すでに予約殺到! この夏の注目スポット「グリコピア CHIBA」に声優・前田玲奈が潜入!

こちら前田アイス探偵事務所　第13回「この夏注目のアイス施設“グリコピア CHIBA”に潜入せよ！」

ここは、都内某所にあるアイス専門の探偵事務所「前田アイス探偵事務所」。所長は、“アイスは1日3個まで”をモットーに、月間80個以上のアイスを食べる声優でアイスフェアリー（自称）の前田玲奈だ。

この探偵事務所には、アイスに関する各種調査の依頼がやってくる。新人助手と2人で、日々アイスについて探したり調べたり食べたり食べたり食べたりしている。

さて、今日はどんな依頼があるのだろうか……。

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アイス工場ってどうなっているのか調査せよ！

所長「アイス、おいしいわ（モグモグ）」

助手「まあ、おいしいですよね（モグモグ）」

所長「なんでこんなおいしいアイスが作れるのかしら（モグモグ）」

助手「確かに、どうやってアイスが作られているのか知りたいですよね。そうそう、今回の依頼はまさにそんな感じですよ。“僕らが普段食べているアイスがどうやって作られているのか詳しく知りたいので、工場見学ができる施設を調査してください”というものです」

所長「なるほど。アイスの工場見学ってあまり聞かないわよね。よし、それじゃあさっそくアイスの工場に潜入調査をしましょう！」

パピコが出来上がる様子が見学できる最新施設「グリコピア CHIBA」

助手「はい、やってきました。千葉県野田市にある“グリコピア CHIBA”です。ここは7月13日にオープンしたばかりで、グリコでは初のアイス工場見学ができる施設となっています」

所長「へえええええ！　アイスの工場見学ができるんだ!!　テンション上がるわ。楽しみね」

助手「事前に予約が必要ですが、無料でアイス工場の見学ができる、この夏注目のスポットなんですよ」

所長「これは楽しみね！さっそく調査しましょう！」

施設内はグリコ＆パピコ一色！

所長「入り口を入ると、いきなり大きなグリコサインが！フォトスポットになっているので、自由に写真が撮れるのね」

助手「トイレのサインもグリコポーズになってますね。芸が細かい！」

所長「ほんとだ！　あと、壁紙もアイス柄でかわいい！　うちの壁紙もこの柄にしたいわ！」

助手「ロビーにあるベンチもパピコの形してる！」

パピコの製造工程を調査！

助手「では、さっそく工場見学をスタートしましょう。まずは、アイスの歴史をシアターで学ぶそうです」

所長「あ、グリコサインが開いた！　この中がシアターなのね」

助手「中も広いですね。今回はアイスとグリコの歴史の映像が流れましたが、ほかにもグリコの歴代CM集なども楽しめるみたいですよ」

所長「グリコの歴史とアイスの歴史、そして工場内の案内の映像ね。いやー、ためになるわ」

助手「映像を見終えたら、さっそく実際の生産ラインを見学しましょう！　こちらの工場では、現在パピコとセブンティーンアイスの生産を行っているようです」

所長「まずは工場の5階からスタートするのね」

助手「まずは、実際の現場でも異物混入防止のために利用されているエアシャワーを体験します」

所長「きゃーーー！　結構風強いわね！　でもこれで体についたホコリが飛んでいくのね」

助手「実際には、工場内に入るには10の手順が必要のようです。やはり食品の工場だけあって衛生面には気を使っているようです。あ、ちなみに通常は工場見学時は撮影禁止だそうですが、今回は特別に許可をいただきました」

