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テレビ
2022/10/20 19:00

専門家がパワープッシュする、レグザの「ミニLED」テレビ

2022年の新作テレビは、革新的な技術を投入したモデルが大豊作で、市場はにわかに活気づいています。今回は専門家にパワープッシュする「ミニLED」を聞きました!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

モノ知りインフルエンサー

テクニカルライター

湯浅顕人さん

本誌AV機器のテスターとしておなじみ。AV以外にもPC・ガジェットやアウトドアなど幅広いジャンルに精通。

 

【ミニLED】明るく高コントラストな映像が楽しめる

今季は「液晶」「有機EL」ともに”新しいパネル”を採用したモデルが登場して話題になっています。液晶においては、極小のLEDを敷き詰めたバックライトを使った「ミニLED」です。

 

「有機ELのように、黒い部分を“白浮き”なく黒く表現できるコントラストの高さ、そして液晶テレビの“白い部分(明るい部分)の再現性”が見事です」(湯浅さん)

【ミニLED液晶テレビ】

2022年秋発売予定

東芝

4K液晶レグザ55Z870L

実売価格30万8000円

同社で初めて「Mini LED広色域量子ドット液晶パネル」を搭載。多数のLEDを緻密に配置することで従来比約2倍の高輝度化を実現するとともに、純度の高い色再現が可能に。最大70Wのマルチアンプで合計7つのスピーカーを駆動し、臨場感溢れる音が楽しめます。

SPEC●チューナー:BS4K/110度CS4K×2、地デジ×9、BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×4ほか●音声最大出力:70W●サイズ/質量:W1233×H742×D313mm/21.5kg(スタンド含む)

 

↑「重低音立体音響システムZP」を搭載。重低音バズーカほか7つのスピーカーを70Wのアンプで駆動し、迫力の音に

 

↑新開発の「Mini LED広色域量子ドット液晶パネル」のイメージ。広色域量子ドットの採用により、人の目の色域の広さに迫る純度の高い色再現が可能になりました

 

↑どんなコンテンツも高精細に描く「レグザエンジンZRⅡ」を搭載。フレームレートの低いネット動画も高画質処理を施すことで滑らかに再生できます

 

液晶の明るさと有機ELの黒再現を両立させたい人に

バックライトに従来の液晶テレビのLEDよりもはるかに小さい「ミニLED」を採用。きめ細かな光量の調整が可能になり、黒の再現(コントラスト比)を高められます。液晶の明るさはそのままに、有機ELに迫る黒再現も楽しみたい人にオススメです。

 

ヒットアナリティックス:低コストで生産でき今後の低価格化に期待

いずれのメーカーも“第1世代”であり、最先端の技術で独自性も高い。また、VODの普及で高画質な4K映像が増え、高画質テレビの需要は高まっています。まだ量産体制ができておらず高価ですが、比較的低コストで生産が可能なので、今後の低価格化に期待できます。