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2022/11/1 11:30

今期の筆頭と言える完成度! 日立の掃除機「パワーブーストサイクロン」最新モデルを隅々までチェック

清掃力の高さと使いやすさで人気を集める日立のコードレススティック掃除機「パワーブーストサイクロン」シリーズから、2022年モデル「PV-BH900K」が発売された。2021年モデルでは本体を1.7kgまで軽量化していたが、「PV-BH900K」では、1.7kgの軽量ボディはそのままに、吸引力が約20%アップ。新たに「ターボモード」が搭載され、カーペット上のゴミもしっかりと吸引できるようになったという。早速、実力チェックといこう。

 

本体重量は変わらず吸引力が約20%アップ

「PV-BH900K」の最大の特徴、それは何と言ってもパワフルな吸引力だ。新開発の「パワフル3Dファンモーター」を備えるとともに、「極異方4極マグネット」を採用して高効率化し、新設計の三次元形状の斜流ファンと固定翼で空気の流れを効率よく制御。従来モデルの本体重量1.7kgを維持したまま、吸引力を約20%向上させた。また、これに合わせて新搭載されたのが、「ターボ」モード。カーペットの毛足の奥のゴミまでしっかり吸引できるという。

↑2022年8月に発売された「PV-BH900K」。カラーはライトゴールドの1色。本体重量1.7kgの軽量ボディはそのままに、吸引力や使い勝手が向上している

 

↑新開発の「パワフル3Dファンモーター」を搭載することで、従来モデルと同じ1.7kgの本体重量を維持しながら、吸引力を約20%向上させた

 

↑「ターボ」モードが新搭載されたほか、床質と操作力に合わせて吸引力を自動的に切り替える「自動」モードも用意されている。各モードの運転時間は、「標準」モードが約40分、「強」モードが約15分、「ターボ」モードが約6分

 

【動画】「PV-BH900K」吸引テスト

論より証拠ということで、早速吸引力をチェックしてみよう。擬似ゴミとしてまいたのは、微細なハウスダストに見立てた重曹と、大きなゴミに見立てたシリアル。運転モードは「ターボ」モード。軽い力でスーッとヘッドを前進させてみたが、重曹もシリアルも難なく吸引に成功。「標準」モードでも試してみたが、結果は同様で、ゴミを取り残すことはなかった。

 

↑カーペット上でもパワフルな吸引力を発揮。それでいてヘッドがカーペットに張り付かず、軽い力で動かせるのは、後述する「シンクロフラップ」によるところが大きい

 

「ごみくっきりライト」「からまんブラシ」は引き続き装備

従来モデルで好評だった「ごみくっきりライト」と「からまんブラシ」は引き続き装備している。「ごみくっきりライト」は、ヘッド前面に配置された白色LEDと緑色LEDでゴミの視認性を高め、ゴミの取り逃しを防ぐもの。「からまんブラシ」は、ヘッドに搭載された回転ブラシのことで、ブラシの先端をループ形状にすることで、髪の毛やペットの毛などを絡まりにくくしたものだ。

↑「ごみくっきりライト」を点灯すると、ご覧の通り、ヘッドの前方が明るく照らし出され、視認しにくいゴミもしっかり確認、掃除できるようになる

 

↑ブラシの先端をループ形状にすることで、髪の毛やペットの毛などを絡まりにくくした「からまんブラシ」も引き続き装備されている

 

【動画】「PV-BH900K」糸くず吸引テスト

約30cmにカットした糸を実際に吸引し、ブラシにからまないかを確認してみた。一般的なブラシでは糸がぐるぐるとからまり、はさみなどで処理しなければならない状況だが、「からまんブラシ」はまったく糸がからまらなかった。「からまんブラシ」の効果を実感した瞬間だ。

↑強力な吸引力を備えながら、スイスイと前後にストロークできるのは、ヘッド裏に搭載された「シンクロフラップ」によるところが大きい。ヘッドの前後運動に合わせてフラップが開閉し、ヘッド内の圧力を調整するので、床に張り付くことなく、軽い力でヘッドを動かせるのだ。「シンクロフラップ」により、押すときはもちろん、引くときもごみを吸い込むのも特徴

 

充電時間が約3.5時間から約2時間に短縮

使い勝手における進化点も確認しておこう。注目したいのが、充電方式の改良により、充電時間が約3.5時間から約2時間に短縮されたこと。バッテリーは従来モデルと同様、着脱式を採用しているが、バッテリー単体での充電はできず、本体に装着した状態での充電となる。別売のバッテリーを購入すれば、時間のかかる広い家の掃除にも対応できるが、バッテリー単体での充電ができないのは惜しいところ。

↑充電スタンドの柱部分がスリムになり、従来モデルよりもすっきりとした印象に。細かい部分ではあるが、リビングの一角に置いておくことを考えると、うれしい改良点だ

 

↑各種アタッチメントを充電スタンドにセットしておけるのは従来モデルと同様。「スマートホース」の位置がスタンド下部に変更されており、スタンド自体の安定感が増したように感じた

 

↑ヘッドの操作は自由自在。手首の動きに合わせてヘッドの向きが変わるので、壁際や家具の足まわりの掃除もしやすかった

 

↑延長パイプ部分を床とほぼ水平にしても、ヘッドが浮き上がらないのは好印象。ソファやベッドの下などもスムーズに掃除できた

 

↑「ミニパワーヘッド」「ハンディブラシ」「ほうきブラシ」「スマートホース」「伸縮すき間用吸口」などの各種アタッチメントが用意されており、延長パイプやヘッドを取り外してハンディスタイルに切り替えれば、高い場所や狭いすき間なども手軽に掃除できる

 

↑人差し指でトリガーを引くとダスト容器のフタが開き、ワンアクションでゴミを捨てられる「ごみダッシュ」機能を搭載。とりわけ、ゴミ捨て頻度の高いペットのいる家庭ではありがたい機能だろう。延長パイプを外し、ダストケース部分をゴミ箱に突っ込んでトリガーを引けば、ゴミの舞い上がりも抑えられる。ダストカップは簡単に取り外して水洗いも可能

 

正当進化を遂げた日立の意欲作

1.7kgの軽量ボディはそのままに、吸引力が約20%向上した「PV-BH900K」。パワフルな吸引力でカーペット上のゴミも取り逃さないうえ、自走式ヘッドと「シンクロフラップ」の効果により、ヘッドが床に張り付き、重さを感じる場面もなかった。バッテリー単体での充電ができるとなおよかったが、総じて軽く、パワフルで、使いやすいコードレススティック掃除機に仕上がっていた。完成度の高いコードレススティック掃除機を探しているのなら、選択肢の筆頭にあがってくるのは間違いない。

 

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