文房具
2019/7/19 10:30

無精でも不器用でも貼る位置と角度がぴったり合う“カド活付箋”カミテリア「エッジオン」

【きだてたく文房具レビュー】誰が貼ってもうまくいく最高な付箋

付箋(ふせん)やインデックスシールを貼るのが苦手、というのがうっすらとコンプレックスになっている。「そんなもん、普通にシャッとめくってペッと貼ったらええやんけ」と言われたら「えへへ、そうっすよね」と半笑いで答えるしかないのだが、実のところ、その“ペッと貼る”という雑な貼り方が苦手なのだ。

 

まず、書籍やノートに対してきちんと水平、もしくは垂直に貼れているかが非常に気になるし、付箋の糊面がページからはみ出さず、かつ糊面の端がページの端にぴったり来ているかも気になるのである。

 

なので、いつも付箋を貼ろうとするたびに、いちいち慎重に場所と角度を合わせ、いったん呼吸を整えてから「……ハイーッ!」と気合いを入れて貼っているのである(そしてだいたいは納得がいかずに何度も貼り直す)。これで毎回無駄に神経をすり減らすのだから、それは苦手にもなろう。

↑適当に貼ればいいじゃん、と思いながら、毎回きっちりと貼ろうとしてしまう
↑適当に貼ればいいじゃん、と思いながら、毎回きっちりと貼ろうとしてしまう

 

そういう人間がなんとか快適に生きようとするなら、もう便利な道具に頼るしかないのだ。そこで今回は、世の中にあと何人いるのか分からないけど、同じつらみを抱えて生きている仲間に向けて、誰が貼ってもぴったり位置と角度が合って最高な付箋を紹介したい。

 

誰でもまっすぐ貼れるインデックス付箋

カミテリアの「edge+on(エッジオン)」は、まさに筆者のような生きづらい人間のために作られたかのような、スパッと位置が決まる快適インデックス付箋である。

↑カミテリア「edge+on」カド/側面タイプ、各20枚入り。各380円(税抜き)
↑カミテリア「edge+on」カド/側面タイプ、各20枚入り。各380円(税抜き)

 

付箋としてはかなり分厚い紙製の正方形が、1パッケージに2タイプ入っており、それぞれを貼る場所に合わせて使い分けることになる。

 

まず、四方のうち一辺にだけ色が付いているのが、ページ側面に貼るタイプ。この色の付いた辺の側に切れ込みが入っているので、それをクリップのようにページ端に奥まで差し込み、白い面の裏側にある糊面を押しつけて貼る。以上。

 

これだけで、7㎜幅の色の付いた部分だけがページからはみ出した位置でインデックスとして固定され、さらに水平・垂直もまっすぐ揃う、という仕組みだ。

↑ページ側面タイプは、切り込みを紙面に差し込むだけでまっすぐ貼れる
↑ページ側面タイプは、切り込みを紙面に差し込むだけでまっすぐ貼れる

 

↑切り込みが分かりやすいよう、黒い画用紙に貼ってみた状態
↑切り込みが分かりやすいよう、黒い画用紙に貼ってみた状態

 

何度もちまちまと位置を合わせつつ「水平取れてるかな?」なんて確認する必要がなく、スッと差し込んで貼って、ハイ作業完了。なんの工夫もテクニックもなしで、傾いていないインデックスができあがるので、これは快適というしかない。

 

たぶん、これがまっすぐ貼れない人はもう、インデックスそのものを諦めたほうがいいんじゃないかというレベルだ。

↑紙がかなり厚手なので、並べて貼るとインデックスとしても使える
↑紙がかなり厚手なので、並べて貼るとインデックスとしても使える

 

紙製なので、白い部分には油性/水性ボールペン、鉛筆、万年筆、マーカーと筆記具を選ばず書き込みが可能。面積がある程度広いので、書類への追加コメントも書きやすいし、数人のチーム内で回す資料に貼って閲覧確認の捺印スペースとしても使えそう。

 

とはいえ、ページ内に食い込むサイズが大きい分だけ、ベースの紙面が隠れる面積も大きくなってしまうのは難点と言える。文字や図面が隠れないように、貼る位置を考慮する必要はありそうだ。

↑紙製なので、対応する筆記具に関してはオールマイティ
↑紙製なので、対応する筆記具に関してはオールマイティ

 

ページ角のインデックス化を実現!

そしてもうひとつ、四辺ともに色がついているのが「edge+on」最大の特徴ともいえるカド活タイプ。“カド活”……つまりカドを活かすということで、これは従来製品ではできなかったページ角のインデックス化が可能というものである。

 

使い方は側面貼りタイプと同様に、切り込みをページのカドに差し込むだけ。

↑カドタイプ。こちらも分かりやすいように黒画用紙に差し込んだ図
↑カドタイプ。こちらも分かりやすいように黒画用紙に差し込んだ図

 

↑角をインデックスとして使うと、これまでにない存在感が
↑角をインデックスとして使うと、これまでにない存在感が!

 

カド活タイプは今までのインデックスにはなかった形状なので、貼っておくと非常に目立つ。ファイリングした書類の中で特に閲覧頻度の高いものや、重要なものに貼れば、他に埋もれることなく一発で見つけることができるだろう。

 

ページ裏側に四角い枠が出てしまうため、書籍など両面に可読域があるものには使いづらいかもしれないが、一枚物の書類に使うならこの“目立ち力”はかなり魅力的だ。

↑回覧書類の角に貼って、捺印スペースとして使うのも良さそう
↑回覧書類の角に貼って、捺印スペースとして使うのも良さそう

 

これまで無駄になっていた“ページのカド”が活用できるということで、使い方次第では相当に面白いことができそうな気はする。

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