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2017/4/7 17:00

フローリングにベストな掃除機は?テストでわかったおすすめモデル

コードレスタイプのスティック掃除機は、元来コンセントに電源を挿す必要がなく、掃除をしたいときにさっと使えるのが魅力。近年は課題だった運転時間と吸引力も飛躍的に進化し、メイン掃除機として使える高性能モデルも数多く存在しています。

 

フローリングで吸引力テスト! 掃除機が3種のゴミに挑む

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今回はそんな最新コードレス掃除機のなかでも、特に人気の高い5機種(ダイソン、パナソニック、シャープ、東芝、エレクトロラックス)をじっくりテスト。「吸引力(フローリング)」「吸引力(カーペット)」「操作性」「設置性」「ゴミ捨てしやすさ」「メンテナンス性」「独自機能」「汎用性」の8項目について比較検証していきたいと思います。第1回目となる今回は、フローリング上での吸引力をテストしました。

 

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フローリングにベストな掃除機は? 検証する5機種はコチラ

エントリーその1

最長40分の長時間運転を実現したダイソンのフラッグシップ

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ダイソン

Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ)

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実売価格6万690円

独自のソフトローラークリーナーヘッドで、大きなゴミと微細なゴミを同時に集じんできるスティック掃除機。バッテリーとモーターの改良で、最長40分の長時間運転と従来比15%の吸引力アップを実現しました。2 Tier Radialサイクロンを搭載し、微粒子ゴミもしっかり分離して集じんします。●サイズ/質量:W250×D1244×H224mm/2.61kg

 

エントリーその2

手首をひねるだけで家具の隙間が掃除できる

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パナソニック

iT(イット) MC-BU500J

実売価格5万8430円

部屋になじむスリムなデザインが魅力。「くるっとパワーノズル」搭載で、アタッチメントを交換せず、手首をひねるだけで家具の隙間も手軽に掃除できます。壁際のゴミもしっかり取れる「ガバとり」ヘッドや、微細ごみを検知して吸引力を高めるハウスダスト発見センサーも搭載。●サイズ/質量:W252×D153×H1160mm/2.2kg

 

エントリーその3

本体質量1.5kgを実現し高所の掃除もラクラク

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シャープ

RACTIVE Air(ラクティブエアー) EC-A1R

実売価格4万1070円

本体パイプ部に軽量高剛性のカーボンを採用するなどして、本体質量1.5kgを実現した超軽量モデル。エアコンの上など、高所の掃除が得意です。大風量ターボモーターと遠心分離サイクロンを搭載し、微細なハウスダストもパワフルに集じん。セパレート式のバッテリーはわずか80分でフル充電が可能です。●サイズ/質量:W222×D220×H980mm/1.5kg

 

エントリーその4

軽い力で掃除できゴミを掃き出す機能も搭載

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東芝

トルネオ V コードレス VC-CL1300

実売価格5万1600円

8気筒の気流で微細な粒子を分離、集じんしたゴミも圧縮する「バーティカルトルネードシステム」を搭載。グリップの形状と重心バランスの改良により、軽い力で自在に掃除できます。掃除機が使えない場所のゴミを強い風で掃き出す「エアブローノズル」を装備。●W224×D224×H1030mm/1.9kg

 

エントリーその5

1台3役で使えて毛がらみカット機能も便利!

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エレクトロラックス

ergorapido Lithium Bed Pro Power(エルゴラピード・リチウム ベッド・プロ・パワー)  ZB3234B

実売価格5万1620円

ふとん専用ノズルを搭載し、スティック、ハンディ、ふとんクリーナーの3役で使える機種。豊富なアタッチメントを付属し、家中を快適に掃除できます。標準モードで最長45分の掃除が可能。ブラシへの毛がらみをカットし吸引する「ブラシロールクリーン機能」も装備しています。●サイズ/質量:W263×D150×H1070mm/2.6kg

 

フローリングにベストな掃除機は? テストの内容はコチラ

今回のテストは、フローリング上の幅45cm×長さ90cmの範囲にタブレット100粒、重曹20g、長さ5cm×幅1〜2mmに細長く切った紙ゴミ2gを撒き、床面を1回走行。どれだけゴミが取れたかを検証しました。掃除方法は、まず中央を前進したあと、左側のゴミを後退しつつ集じん、最後に右側に移って前進しながら集じん。通常の掃除に比べてゴミの量が格段に多いため、掃除機には極めて負荷のかかるテストです。運転モードは、電源を入れたときにデフォルトとして設定されているモードを使用しました。

↑このような状態の床でテストします
↑このような状態の床でテストします

 

フローリングにベストな掃除機は? テストの結果はコチラ

エントリーその1

ダイソン

Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ)

タブレットと粉ゴミを完璧に捕集! 紙ゴミはやや苦手か

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標準モードでテスト。掃除機が通ったあとにはゴミがまったく残っていないのが驚き。重曹は目地の奥までしっかり吸引し、ソフトローラークリーナーヘッドの効果で、タブレットもほぼすべて吸引できました。

 

