地味に面倒なノートとペンの持ち歩きに終止符?「pitapataペンケース」のリアルな実力

ink_pen 2026/9/14
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地味に面倒なノートとペンの持ち歩きに終止符?「pitapataペンケース」のリアルな実力
きだてたく
きだてたく
きだてたく

1973年京都生まれ、東京都内在住。フリーライター/デザイナー。 小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の子がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文房具を持ち込んで自慢すればいい」という結論に辿り着き、そのまま数十年、何一つ変わることなく現在に至る。自称世界一の色物文具コレクション(3000点以上)に囲まれながらニヤニヤと笑って暮らす日々。ウェブサイト「デイリーポータルZ」では火曜担当ライターとして活躍中。

“書くもの”と“書かれるもの”という関係上、ノートを使うためには必ず筆記具が必要になる。だから、ノートを持ち歩く際には必ずペンを一緒に持ち歩く。しかし、これが地味に面倒くさい。

ノートカバーを装着する場合、ペンホルダーが付いていることもあるが、ホルダーに入れられるのはせいぜいペン1本であり、軸径の太い多色ペンは入らないことも多い。

そうなると、利便性を考えてペンケースを一緒に持ち歩くことになるのだが、それはそれで荷物が増えて煩わしいのである。

最初から「ノートとペンケースはまとめて持ち歩くもの」と思い込んでいるから、さほど負担に思えないかもしれない。しかし、ノートとペンケースが一体化したものが存在し、その軽快さを一度知ってしまうと、それらをバラバラに持ち歩いていた頃にはもう戻れないはずだ。

その例として、日本出版販売(以下、日販)の「pitapataペンケース」を紹介したい。

「ノートにくっ付けちゃえ」の利便性

ちょっとした社内ミーティングの場合、ノートPCを持参するには及ばず、手帳やノートだけを持って参加することもあるだろう。

その場合も当然ながら筆記具は必要だから、ペンケースを持ち歩く人もいるだろう。もちろん大した量ではないが、それでも手に持つものが増えるわけで、微妙に面倒くさい。

日販のpitapataペンケースは、「じゃあ、もうノートにくっ付けてしまえばいいじゃん」という発想で、ノートの表紙に一体化させることを主眼に設計されたペンケースなのだ。

日本出版販売

pitapataペンケース

1848円(税込)

サイズ感はB6サイズに近いフラットタイプで、ファスナーを開くと、なかはだいたい13〜15本ぐらいのペンが収まるようになっている。

↑ペン6本と定規を入れた状態。まだ余裕はあるが、中身はこれぐらいに抑えておいたぐらいが使いやすいと感じた。

表紙をパチッと挟み込んで固定するシステム

ノートに付けるためのポイントが、本体裏側にある2枚のフラップだ。

このフラップには磁石が内蔵されており、お互いがピタッと付くようになっている。つまり、この2枚のフラップでノートの表紙を挟みつけることによって固定できるという仕組みである。

やり方はシンプルだが、磁力はそれなりに強めなので、しっかり固定できる。ペンをいっぱいまで収納して逆さにしても、外れることはなかった。

↑フラップは写真中の赤く記した部分に磁石を内蔵。これで2枚のフラップがくっ付くようになっている。
↑フラップで表紙を挟めば磁力でパチッと止まる。
↑これでペンケースとノートの一体化が完了。

「書くとき邪魔では?」を解消するアイデア

とはいえ「表紙にペンケースが付いていたら、ノートを書くときに邪魔では?」という気もしないではない。

もちろん磁石で取り付けているだけだから、フラップを剥がせばノートとpitapataペンケースを分離させることは容易である。

しかし、もっと簡単なのが、表紙から本体をパタンと折り返してやること。これでペンケースの厚みがノートに干渉しなくなるため、書きやすくなるのである。

↑ノートを使う際は、表紙を開きつつフラップの部分から折り返して……
↑これでペンケースを外すことなくノートに書き込めるようになる。

もちろん、くっ付いたままのフラップの厚みはあるので、表紙側(左ページ)はやや書きづらい。

そのあたりは万全とは言いづらいので、紙面にがっつり書きたいときは分離させてしまったほうがいっそラクかもしれない。

想定外の“手汗ガード”! pitapataの実用性

筆者はpitapataペンケースを実際に使ってみて、「ペンケースをいちいちノートと分けて持たなくて済むのは、やっぱり身軽でいいな」という感想を持った。

これは実際に体感してみないとピンと来ないかもしれないが、例えば、大きめの集会などに参加したとき、各自パイプ椅子だけでテーブルがないという状況を想像してほしい。そのとき、ノートを膝の上に乗せて、ペンケースをそこに重ねて置くと、表紙からペンケースがスルッとすべり落ちてしまうことは十分に予測できる事態だ。

↑ノートとペンケースが一体だと、こういうシーンでも地味に役立つ。

さらに、これはあまり汎用性のないメリットかもしれないが、筆者は手汗がかなりひどく、夏場に紙表紙のノートを長時間持ち歩いていると、表紙が汗でフニャフニャになってしまうのである。

そこで、pitapataペンケースが手のひらに当たるようにノートを持つと、汗の湿気による表紙へのダメージを大幅に軽減することができた。これは使う前には予想していなかったが、地味にうれしい発見だった。

↑夏場は取材ノートを持ち歩くと汗で表紙が湿気てしまうので、ペンケースが汗止めになるのはかなり助かった。

さまざまな課題は残るが…

ただし、「全面的にオススメ!」と言い切れるかというと、「これはどうかな?」と感じたポイントもいくつかあった。

まずは収納に関して。本体の開口はちょうど上半分がファスナーで開くようになっているのだが、消しゴムなどの小物を入れると下側に沈んでしまって取り出しにくい。

本体表面に外部ポケットがあるので、小物系を入れてみたが、このポケット自体もそこそこ深くて、やはり底に沈んでしまうのである。

↑ファスナーがフルオープンにならないので、底に沈んだ小物はわりと取り出しにくかった。

また、ポケット自体の口がそれなりに大きいため、うっかり逆さにすると中身がこぼれ落ちてしまいそうだ。

かといって、使用頻度の高いペンを挿しておくには微妙に浅く、ポケットのフチにクリップを引っ掛けることもできないので、ちょっと不安定な感じがした。

現時点ではこのポケットの上手な使い道は思いつけず、やや持て余している状態だ。

↑外部ポケットは微妙に浅く、ペンを挿しておくには頼りない。

フラップによる取り付けに関しても、先に述べたようにフラップ厚が紙面に干渉してしまって左ページが書きづらいという問題がある。いまのところ「ちょっとガタガタするのを我慢して書く」以外の解決案は見つかっていない。

それでも、このサイズのペンケースをノートにくっ付けて持ち歩けるという点において、このペンケースは突出しており、多少の不満は我慢してでも使うメリットを感じるユーザーはいるような気がしている。

少なくとも「ノートだけを持って移動する機会が多い」とか「立ったままメモを取りたい」というニーズにはかなり応えるはずなので、試す価値は十分にあると思う。

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