グルメ
2017/11/2 21:00

焼き鳥界のオールスターが揃うイベントは1万円でも安かった! 焼き鳥は「YAKITORI」になるか?

焼鳥といえば、大衆的な食べ物の代表格。その一方で、素材や焼き方をとことん追求することで、焼鳥を「極上のグルメ」に昇華させたお店も続々と登場しています。先日、そんな名店が一堂に会する夢のようなイベントが開催されました。それが「焼鳥達人の会 vol.03」です。

 

201701031-a02-1

参加できるのは、関係者の招待客とFacebookで募集された一般参加者、合計でわずか650名のみ。イベントに参加しできましたので、その様子をレポートします!

 

ファン垂涎の名店がそろう「焼鳥達人の会」とは?

「焼鳥達人の会」は、無類の焼鳥好きと焼鳥の名店が中心となって開催している、完全招待制の交流会。焼鳥の輪の拡大、焼鳥店スタッフの交流と人材育成、“YAKITORI”の“世界”への情報発信などを目的としています。

 

2014年の第1回から数えて今年で4回目。なにがスゴいのかというと、それは参加店舗のラインナップ。「鳥しき」(目黒)、「蘭奢待」(神保町)、「里葉亭」(関内)、「中目黒いぐち」(中目黒ほか)etc.…、ミシュランガイドの星を獲得した名店や予約が取れない人気店が多数の、まさに“焼鳥の祭典”です。

 

焼鳥の最高峰による驚きと興奮の鳥尽くし!

今回のイベント会場は新木場の「STUDIO COAST」(スタジオコースト)です。多くの招待客がオープン前からスタンバイ。この日は気温が高かったのですが、会場にはそれに負けない「アツさ」がありました。

 

イベントのスタートに先がけて、簡単なセレモニーも開催。関係者のみなさんの話を聞いていると、焼鳥への愛と情熱がハンパじゃないことがわかります。

↑実行委員の一人、浅川真次さん
↑実行委員の一人、浅川真次さん

 

「これまでは紹介制ということで、参加のハードルが高い状況でしたが、焼鳥の世界展開をもっとスピーディーに広めていきたいという想いで、今年はFacebookで若干名の一般募集を行いました」(浅川さん)

 

みなさんで乾杯したあとは、いよいよ食べ飲みスタート! 「焼鳥達人の会」は食券制になっていて、「逸品料理+串物9本+大阪名物+〆ご飯物+スープ+スイーツ」をひと通り食べられるシステムです。

↑パンフレットと食券。右奥にあるのはテイクフリーのカルパス
↑パンフレットと食券。右奥にあるのはテイクフリーのカルパス

 

ビール、カクテル、ハイボール、ソフトドリンクなどは飲み放題。持ち込みもOKですが、手ぶらでも十分楽しめます。

↑スタジオコーストは、ふだんは音楽イベントなども行われる施設。しかしこの日は、焼鳥の煙がモクモク!
↑スタジオコーストは、ふだんは音楽イベントなども行われる施設。しかしこの日は、焼鳥の煙がモクモク!

 

30以上の参加店舗は、それぞれの料理のブースに振り分けられ、どれか1品を担当します。名店たちがこの日限りのスペシャルコラボで贈る、贅沢な串や料理のオンパレードです!

↑逸品料理。「瀧口」(泉岳寺)と「Shinori」(武蔵小山)による、前菜にピッタリのBOX2種
↑逸品料理。「瀧口」(泉岳寺)と「Shinori」(武蔵小山)による、前菜にピッタリのBOX2種

 

ここからはお待ちかね、串焼きを堪能していきます! どの串も「これまで食べてきた焼鳥はなんだったのか」というぐらい、驚きと感動のハイクオリティぶりです。

↑「YAKITORI燃」(六本木)など4店による手羽先
↑「YAKITORI燃」(六本木)など4店による手羽先

 

↑「鳥佳」(恵比寿)、「やきとり まさ吉」(武蔵小山)によるつくね
↑「鳥佳」(恵比寿)、「やきとり まさ吉」(武蔵小山)によるつくね

 

↑「まさ吉」の児玉さん。同店は焼鳥だけでなく、ラーメンもプロが絶賛するおいしさで話題
↑「まさ吉」の児玉さん。同店は焼鳥だけでなく、ラーメンもプロが絶賛するおいしさで話題

 

↑「中目黒いぐち」(中目黒ほか)、「焼鳥トリビアン」(浅草)による胸肉
↑「中目黒いぐち」(中目黒ほか)、「焼鳥トリビアン」(浅草)による胸肉

 

↑「鳥せい」(埼玉)、「里葉亭」(関内)による皮
↑「鳥せい」(埼玉)、「里葉亭」(関内)による皮

 

↑「鳥しき」(目黒)、「焼鳥うの」(奥沢)のハツ
↑「鳥しき」(目黒)、「焼鳥うの」(奥沢)のハツ

 

↑ハツを焼く「鳥しき」の池川さん。こちらは、都内で屈指の人気を誇る“予約が取れない店”
↑ハツを焼く「鳥しき」の池川さん。こちらは、都内で屈指の人気を誇る“予約が取れない店”

 

↑「蒼天」(大塚)、「鳥恵」(上野)によるもも肉
↑「蒼天」(大塚)、「鳥恵」(上野)によるもも肉

 

オーソドックスな串以外に、変わりダネや〆のメニューも大充実です。

↑右の2本は「トリノ」(野毛)のぼんじりに生ハムを巻いた串
↑右の2本は「トリノ」(野毛)のぼんじりに生ハムを巻いた串

 

↑大阪からの参加店による、たこ焼きならぬ「トリタツ特製とり焼き」
↑大阪からの参加店による、たこ焼きならぬ「トリタツ特製とり焼き」

 

↑鶏の逸品が並ぶなか、野菜焼もありました
↑鶏の逸品が並ぶなか、野菜焼もありました

 

↑野菜焼の担当は「鳥かど」(目黒)の小野田さん。先述の「鳥しき」から唯一のれん分けを受けた料理人です
↑野菜焼の担当は「鳥かど」(目黒)の小野田さん。先述の「鳥しき」から唯一のれん分けを受けた料理人です

 

↑〆はこちらの2品から選択。「鳥勝」(曙橋)のチキンカレー、「蘭奢待」(神保町)など4店舗によるチキンバーガー
↑〆はこちらの2品から選択。「鳥勝」(曙橋)のチキンカレー、「蘭奢待」(神保町)など4店舗によるチキンバーガー

 

↑「YAKITORI燃」(六本木)のスープ
↑「YAKITORI燃」(六本木)のスープ

 

会場ではプロのミュージシャンによるライブも行われ、イベントは開始から終了まで大盛況でした。筆者が会場をあとにするころには、焼鳥の奥深さ、すばらしさを実感。全品スキなしのフルコースを食べたような充実感がありました。ちなみに参加費は1万円ですが、この豪華布陣と満足度を考えれば、むしろ安いと思います。

 

ちなみに、「焼鳥達人の会」は年々参加者が拡大していて、今年は一般枠も設置されました。世界展開に向けた“トリ組み”も拡大させたいということで、来年も開催されることでしょう。興味がある方は、ぜひ定期的に情報のチェックを。酉年はもうすぐ終わりですが、これからの“バードウォッチング”も欠かせませんよ!