夏休みの自由研究、何をするか決まりましたか? 「テーマが決まらない」「準備が大変」と悩む家庭も多いはず。夏休みも後半を迎え、そろそろ親子で不安を感じる時期でもあります。そんな親の切実な悩みを一挙に解決する商品が、Gakkenの「自由研究おたすけキット」シリーズです。
そこで今回は、自由研究おたすけキット3種類を実際に体験してみました。価格は各1,650円(税込)。実験に使う道具がセットになっているほか、ガイドブックには実験の手順や科学の解説、レポートの実例も掲載されています。
実際に使ってみて、どのくらい簡単なのか、子どもが楽しめるのか、自由研究としてどうまとめられそうなのかをチェックしていきます。
目次
【酸・アルカリを調べよう】
色の変化が楽しい! 身近なものの性質を調べてみた
まず試したのは「酸・アルカリ」の実験。3つのキットのなかでも、特に色の変化がわかりやすく、子どもが楽しみながら取り組みやすい内容でした。

まずは、キットの内容物をチェック。

試験管やスポイト、色変わりのもとなど、実験に使う道具がひと通り入っています。身近なものを用意すれば、すぐに実験を始められるのも便利です。
それでは、実際に実験してみましょう!
最初に「色変わり液」を作る
付属の粉末を水に入れて混ぜ、「色変わり液」を作ります。粉を入れて混ぜる作業は、どこか知育菓子を作っているような感覚で、実験のスタートから楽しめました。

色変わり液ができたら、酸の液とアルカリの液も準備。ここまでの作業は難しくなく、子どもでも取り組みやすそうです。
「1滴」で色が変わるのがおもしろい!
準備ができたら、いよいよ実験スタート。試験管に色変わり液を入れ、スポイトで酸の液やアルカリの液を1滴加えてみます。

すると、入れた瞬間に色が変化!

ピンクや青など、見た目にもわかりやすく変化してくれます。「おお、変わった!」と、待ち時間がほとんどなく結果が出てくれるので、子どもが飽きずに楽しめるはず。
親子でやるなら、「何色になると思う?」と予想してから1滴入れてみると盛り上がりそうです。次々と試したくなります。
家にあるものを使って、さらに実験!
基本の実験が終わったら、身近なものの酸性・アルカリ性も調べてみました。今回は、ほうれん草、食塩水、食器用洗剤を用意。



それぞれを色変わり液に入れてみると、ほうれん草は酸性、食塩水は中性、食器用洗剤はアルカリ性という結果になりました。

同じ紫色に見えていても、並べてみると少しずつ色が違い、きれいなグラデーションに。「どっちが酸性だと思う?」と予想しながら試すのも楽しそうです。
ガイドブックには、レモンや調味料、土など、ほかにも身近なものを使った実験方法が紹介されています。冷蔵庫やキッチンから「これも試してみよう!」と材料を探すところから、親子で相談するのもいいでしょう。
自分だけの色を作るのも楽しい
ガイドブックでは、最初に作った酸の液とアルカリの液を使って、色づくりを楽しむ方法も紹介されています。
酸やアルカリの液を加える量によって色の濃さが変わるため、さじ加減を変えながら自分だけの色を作ることができます。実験をもう少し発展させたい場合にオススメです。
実際にやってみて、簡単?楽しい?
実際に体験してみて、3つのキットのなかでも比較的取り組みやすい実験でした。基本の作業は「粉を混ぜる」「スポイトで1滴入れる」とシンプルで、結果もすぐに出るので、実験に慣れていない子でも進めやすそうです。
一方で、試験管やスプーンが小さいため、液体を入れたり粉末をすくったりするときは少しこぼれやすいところも。実験前にラップや新聞紙を敷いておくと安心です。
また、このキットに限らず自由研究おたすけキットには紙のガイドブックに加えて、作り方の動画も用意されています。文字だけではわかりにくいところも動画で確認できるので、子どもが自分で進める場合にも便利でした。
ガイドブックには実験の手順ほか、酸性・アルカリ性についての豆知識や、自由研究のレポートの実例も掲載されています。実験を楽しんだあと、「どうやってまとめよう?」となったときにも参考にできます。
「何色になる?」と予想する→実験する→結果を比べるという流れがわかりやすく、親子で会話しながら楽しめる「酸・アルカリを調べよう」。身近なものを追加すれば、実験をどんどん広げられるのも魅力です。
【おいしい水を調べよう】
水道水とミネラルウォーターで違いはある?
続いては「おいしい水」の実験。普段何気なく飲んでいる水について、pHや残留塩素、硬度を調べていきます。

まずは、キットの内容物をチェック。

試験管やスポイト、各種の判定薬など、水を調べるための道具がひと通り入っています。
今回用意したのは、長野県と栃木県のミネラルウォーター、そして東京の水道水の3種類。身近な水を比べてみることにしました。

まずはpHをチェック!
最初に調べるのは水のpH。試験管に水を入れ、付属のpH測定薬を1滴加えて混ぜます。

すると、一滴入れた瞬間に色が変化。色がきれいなので、変化の様子を見ているだけでも楽しめます。

付属のpHカラーチャートと見比べて、数値を確認します。今回の結果は、東京の水道水が中性、長野と栃木のミネラルウォーターは黄色寄りの酸性でした。
「同じ水でも違いがあるの?」と、飲み比べるだけではわからない違いを目で確認できるのが、この実験のおもしろいところです。
水道水にカルキは残っている?
続いては、カルキとも呼ばれる残留塩素をチェック。