所長「ガイドのお姉さんによる解説を聞きながら、順路を進んでいくのね」

助手「材料と原料は、常温、チルド、冷凍の3つの温度帯で保存され、立体自動倉庫で管理されているそうです」

所長「自動化が進んでいるのね。確かに工場内を見てみると、あまり人がいないわ」

助手「なるべく人を減らしてオートメーション化することで、生産効率のアップをしているみたいですよ」

所長「これは混ぜられたアイスクリームの素を寝かせるエージングタンクね。全部で32本もあるらしいわ」

助手「タンク1本で、7万2500袋のパピコができるらしいです。1日1袋食べても約200年かかります」

所長「すごい生産量！うちにも1本欲しいわ」

助手「こちらはフリーザーですね。エージングタンクで4度まで下げたアイスクリームミックスをマイナス3度まで冷やしながら、空気を混ぜ合わせて撹拌しているようです」

所長「空気と混ぜ合わせることで、パピコのあのなめらかな食感を実現しているのね」

冷凍庫の中を疑似体験できる！

助手「こちらは充填のラインです。ここおもしろいですね」

所長「機械でパピコの容器を並べて、そこにブシュッって中身を充填しているみたいだけど、よく見えないわ」

助手「ここにモニターがありますね。ここでカメラを操作してパピコの充填の様子を見ることができます」

所長「うわー、これおもしろい！　あの充填しているところおもしろいわねー。ああ、あの充填しているパピコのアイスクリームミックスを直接食べたいわ……」

助手「すごい欲望ですね……。さて、次は冷凍体験です。この工場では国内最大級の“スパイラル急凍”を導入しているそうです」

所長「上から下にらせん状にパピコを移動させながら冷凍することで、冷凍スペースを大幅に減らすよう工夫されているのね」

助手「冷凍体験では、冷凍庫の脇の通路を歩くことができます。マイナス25度とまではいきませんが、かなり寒いみたいですよ。通ってみましょう」

所長「あああああああああ！　結構寒いわね！　でも本物の冷凍庫はこんなものじゃないんでしょ？」

助手「そりゃそうですよ。実際の冷凍庫に入ったら、こんな格好じゃ無理なんじゃないですかね」

所長「でも、ちょっとアイスの気持ちになれたわ……」

助手「このあと包装と梱包の作業があって、出荷となります。グリコでは、アイスが外気に触れる時間を最小限にするために、倉庫の枠とトラックの扉のサイズをピッタリ合うように設計しているそうですよ」

所長「アイスをおいしく届けるため、そんな細かいところにまで気を使っているのね。感動……」

助手「そしてこの扉を開けると……」

所長「パピコだーーーー！」

助手「見学者は最後にこの工場で生産されたパピコを試食できるそうです」

所長「やったね！　私、パピコ大好きなのー。いただきまーす！」

目の前でアイスが出来ていく様子がわかる手作り体験

所長「あー、工場見学楽しかった！　こういう施設がもっと増えて欲しいわ」

助手「実は、これだけじゃないみたいですよ。有料になりますが、アイス作り体験ができるようです」

所長「え？　自分でアイスが作れるの!?」

助手「そうなんですよ。料金が1500円かかりますが、自分でアイスを作る体験ができます。やってみますか？」

所長「やるに決まってるでしょ！　さっそくレッツクッキングよ!!」

助手「こちらがアイス作り体験のキットですね。だいたい2人分のようですが、3人で参加してもOKだそうです」

所長「意外とシンプルね……。アイス作るのってもっとこう、材料も多いし機材も必要だと思ってたけど」

助手「トッピングを除くと、牛乳と生クリーム、砂糖だけですね」

助手「では、最初に牛乳と生クリーム、そして砂糖をボウルに入れてください」

所長「はーい。入れました」

助手「そして、ヘラで砂糖が溶けるように混ぜ合わせます。氷に食塩を振りかけた大きいボウルに、いま混ぜ合わせたアイスの素が入っているボールを沈めます」

所長「氷に食塩を入れるのはなぜ？」

助手「氷に食塩を入れることで、氷点下まで冷えるんだそうです。化学の時間に学びましたよね？」

所長「へー、じゃあ温度計で測ってみましょう。あ、本当だ。マイナス13度まで下がってる！」

助手「ボールの内側を見てください！　アイスが凍ってきてます」

所長「ほんとだ！　これを剥がすようにして混ぜていくのね」

助手「そうです。冷たいボウルの表面にミックスが触れるように混ぜ合わせていきます」

所長「15分くらいでアイスができちゃった。目の前でだんだんアイスが出来上がっていくのっておもしろい……化学の知識も学べるし、親子で体験するのがオススメね」

助手「よし、アイスできたらトッピングしましょう。ビスコやポッキーなどのグリコのお菓子が用意されていますよ。さらに、希望者にはセブンティーンアイスで実際に使われているチョコチップを入れてもらうこともできます」

