LGエレクトロニクス・ジャパンは、有機ELテレビの2026年モデルを発表しました。ラインアップと市場想定価格(税込)は下記のとおりです。
- LG OLED evo AI W6シリーズ(83V型、1,370,000円前後/8月中旬発売予定)
- LG OLED evo AI G6シリーズ(55V/65V/77V/83V/97V型、450,000円~4,500,000円前後/6月25日より順次発売予定)
- LG OLED evo AI C6シリーズ(42V/48V/55V/65V型、290,000円~450,000円前後/6月25日より順次発売予定)
iPhoneと並べるとわかる薄さ。厚さ9.95mmの「W6」

今回の発表会で最も目を引いたのが、フラッグシップモデルの「LG OLED evo AI W6」シリーズ(以下、W6シリーズ)
最大の特徴は、なんといってもその薄さ。
テレビ本体の厚さは9.95mmで、1cm未満の極薄フォルムを実現しています。83V型の大型テレビでありながら、横から見ると“映像を映す壁紙”のような印象で、一般的なテレビとは明らかに存在感が異なります。

iPhoneと並べることで、W6シリーズの薄型設計がより直感的に伝わります。壁掛け設置した際は、テレビというよりも、壁と一体化したディスプレイのように見えます。

この薄さを実現している理由のひとつが、チューナーや入力端子を別体化した「Zero Connect Box」です。HDMIなどのケーブルをテレビ本体に直接接続するのではなく、別体のボックスに集約し、映像信号をワイヤレスでテレビへ伝送します。

Zero Connect Boxは、テレビ本体のワイヤレスレシーバーより低い位置かつ、前方10m以内に設置することで接続が可能です。

テレビ背面にケーブルが集まりにくくなるため、壁掛け時の見た目もかなりスマートです。
画質の良さはもちろん、「テレビをどう置くか」「部屋の中でどう見せるか」まで踏み込んだモデルといえます。
なお、テレビ本体とZero Connect Boxは、それぞれ電源ケーブルの接続が必要です。
輝度は従来比最大約3.9倍。明るい部屋でも有機ELらしい黒を表現

画質面での大きなトピックは、W6シリーズとG6シリーズに採用されたLG独自の「Hyper Radiant Colorテクノロジー」です。
これは、輝度向上、黒表現、色再現性、反射低減を統合的に最適化する技術。さらに「Brightness Booster Ultra」と組み合わせることで、従来比で最大約3.9倍の輝度向上を実現。

有機ELテレビの魅力は、画素単位で発光を制御できることによる黒の表現力です。一方で、明るいリビングでは映り込みや外光の影響が気になることもあります。
今回のW6/G6シリーズでは、明るさを高めることに加え、映り込みの低減にも注力。完全な黒を再現できることを示す「Perfect Black認証」や、忠実な色再現が可能であることを示す「Perfect Color認証」も取得しています。
会場で見た映像は、明るい環境下でも黒がしっかり締まり、色の鮮やかさも感じられました。有機ELならではのコントラスト表現に、日中のリビングでも見やすい明るさを加えた点が、2026年モデルの大きな進化といえそうです。
長時間視聴やゲームにも配慮。4K/165Hz対応で快適に楽しめる

また、テレビは映画やドラマ、ゲームを楽しんでいるうちに長時間視聴になりがちです。
2026年モデルでは、ブルーライトを抑えながら色の正確さを維持する「Eyesafe RPF認証」や、チラつきを抑える「Flicker Free Display認証」を取得。画質を犠牲にせず、長時間でも見やすい表示を目指しています。
ゲーム向けには、有機ELならではの0.1msの高速応答速度に加え、VRR適用時は4K解像度で165Hzまで対応。家庭用ゲーム機はもちろん、PCゲームを大画面で楽しみたいユーザーにも魅力的な仕様です。暗いシーンの表現にも強く、映画やゲームで没入感の高い映像体験が期待できます。
AIが家族ごとの好みに合わせて画質・音質を調整
2026年モデルでは、映像エンジンにも最新のリアルタイムAIプロセッサー「α11 AI Processor 4K Gen3」を搭載。

搭載されたAIを使った機能である「AI Picture Wizard」や「AI Sound Wizard」を使えば、好みの映像や音を選ぶだけで、AIがユーザーに合った画質や音質を提案。設定した内容はアカウントごとに登録できます。
テレビは家族で共有する機器ですが、好みの画質や見たいコンテンツは人によって異なります。映画を高コントラストで楽しみたい人、自然な色味が好きな人、目に優しい表示で長時間見たい人など、それぞれの好みにAIが合わせてくれるのは、スマートテレビらしい進化といえるでしょう。
webOSは主要動画配信サービスに対応。5年間のOSアップデートも保証
スマートテレビとしての使い勝手を支えるのが、LG独自の「webOS」です。
Netflix、Amazon Prime Video、Disney+、Apple TV、YouTubeなどの動画配信サービスに対応しており、テレビ単体でさまざまなコンテンツを楽しめます。
また、購入後も「Re:New Program」により、5年間のOSアップデートを保証するとしています。テレビは長く使う製品だからこそ、購入後もOSの更新が続く点は安心材料になります。
薄さとワイヤレス化で、テレビの置き方まで変える
近年は、リビングをすっきり見せるためにプロジェクターを選ぶ“脱テレビ”の流れもあります。一方で、テレビには明るい部屋でも見やすく、すぐに使え、放送・配信・ゲームまで幅広く楽しめる強みがあります。課題になるのは、大画面テレビならではの存在感や配線まわりの煩雑さです。
今回発表された「LG OLED evo AI W6」シリーズは、その課題に対するLGの回答といえます。
画質や音質といったスペックだけでなく、「部屋にどう置けるか」「長く快適に使えるか」「家族それぞれの好みに合うか」といった視点も重要視し、“テレビをなくす”のではなく、“テレビの圧迫感をなくす”。そんな新しいリビングのあり方を提案しているのモデルなのではないでしょうか。