう。子どもや敏感肌の方も使えるノンケミカル処方です。SPF50・PA++++

 

【編集部選】
低刺激設計で敏感肌用に開発されたスプレータイプ


ラ ロッシュ ポゼ「アンテリオス UVプロテクションミスト」
2500円+税

顔に直接スプレーでき、白くなりにくくベタつかないので扱いやすい日焼け止めです。メイクした上からシュッとかけるだけで、日焼け止め効果が持続します。ちょっとした買い物やゴミ捨てに行くときも、スプレーしてから出かけるといいですよ。SPF50・PA++++

 

知っていた? 目や髪の毛も日焼けに注意!

顔やボディに日焼け止めを塗っても、まだ安心できません。実は、目や髪の毛も日焼けしてしまうのです。

 

「髪の毛は、日焼けするとカサカサに乾燥してしまい、カラーリングしている方は退色しやすくなってしまうんです。トリートメントなどで保湿することも大切ですが、先ほどのようなスプレータイプの日焼け止めを髪の毛にもシュッとしておくといいですよ。そして、目の日焼けにはもっと注意が必要。目から入った紫外線が、体内にメラニン色素を作ってしまうんです。このメラニン色素が肌を黒くさせたりシミを作ったりする原因になりますから、UVカットのサングラスをかけて予防しましょう」

 

日焼け止めクリームを塗る以外にもできる、日焼けする前の予防ケア

できることなら、うっかり日焼けする前にしっかりと予防しておきたいもの。日焼け止め以外の予防法について、佐古さんに伺いました。

 

1. βカロテンの豊富な食材を日焼けしそうな日の3日前から摂る

βカロテンは、食べる日焼け止めとも言われる栄養素。活性酸素を抑制し、紫外線から肌をバリアする機能を高めてくれます。「ほかにも、ビタミンEは肌の酸化を予防してくれるので、普段より少し多めに緑黄色野菜を摂るよう気をつけておくといいでしょう。美容も健康も、まずは食事で改善できるといいですよね」

 

2. 肌にたっぷりと水分補給しておく

紫外線を浴びると肌の水分はどんどん奪われていき、深部まで乾燥していってしまいます。乾燥した状態でさらに日に当たると、赤くなったりヒリヒリしたりするまで焼けてしまうのです。「肌に水分があればあるほど、日焼けトラブルは少なくなりますから、化粧水をしっかり塗っておきましょう。化粧水は一度で塗り終えるのではなく、少量を何度かに分けてつけていきます。肌が水分を吸収しなくなるまで、たっぷりと手で重ねづけしてください」

 

【佐古さんオススメ】
肌をモチモチに保湿できる化粧水と乳液


クレメンス オーガニクス「ハイドレイト ミストトナー」
3600円+税

クレメンス オーガニクス「UTエマルジョン」
4500円+税

乾燥肌や敏感肌の人に向けて作ったオーガニックのコスメブランドです。「ミストトナーは手のひらに取り、肌に押し込むように化粧水を深部に届けていきます。加水を一切しない天然のダマスクローズから採った、ローズウォーター100%のミストです。もうひとつは乳液で、保水力を高め肌を整えるアロエベラや、炎症を抑えるカレンドラを配合しているので、肌をダメージからしっかりと守ってくれますよ」

 

3. 日焼けしてもすぐに修復できる肌づくりをする

日焼けするとわかっているときは、前もって準備をしておきましょう。オススメは、ビタミンCの服用と、ポリフェノールの一種であるフェルラ酸を肌に塗布しておくことだそう。

 

【佐古さんオススメ】
肌に塗って強い日差しへのバリアを作る


メソシューティカル「FAセラム」5ml
1万1000円+税

Lypo-C「リポ カプセルビタミンC」30包入り
7200円+税
(※健康食品扱いで税率8%)

「ビタミンCは、“リポソーム化”といって栄養を効果的に吸収できるように作られたものがオススメです。摂ったビタミンCがコラーゲンの生成に役立ち、肌の修復に効果をもたらします。右の商品に含まれる『フェルラ酸』は、紫外線から肌を守ってくれると同時に、うっかり日焼けしてしまったときには直ちに肌を修復させてくれるので、ダメージが残りづらくなるのです」

 

それでも日焼けしてしまったら……。日焼けの度合い別で、効果的な応急処置の方法をお伝えします。