所長「このチョコチップ、すごいサクサクしててめっちゃおいしいんですけど！」

助手「サクッと混ぜ合わせれば完成ですね。あとは盛り付けましょう。このコーンもセブンティーンアイスで使われているものです」

助手「よーし、ビスコとポッキーの乗せて、いただきまーす！」

所長「あ、シンプルだけどミルクの風味がしっかり感じられておいしい！　なんか、天塩にかけて作ったアイスは別格の味がするわ」

助手「以前に我々がアイスメーカーで作ったものに比べて、すごくさっぱりしていますね。卵が入っていないからでしょうか」

所長「うーん、これいくらでも食べられちゃう！」

助手「大人から子どもまで楽しめますね」

関係者への聞き取り調査を敢行

助手「さて、最後にグリコの関係者の方々にお話を伺いましょう」

20170713-i02 (33) — ↑グリコ千葉アイスクリーム社長で工場長の臼井選さん

臼井社長「このグリコピア CHIBAは、グリコの最新のアイス工場として、現在のグリコの最新鋭の技術が集結しています。見学された立体自動倉庫や生産現場のオートメーション化がそうですね。それらにより、以前に比べて生産性は1.5倍に向上しました」

前田「この工場では、パピコやセブンティーンアイス以外のアイスも作っているんですか？」

臼井社長「現在は、パピコ、セブンティーンアイスのスティックとコーンの3ラインですが、将来的には6ラインまで増える予定です」

前田「アイスの手作り体験で入れて頂いたチョコチップは、臼井社長のアイディアと伺ったのですが」

臼井社長「そうなんです。あれは実際にセブンティーンアイスで使用しているものですが、通常はアイスの水分を吸ってしっとりした食感なんです。でも、食べて頂いたものはサクサクしていましたでしょ？そういう作りたてのアイスのおいしさを体験して頂きたいと思って提案しました」

前田「すごくおいしかったです！自宅用にチョコチップだけ購入したいと思ったくらい！」

なめらかになったパピコの秘密

さらに、千葉工場で生産されているパピコについて、詳しい話を伺うことができました。

梅林さん「実は、パピコは1998年に食感を大きく変えてなめらかにしました。いまでは、そのなめらかさがパピコの特徴となっていますが、リニューアル当初は『前の食感に戻せ』とお客様から苦情を頂いたこともありました。でも、いまは売り上げも順調で、幅広い年齢層に親しまれている製品となっています。特にここ2年でさらに人気が高くなってきており、担当者としてとてもありがたく思っていますね」

前田「私が小さいころに食べていたのは、いまのなめらかなパピコですけど、昔は違ったんですね」

梅林さん「今回、特別に当時のレシピを再現したパピコをご用意しました。ぜひ、食感の違いを体験してみてください」

※再現レシピのパピコは特別にご用意して頂いたもので、工場見学では試食できません

前田「昔のパピコは氷の食感がして、コーヒーの味も濃い感じですね」

助手「懐かしいなぁ。僕の世代だと、パピコといえばこのガリッとした食感でした。コーヒー風味が強いのも好みです」

お土産も買える売店を併設

前田「工場の見学は事前予約制とのことですが、1日どれくらいの人数を受け入れているのですか？」

20170713-i02 (35) — ↑「グリコピア CHIBA」の館長を務める吉村貴宏さん

吉村さん「オープン当初は、1日で200人ほどの受け入れ体制になっていますが、スタッフを増員することでもう少し対応可能人数は増やせると思います。施設内のスタッフ向けの売店で、一般の見学者の方も購入ができるようにしていますが、アイスだけではなく、カレーやお菓子、一部のショップでしか買えない珍しいものなども取り揃えていますので、ぜひお立ち寄りいただければと思います」

前田「とてもいい施設ですよね。毎日通いたいたいくらい！　今日はお世話になりまして、ありがとうございました」