グルメ
立ち食いそば
2015/1/20 19:56

五反田「二月堂」のかき揚げそば(500円)は超ボリューミー!

連載「平島憲一郎の“立ち食いそば 名店食べ歩き”」 vol.2

麵はゆでたて! かき揚げは揚げたて!

五反田は僕にはちょっとなじみのある街です。とはいっても、歓楽街としての「五反田」とはあまり縁がなく、もっぱらビジネスライクなおつきあい。というのもここにはゲットナビ編集部があるからで、打ち合わせで月に1~2回訪れます。
僕の仕事場兼住居が東京の東の外れにあるため、正直言って以前は「重い腰を上げて」出かける感じでした。それが立ち食いそばの食べ歩きを趣味にしはじめて状況が一変。五反田には「立ち食いそば名店100 首都圏編」でも紹介した「そば処 ことぶき」や、立ち食いうどんの「おにやんま」があります。さらにここから大田区方面の名店を探訪することも可能。俄然「五反田訪問のモチベーション」が上がるわけです。

そして昨年秋から、そんな僕の「モチベーション」をさらに上げてくれるそば店をまたひとつ発見しました。五反田駅南口から徒歩2~3分の場所にある「二月堂」です。

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オープンは2013年のようです。こじんまりとしつつも生真面目な印象の店構えで、最初は若干敷居の高さを感じていました。かけそば380円も立ち食い店にしてはやや高め。「立ち食いそば屋か、町場のそば屋か」判断がつかずにいたのですが、いつ前を通っても客足が絶えないのはずっと気になっていて、先日打ち合わせ前に来店してみました。
店内は5席のカウンターに4席のテーブルが3つあり、いわゆる「立ち食い制」ではありません。券売機で「かき揚げそば」(500円)のチケットを買ったあとは、店員のおばちゃんに促されてカウンター席へ。目の前では強面の若大将が黙々と仕事をしています。
この店は自家製麺したそばを使い、注文を聞いて茹で始める生麺茹でたてシステム。茹で上がった麺は一度冷水で締めて、その後再びお湯で暖めます。さらにかき揚げも揚げ立てを提供。やや待ち時間は長いですが丁寧な仕事ぶりに、期待も高まるというものです。

かき揚げのサイズが大きく、麺もボリュームたっぷり!

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果たして、到着したそばはかなりボリューミー、しかも僕の大好きな熱々のつゆです。
麺は色白の細麺でしっかりコシがあり、のどごしも良好。つゆは丸みのある上品な味で、程よい甘みが感じられるカエシと、コクがありつつ締まった風味のだしがいいバランスです。かき揚げは玉ねぎ、にんじん、春菊を使い、カラッと固めに揚げています。サイズも大きく満足感が高いです。
口の中がやけどでヒリヒリになりながら、7~8分ほどで完食。塩分の取り過ぎを気にしつつも、結局つゆもほとんど飲み干してしまいました。そば、つゆ、天ぷらすべてが文句なしの味わい。かき揚げそば500円は立ち食いとしてはやや高めですが、このボリュームと味なら、むしろコスパは高いといえます。