一方、細切りの紙ゴミはいったん絡め取るのですが、紙ゴミの量が多すぎたのか、吸いきれない紙ゴミがローラーを1回転してヘッドの外に飛び出してしまうものも多かったです。ちなみに、ローラーヘッドに巻き付いたままの紙ゴミがかなりありました(ヘッドを手動で逆回転したらスムーズに取れました)。

 

エントリーその2

パナソニック

iT(イット) MC-BU500J

紙ゴミがローラーに巻きつかずしっかり取れたのが好印象

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自動モードでテスト。テスト後はタブレットがある程度残ってしまいました。重曹も少しフローリングに残っています。ただ、紙ゴミは、ローラーにほとんど巻きつくことがなく、完全に取り切れはしないものの、かなりしっかり集じんできていました。全体としては、3種類をバランスよく捕集できているという印象です。

 

ちなみに、ヘッド前面の隙間よりタブレットのかさのほうが大きいせいか、タブレットを吸えないまま前に押し出していましたが、ヘッドを持ち上げながら吸うと問題なく吸引できました。

 

エントリーその3

シャープ

RACTIVE Air(ラクティブエアー) EC-A1R

大きめのゴミは苦手だが普段の掃除には問題なさそう

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強モードでテスト。結果的には、タブレットと紙ゴミが多めに残り、重曹も全体にうっすら白い筋が残っていました。タブレットはヘッドの底にゴツゴツ当たりながらかき込み吸引する感じで、カサのあるゴミの掃除はやや苦手な印象です。また、ヘッドのローラーに紙ゴミが巻き付いてしまうのも気になりました。

 

ホコリ中心のふだんの掃除には問題がないとは思いますが、吸引力は他機種と比べてやや非力な印象。集じん容積が0.13ℓと小さいので、大量のゴミを集じんさせたことも吸引力に影響を与えたかもしれません。

 

その4

東芝

トルネオ V コードレス VC-CL1300

大きめのゴミは残るも粉ゴミは完全に集じん

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自動モードでテスト。ヘッド前面と床の間の隙間が狭いせいで、紙ゴミもタブレットも前に押し出されてしまいます。一方、重曹はほぼ完璧に集じんしていました。

 

その後ヘッドを少し持ち上げたりしながら掃除しましたが、タブレットがかなり残ってしまいました。ダストボックスの集じん容積が0.2ℓと小さめなせいか、後半はヘッドを持ち上げても吸いきれないタブレットがありました。

 

エントリーその5

エレクトロラックス

ergorapido Lithium Bed Pro Power(エルゴラピード・リチウム ベッド・プロ・パワー)  ZB3234B

短時間でほとんどのゴミを捕集できる優秀な結果に

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強モードでテスト。こちらもヘッドと底面の隙間が狭いせいか、タブレットと紙ゴミが前方にどんどん溜まっていきました。一方、重曹は吸い残しがわずかに床に残る程度で、集じんは問題なく行えています。

 

本機はヘッドが大きく、また、タブレットが邪魔になって、ヘッドをバックさせながらの掃除が難しかったため、ヘッドを浮かせて一度足元に戻してから左側に移り、その後、前方に掃除機を走行させて走行。短時間で、しかもワンストローク+α(最後にヘッドをひねる動きのみ追加)で、ほとんどのごみを除去できました。床にはタブレットと紙ゴミがわずかに残っているだけという優秀な結果に。

 

5機種のフローリングでの吸引力を見てきましたが、タブレット、重曹、紙ゴミをバランスよく集じんできたのはパナソニックMC-BU500JとエレクトロラックスZB3234Bでした。

 

フローリングにベストな掃除機は? 今回のテストのまとめ

大きめゴミならダイソン、バランスで選べばパナソニックかエレクトロラックス

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今回、タブレットの集じんはどの機種も苦労していましたが、そのなかで唯一スムーズに集じんできていたのがダイソンV8 Fluffyです。また、同機は重曹の集じんも完璧でした。唯一紙ゴミの捕集だけがうまくいっていませんでしたが、同機は髪の毛やペットの毛がヘッドに絡まず集じんできるとの評価も多いので、紙ゴミとの相性がよくなかったのかもしれません。パナソニックMC-BU500JやエレクトロラックスZB3234Bは、どんなゴミもバランスよく捕れる印象。シャープEC-A1Rや東芝VC-CL1300は、他機種と比べてやや非力な印象はありますが、両機とも操作感の軽さを最大の特徴としており、ここは致し方なしといったところでしょうか。

 

今回の結果を踏まえて、各モデルがどんな人にオススメか考えると、まず通常の家ではパナソニックMC-BU500JやエレクトロラックスZB3234Bが最適といえそう。一方、ドライペットフードなど大きめのゴミが多い家なら、ダイソンV8 Fluffyを使うとより快適に家をキレイにできます。ワンルーム住まいなどでゴミの量が少なく、綿ぼこりやハウスダストがほとんどという家なら、シャープEC-A1Rや東芝VC-CL1300でも十分対応できるのではないでしょうか。次回はカーペットでの吸引力をテストしたいと思います。

 

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