家電
2019/11/27 21:30

さすがアイリスオーヤマ、その手があったか! 加湿器とファンヒーターの「プラスワン機能」に思わず納得

アイリスオーヤマといえば、季節が変わる前に季節家電のミニ説明会を行うのが恒例となっています。今回のテーマは冬家電。紹介されるのは加湿器とファンヒーターというのですが、うーん、もうこのジャンルはそんなに進化するポイントはないんじゃないの? …という思いもありました。ところが、製品を見てみたところ「あーなるほど、その手があったかー」と、まんまとアイリスの思惑どおりの反応をしてしまいました。

 

加湿した重い空気を高く遠くへ飛ばすサーキュレーター一体型加湿器

まずは「サーキュレーター加湿器 RCK-5519 」(参考価格2万5800円・税別)を見ていきましょう。その名のとおり、加湿器とサーキュレーターを合体させたもの。通常の加湿器は本体に内蔵されているファンの力で加湿した空気を排出しているのですが、加湿した空気は水分が含まれて重いため高く遠くまで届かず、部屋の中で湿度のムラができがち。そこで、同社は考えました。「加湿器に、わが社が得意とするサーキュレーターの技術を載せればいいんじゃない?」と。

↑サーキュレーター加湿器 RCK-5519。デジタル湿度計搭載により現在の湿度が分かります。サイズ/質量は幅322×奥行き220×高さ395mm/約5.3kg(水含まず)

 

↑サーキュレーターによって加湿された空気が高く遠くまで届きます

 

サーキュレーター部分は、静音・中・強の3段階で風の強さを切り替えでき、首振りスイッチにより左右30°の範囲で自動的に首振りします。上下は手動で2段階に可変できます。サーキューレーターは常時オン状態なので、水を入れなければ夏の間でも通常のサーキュレーターとして使い、エアコン冷房の温度ムラを抑えることも可能。

↑サーキュレーター部分の上下角は、手動で2段階に可動。写真は手前に倒した状態

 

↑サーキュレーター強、加湿強で首振り運転。なお、「イオン」のランプが点いていますが、こちらはマイナスイオンの放出機能で常時オンとなっています

 

加湿方式は超音波ハイブリッド式を採用。水タンクからの水を一度加熱してから超音波で振動させて霧状にして放出するため、超音波式の欠点である雑菌の放出を防ぎます。

↑超音波ハイブリッド式のイメージ

 

↑加熱と超音波を合わせたハイブリッド式なので蒸気が見えますが、蒸気に触っても熱さは感じません

 

さらに、加湿プールの中に抗菌カートリッジを搭載し、運転していない時の水中の雑菌繁殖をAg+によって防ぎます。また、加熱式は水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分が結晶化しやすく、それが悪臭や雑菌繁殖の温床になってしまいますが、本機では水の経路すべてを分解して洗うことができるため、こまめにお手入れして清潔に保てるようになっています。

↑水タンク下の水受け部はすべて取り外して洗浄可能。残ってしまう水分は付属のスポイトで吸い出します

 

↑吹出口周りも分解掃除できます。吹出口の下部に抗菌カートリッジが内蔵されています

 

ただ、加熱式なので消費電力は160W/50Hz(155W/60Hz)とちょっと高めです。適用床面積は木造和室9畳/プレハブ洋室15畳、加湿量は約550mL/h(潤い・連続)。加湿モードは弱・中・強(連続)の3モードで、センサーにより弱運転で湿度50%、中運転で60%をキープします。連続加湿時間は約6.7時間、水タンク容量は約3.7L。

 

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