判定薬を入れて混ぜ、色の変化を確認します。赤くなれば残留塩素があり、無色透明のままなら残留塩素はない、という仕組みです。
今回調べた東京の水道水では、残留塩素は確認できませんでした。
普段飲んでいる水について、「カルキって本当に入っているの?」と身近な疑問から実験できるのもポイントです。
硬水・軟水の違いもわかる!
最後は、水の硬度を調べます。
判定薬を入れて混ぜ、しばらく置いてから硬度比色表と見比べます。



今回の結果は、長野の水が硬度0~50程度、東京の水道水が300程度、栃木の水が500程度となりました。普段は「水」とひとくくりにしているものでも、調べてみると硬度に大きな違いがあることがわかります。
何種類か集めて比べると、もっと楽しそう!
今回用意したのは3種類でしたが、実験する水を増やしてみるのもおすすめ。スーパーなどでいろいろなミネラルウォーターを集めて、pHや硬度を調べて比較表を作れば、そのまま自由研究の材料にもできます。「どの地域の水が一番硬い?」「水の種類によってpHは違う?」など、自分でテーマを広げられるのもおもしろいところです。
ガイドブックでは、今回実施した実験のほかに、泡立ちや残留物の量を調べる実験も紹介されています。
実際にやってみて、簡単?楽しい?
実験の手順はシンプルで、基本的には「水を入れる→判定薬を入れる→色を比べる」という流れ。結果も色の変化で確認できるので、難しさはそれほど感じませんでした。特にpH測定は、判定薬を入れた瞬間に色が変わるのでわかりやすく、子どもでも結果を確認しやすそうです。
一方で、硬度を測るときに使う小さじがかなり小さく、すり切りいっぱいの量を取るのが少し難しいところ。ここは大人がサポートしてあげるとよいでしょう。
今回3種類の水を比べてみましたが、違いを並べて見比べられるところが、この実験のおもしろさ。親子で結果を予想したり、数値を表にまとめたりしながら進めると、自由研究にもつなげやすそうです。
【DNAを調べよう】
本当に見える? 身近な食材からDNAを取り出してみた
最後に挑戦したのは「DNAを調べよう」の実験。ブロッコリーやレバーなど身近な食材からDNAを取り出して、その様子を実際に観察します。
3つのキットのなかでは、準備するものや工程が多く、少し難易度が高め。生肉やお湯、エタノールを使うため、子どもだけで進めるというより、大人と一緒に取り組むのがおすすめです。

まずは、キットの内容物をチェック。

細胞を取り出すための薬品やメッシュの袋、試験管、スポイトなど、DNA抽出に使う道具がセットになっています。
まずはブロッコリーで挑戦!
今回用意したのはブロッコリー。つぼみの部分を細かくして、キットの細胞溶解液と混ぜます。

ここから少し待って、液をこして、エタノールに3滴ほど加えます。

しばらく静かに待ってから観察すると……。

白いもやもやとした塊が浮かび上がりました! これがブロッコリーから取り出したDNAです。
普段は目で見ることのできないDNAが、実際に目の前に現れるので、これはかなりワクワクします。工程は少し多いものの、最後に結果が見えることで「やってみてよかった」と感じられる実験でした。
レバーを使った実験もできる
ガイドブックでは、ブロッコリーのほかに、レバーを使ってDNAを取り出す方法も紹介されています。
レバーを細かくつぶして細胞溶解液と混ぜ、お湯で温めたあと、エタノールを加えてDNAを観察します。こちらも白い塊としてDNAを確認できる実験です。

また、自分の口の細胞からDNAを取り出す方法も紹介されているので、興味があればさらに実験を広げることができます。
実際にやってみて、簡単?楽しい?
実際に体験してみて、3つのなかでは一番工程が多く、難易度は高めでした。
ただ、ブロッコリーを細かくする、液をこす、エタノールを加える……とひとつずつ進めて、最後にDNAが見えたときの達成感は大きいです。普段は目にすることのないDNAを自分で取り出して観察できるのは、このキットならではのおもしろさ。
工程が多い分、親子で一緒に進めながら「次はどうなる?」と会話できるのもポイントです。動画で手順を確認しながら、ひとつずつ進めていけば、少し難しい実験にも挑戦できます。
実験を楽しみながら、自由研究まで進められる!
今回は、自由研究おたすけキットから「酸・アルカリを調べよう」「おいしい水を調べよう」「DNAを調べよう」の3種類を実際に体験してみました。
3つとも実験に使う道具がセットになっているので、準備の手間が少なく、思い立ったときに始めやすいのがうれしいところ。最初にお伝えしたように動画でも手順を確認できるため、実験の進め方に迷いにくいのもポイントです。
実際に体験してみると、「酸・アルカリを調べよう」は色の変化がわかりやすく、気軽に楽しみたい人向け。「おいしい水を調べよう」は身近な水を比較しながら、自由研究としてまとめやすいタイプ。「DNAを調べよう」は少し難易度が上がるものの、実際にDNAを観察できる達成感があります。
また、ガイドブックのレポート実例をもとにして、実験をして終わりではなく、「なぜこうなったのか?」を調べたり、結果を表や写真でまとめたりと、自由研究へ発展させやすいのも魅力です。
各テーマ1,650円(税込)で、実験に必要な道具がそろっているのも手軽なところ。「今年の自由研究、何にしよう?」とまだ迷っているなら、親子で楽しみながら挑戦できる選択肢としてチェックしてみてはいかがでしょうか?