コードレススティッククリーナーのマーケットを牽引してきたエレクトロラックスが、新製品「エルゴラピード リチウム(B3324B/3325B）」を9月15日に発売すると発表しました。実売予想価格は6万4800円（税別）。本体カラーはソフトサンドとサテンホワイトの2色での発売です。
クリーンな排気を徹底アピール
軽さ、取り回しのしやすさ、アクセサリーの多さなど、各社が特徴を打ち出ししのぎを削るコードレススティッククリーナー。なかでも高いシェアを誇ってきたエレクトロラックスが今回とりわけ力を入れたのは「クリーンな排気」です。先日開催された製品発表会では、コードレススティッククリーナーのユーザーの大半が、掃除機に求める性能としてきれいな排気を重視しているという調査結果を示しながら、その排気のクリーンさを徹底的にアピールしました。
エレクトロラックスがコードレスクリーナーユーザー1000人を対象に実施した調査によると、掃除中に窓を開けている人が7割以上もいることが分かりました。掃除機の排気の臭いや部屋の埃っぽさが気になるためです。また、掃除機の排気のきれいさに対しては、9割以上が重要と考えているとのことです。
フィルター改良でキレイな排気を実現し、ホコリを落とす手間もなくなった
これらの調査を受けて、新製品では本体内部のプリーツフィルターの表面積を従来比約2倍に拡大、素材も丈夫で目詰まりのしにくいものに変更しました。この結果、従来モデルより捕じん能力は2倍以上となり、PM2.5より小さい1.0ミクロンレベルの微粒子を99.99％捕え、クリーンな排気を実現しました。
もうひとつ、同社のコードレスを愛用する本サイトの編集長、山田によると「フィルターのバネがなくなったのはかなりうれしい」とのこと。同社コードレスのフィルターは、内部のバネを引っ張って、それを離すときの反動でホコリを落とす仕組みだったのですが、この作業が面倒で、ホコリが舞うことも多かったといいます。その手間がなくなったのと、キレイな排気を実現したという二重の意味で「この改良はうれしい」とのこと。
さて、上の動画は、エレクトロラックスが実施したスティッククリーナーの排気の他社比較実験です。ゴミが光る特殊なレーザーを当てたところ、競合2社（動画のA社、B社）はゴミを吸い取ると同時に排気口や本体のつなぎ目からもゴミが噴き出しています。新型エルゴラピートは何も映らないのですが、これは排気口・つなぎ目のどこからもゴミが出ていない証拠です。
エルゴラピートは肝心の吸引力もトップクラスだと、エレクトロラックスは説明します。フローリングやカーペットだけでなく、布団掃除に関しても、他社専用機よりダニアレルゲン除去率で高い数値を示したとしています。
このほか、新モデルではバッテリー性能が向上したことで、通常モードで3分、最大モードで2分ほど従来モデルより運転時間が伸びています。また、本体前面のパネル素材をアルミからプラスチックに変更することで本体重量が100gほど軽量化し、より取り回しがしやすくなりました。
部屋をキレイにしているはずなのに排気でまたゴミをばらまいていては本末転倒。これからは、吸引力だけでなく排気のクリーンさも掃除機選びには欠かせないポイントになりますね！
エレクトロラックス
エルゴラピード リチウム プレミアムZB3324B／3325B
手前がプレミアムモデルのZB3324B（左）とZB3325B（右）。後ろは同時発売のスタンダードモデルとベーシックモデル。
●サイズ：W270×H1100×H220mm●質量：約2.5kg（スティック時）、約1.1kg（ハンディ時）●バッテリー：18V●充電時間：4時間、●連続使用時間：約48分（通常モード）、約16分（最大モード）●集じん方式：サイクロン式●付属品：ベッド・プロ・パワーUVノズル、ホース、布用ノズル、ロング隙間ノズル、すき間ノズル、ブラシノズル、フィルターセット（プレフィルター・ファインフィルター）、ACアダプター、充電ステーション、アクセサリー収納袋