ゲーマーの楽園が“狩り場”に。eスポーツホテルを襲った「お粗末なメモリ泥棒」の結末

ink_pen 2026/7/30
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ゲーマーの楽園が“狩り場”に。eスポーツホテルを襲った「お粗末なメモリ泥棒」の結末
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

AIブームを背景としたメモリ不足や価格高騰が続くなか、中国のeスポーツホテルからメモリを盗んでいた2人組が拘束され、計16枚を約1万3200元(約32万円※)で売却していたと報じられています。

※1元=約24円で換算(2026年7月28日現在)

中国メディアの光明網によると、この事件は中国の新疆石河子市で発生したとのことです。李という男性は当初単独で窃盗を行っていましたが、その後、程と呼ばれる別の男性と共謀し、5月15日から31日にかけて「ホテルに宿泊して備え付けのPCを即分解する」という手口を繰り返していたとされます。盗み出されたメモリは、フリマアプリや実店舗で換金されていました。

その後、同じ部屋に宿泊した利用客から「PCが黒い画面のまま起動しない」という苦情が相次ぎました。これを受けてホテル側が調査を行ったところ、PCケース内側のメモリスロットが空になっているのが発見されたといいます。

通報を受けた警察は即座に捜査を開始し、容疑者2人を逮捕しました。彼らは手際よく実行すれば証拠は残らないと考えていたようですが、実際には行動履歴や換金ルートまで徹底的に追跡され、動かぬ証拠を突きつけられました。

仮に2人がPC内のメモリをすべて盗まず半分だけ残していた場合、PCは動作してしまうため、犯行の発覚はさらに遅れていた可能性があります。

日本ではまだあまりなじみがないeスポーツホテルですが、中国全土では2025年末時点で2万8000軒以上に達しているとされています。その背景には、中国における巨大なゲーム人口と、仲間と集まってプレイしたいという根強い需要が存在します。高性能なメモリを多数搭載したゲーミングPCが集まる場所であったからこそ、狙われやすかったのかもしれません。


Source: 光明網 Via: Tom’s Hardware

Image: ELLA DON/Unsplash

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