デジタル
2022/7/21 10:40

Netflixが準備中の広告付き低価格プラン、全番組が観られるわけではないと明らかに

Netflixは今年の第1四半期に会員数が20万人以上も減ったことに続き、第2四半期には97万人減少したと発表したばかりです。テコ入れとして広告付き低価格プランの導入も予告されていますが、このプランではすべての番組が観られるわけではないようです。

 

米Deadlineによると、米Netflixの共同CEOであるテッド・サランドス氏は、この低価格プランではすべてのライセンスド・コンテンツ(ほかのパブリッシャーから合法的に配給してもらう第三者のコンテンツ)が揃うわけではないと認めたそうです。なぜなら、広告付きプランでは改めて契約し直す必要があり、時間がかかるか、実現しないかもしれないためです。

 

もちろん、Netflixオリジナルの映画やシリーズはすべて、新プランで視聴できるようです。しかし、広告付きプランでは観られない番組も出てくる可能性がある。それでも、サランドス氏はローンチ時には「大半の」コンテンツが広告付きプランにも含まれると言ったそうです。

 

現在Netflixは、ライセンスドコンテンツにつきパートナーと協議中とのこと。しかし、立ち上げた暁には「広告付きプランの会員は素晴らしい体験ができるはず」とされています。番組によってはクリアできないものもありうるとしつつ、「ビジネスにとって重大な障害になるとは思っていない」そうです。

 

Netflixは広告付き低価格プランの提携相手として、マイクロソフト(以下「MS」)を選んだと発表しています。まだ詳しいことは不明ですが、MSは 「技術と営業」で支援する一方で、表示される広告はすべてMSのプラットフォームに基づいており、顧客の情報も保護すると約束していました。

 

最近、有料会員数が減っていることにつき、Netflixはアカウントを共有しているユーザーのせいだと非難していました。同社によると、1億以上の世帯が料金を払わずにただ乗りしているとのこと。そのため現在、アルゼンチンなどで追加の料金を払わせるテストを展開しています

 

Netflixにとって広告付き低価格プランは切り札のようですが、通常価格プランと同じ他社コンテンツが観られないとすれば、魅力が半減しかねないはず。そのためにもNetflixは『イカゲーム』など自社のオリジナルコンテンツをいっそう強化していくのかもしれません。

Source:Deadline
via:9to5Mac